注目のバンド「緑黄色社会」 “ないない”づくしで結成していた!?

2020.1.22
いま若者から注目されるバンド、緑黄色社会。高校の同級生と幼馴染みで結成して9年目、メンバー全員が作曲に携わるという彼ら彼女らのチームとしてのバンドのあり方を探りました。

バンドを組んだ経緯は?

ryokuo

小林壱誓:もともと僕、長屋、peppeの3人は高校のバンド研究会の同級生だったんです。でも僕と長屋は高校に入る前からSNSで繋がっていて。顔も知らない、歌声も聴いたことがない、楽器の実力も知らない状態だったんですけど、同じ高校に進学することはわかっていたので、高校に入ったら「バンド組もうよ」と約束をしていたんです。

長屋晴子:物心ついたときから歌が好きだったので、高校に行ったら絶対に軽音楽部に入ろうと決めていました。その高校を選んだのも数ある軽音楽部の中で一番雰囲気が良さそうだったからで。

小林:長屋とpeppeも高校に入る前からSNSで繋がってたんだよね。

長屋:そうそう。

小林:それで高校の入学式の日に、peppeがピアノをやっているということを長屋が知って「一緒にバンドやろうよ」と誘ったんです。そしたら、二つ返事でOKしてくれて。

peppe:当時はキーボードっていうものもよく知らなかったし、誘ってもらうまでバンドに入りたいと思ったこともなかったんですけど…(笑)。そもそもこの高校に行ったのも第一希望の高校に受からなかったからという理由なのですが(笑)、それが人生の分岐点になったんだなぁって。

小林:高校1年生のときは、他にドラムとベースもいたんですけど、2年生になったときにベースの子が抜けてしまって。それで僕が、ベースをやっていた幼馴染みの真吾を誘ったんです。

穴見真吾:急に壱誓から「俺らのバンドに入らない?」ってビデオ電話がかかってきて。僕は自分が入る前からみんなの活動を見ていたこともあって即答でしたね。

小林:その時点では他のメンバーに許可を取ってなかったんですけど(笑)。

長屋:気づいたら話が進んでたよね(笑)。

チーム力を深めるために、心がけていることは?

小林:僕はみんなと違って思ったことをすぐ口に出すところがあるんですけど、最近は、ちゃんと考えてから意見を言うようにしています。どういう言い方をしたら伝わりやすいかなって。やっぱり言い方ってめちゃくちゃ大事だと思うので。

穴見:たしかに言い方一つで結構変わっちゃうよね。だから、僕も「もし他のメンバーにこう言われたらどう思うか」ってことを考えるようになって。最近はより客観的な視点を持つようになりましたね。

peppe:私はみんなと一緒にいると、自分の足りない部分がすごくよくわかるんです。でも逆に、私にできて、みんなにできないこともあると思うから、誰かが何かをできなくても非難しないし、できない部分は誰かできる人がやればいいやと思っています。持ちつ持たれつなのかなって。

穴見:俺は非難されてみたいけどね。peppeから「もっとこうしたほうがいんじゃない?」とか、そういう意見聞いたことないし。逆に言ってみてもいいんじゃない? と俺は思うよ。

長屋:うん、待ってる。

peppe:あはは!

長屋:私は自分を開示することかなと思います。壱誓と真逆で、私は自分の話をするのが苦手なんです。

穴見:確かに4人でいるときは長屋が一番話さないね。

長屋:でもやっぱり、思ってるだけでは伝わらないことってたくさんあるし、気持ちをぶつけないことには始まらないのかなって。

小林:確かに意見が食い違ったときも、納得いくまで話し合うようにしてるよね。

穴見:バンドをやっていく中で、思ったことはちゃんと伝えるという意識に変わってきた。でもさっきも言ったけど、何を言うかよりも、どう伝えるか。そういうコミュニケーションがチームプレーにおいて一番大事だと思うんですよね。

2012年に愛知県で結成された4人組男女混成バンド。ペッペ 1995年12月6日生まれ、愛知県出身。キーボード、コーラス担当。こばやし・いっせい 1996年2月11日生まれ、愛知県出身。ギター、コーラス担当。ながや・はるこ 1995年5月28日生まれ、愛知県出身。ボーカル、ギター担当。あなみ・しんご 1998年1月27日生まれ、愛知県出身。ベース、コーラス担当。’13年、10代のロックフェス「閃光ライオット」で準優勝に輝く。’18年、3rdミニアルバム『溢れた水の行方』でメジャーデビュー。昨年リリースされた初のシングル『sabotage』は、TBS系連続ドラマ『G線上のあなたと私』の主題歌として人気を集めた。

穴見さん・ジャケット¥34,000(ヨーク/スタジオ ファブワークTEL:03・6438・9575) シャツ¥55,000(アツシ ナカシマ/ザ・PR TEL:03・6803・8313) 中に着たシャツ¥24,000(クルニ/シアン PR TEL:03・6662・5525) パンツ¥38,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801) シューズ¥25,000(ヨーク/HEMT PR TEL:03・6721・0882) ソックスはスタイリスト私物、ピアスは本人私物 長屋さん・ジャケット¥63,000(SHIROMA TEL:03・6411・4779) 中に着たドレス¥83,000 シューズ¥42,000(共にメゾン ミハラヤスヒロ TEL:03・5770・3291) ピアス¥12,000(ソワリー TEL:06・6586・9366) リング¥48,000(コールムーン/ハルミ ショールーム TEL:03・6433・5395) 小林さん・ジャケット¥45,000 パンツ¥28,000(共にクルニ/シアン PR) シャツ¥29,000(08サーカス/08ブック) シューズ¥65,000(パラブーツ/パラブーツ青山店 TEL:03・5766・6688) peppeさん・ベスト¥23,000 トップス¥16,000(共にミューラル/ミューラル プレス TEL:03・5738・1799) ニットビスチェ¥32,000(マラミュート/ブランドニュース TEL:03・3797・3673) パンツ¥38,000(SHIROMA) ピアス¥18,000(フレーク TEL:03・5833・0013) リング¥11,000(ソワリー) シューズ¥30,000(ユナイテッド ヌード/エム TEL:03・3498・6633)

※『anan』2020年1月29日号より。写真・三宮幹史(TRIVAL) スタイリスト・藤長祥平 メイク・CHIFUMI(SIGNO) ヘア・奥田真莉 取材、文・菅野綾子

(by anan編集部)

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