岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ボヘミアン・ラプソディ」です。
岡崎体育

映画『ボヘミアン・ラプソディ』が異例のヒットを記録していますね。この映画は、イギリスのロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた音楽映画。クイーンは僕がもっとも影響を受けたバンドのひとつです。

僕がクイーンに出会ったきっかけは、うちのおかんです。おかんが若い頃からクイーンの大ファンで、とくにドラムのロジャー・テイラーの熱狂的おっかけをしていた。家にはクイーンが載った雑誌やグッズが山ほどあります。そんなこともあり映画の宣伝のためにコメントをくださいというオファーをいただいたときには、「僕なんかより、当時の熱いファンにコメントしてもらうほうがええんとちゃいますか?」と逆提案をして、僕とおかんのコメントを公式サイトなどで紹介していただいたんです。

映画はおかんと僕、二人で観に行きました。僕たちが行ったのは、公開直前に京都で開催された一般試写会。ラジオや雑誌の公募で当選した一般の方々、熱を持って集まってきた人もたくさんいらっしゃってました。クイーン全盛だったあの時代、キラキラ輝いていただろうおばちゃんたちが大集結してました。うちのおかんは見事にその輪に溶け込んでいましたね。

映画は素晴らしかった! まるでドキュメンタリーを観ているようでした。フレディの立ち居振る舞い、バンドの関係性、台詞ひとつひとつが練られていて、クイーンというバンドの真実を大げさにすることもねじ曲げることもなく伝えている。これはファンは大満足です。そして、フレディの孤独や葛藤、そして、圧倒的なステージは、当時のファンでなくても胸に熱いものがこみあげるはず。僕もフレディの寂しさを描くあるシーンでこらえきれず号泣してしまいました…。おかんに至っては映画冒頭、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが演奏した20世紀フォックスのファンファーレを聴いた瞬間、泣いていましたね。

映画が終わってからも二人でめちゃくちゃ語り合って。こんなこと久しぶりやなあと思いました。この映画、クイーンを知らない若い世代も劇場にたくさん足を運んでいると聞きます。この映画をきっかけにクイーンを話題にして家族の会話が増えるとしたら、こんなに素敵なことはないなと思います。いろんな世代に観に行ってほしい。そして、クイーンの名曲もたくさん聴いてみてほしいです。

おかざき・たいいく JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。‘19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。‘19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。

※『anan』2018年12月26日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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