疲れない立ち方
POINT1:耳の後ろのでっぱりをまっすぐ引き上げるよう意識
耳の1cm後ろにある「乳様突起(にゅうようとっき)」という硬い骨。ここを引き上げると、あごが引けて、肩甲骨が寄り、胸が開く。重心が自然と真ん中に移動して、背骨は正しいS字カーブに。
POINT2:頭、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとの5点を一直線にして立つ
現代人は特に肩とふくらはぎが壁につかない人が多い。この5点を一直線にして立つと、背中がまっすぐになり、歪みをリセットできる。壁際に立って、定期的にチェックすべし。
POINT3:足裏の3点(親指のつけ根、小指のつけ根、かかと)を意識
カラダを支えるためには、この3点を意識し、かかとに少しだけ体重をのせると安定する。足の5本指を一度全部持ち上げて、親指から下ろしていくと、3点を意識しやすくなる。
POINT4:お腹まわりを締め、腰をまっすぐ立つ
お腹が出たり、頭、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとの5点を壁につけ、壁と腰の間に手のひらが2枚以上入る人は、反り腰の可能性大。身長を測るイメージで立つと、自然と体幹に力が入り、まっすぐになる。
+αの意識で万年疲れ知らず
姿勢が崩れてきたと感じたら背伸びをする。
背伸びをするだけで、カラダの各部位が正しい位置に収まり、姿勢が整う。「足を肩幅に開き、手を組み、手と顔を真上に向けて、背伸びします。その後、顔を正面に戻して、両手を左右から大きく下ろしましょう」(仲野孝明さん)。リフレッシュにもピッタリ。
立ちっぱなしが続いたら、脚のつけ根を動かす。
「長時間の立ち仕事は、脚のつけ根を通る太い血管の流れが滞り、疲れやだるさの原因に」。片足を1歩前へ出し、重心を前にのせると、脚のつけ根が伸びて、滞り解消に効果てき面。さらに手を上げて、後ろ足のかかとを床につけると、全身のストレッチにもなる。
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靴の中で足指ストレッチをする。
足指を積極的に動かすと、足裏の3点に体重をのせやすくなる。「さらに第二の心臓ともいわれ、下半身にたまった血液を心臓に戻すポンプの働きがあるふくらはぎのストレッチにもなり、脚が疲れにくくなる」。ふくらはぎのコリをほぐす、つま先立ちも効果あり。
なかの・たかあき 姿勢治療家(R)、仲野整體東京青山院長。著書に『調子いい!がずっとつづく カラダの使い方』(サンクチュアリ出版)。
※『anan』2020年2月26日号より。イラスト・キタダイマユ 取材、文・鈴木恵美
(by anan編集部)