印象アップ! 横澤夏子が「大人の女性として取り入れたい」仕草とは?
人に物を手渡すときも、少しの違いで印象アップ。
このあいだ、先輩に「ジャケットを取って」と言われた後輩が、左手を添えて渡している姿を見て、なんて上品なんだろうと思いました。その一方で、私があるものを手渡したときに、手を“チョキ”の形にして、人さし指と中指で挟んで受け取ったスタッフさんがいて、思わず「え、チョキ…!?」と笑ってしまったことがありました。彼女は悪気があったわけではなくクセのようで(笑)、面白くはありますが、やっぱり驚いてしまいますよね~。その両者を見て、人に物を差し出す、お酌をする、お茶を飲む、人から物を受け取る…など、日常のあらゆるシーンにおいて、銀行員さんのように、左手を添えられる人になりたいと思いました。それは、日本人のていねいさや人を敬う気持ちが表れた、素敵な仕草だと思うんです。
子どもの頃には、親から「左手はテーブルの上に出しなさい」「お皿にきちんと添えなさい」などと言われて育った人も多いのではないでしょうか。「左手は添えるだけ…」という漫画『スラムダンク』の名言は、バスケットボールのシーンだけじゃなく、普段の生活でも大事なことなんだと、あらためて思い知りました。
片手だけを使って過ごさないためには、左手を添えるクセづけをするところからスタートするのがいいのではないでしょうか。どんなに軽くて片手で持てるものであっても、必ず左手を添えるというルールを自分に課す。人に手渡すことの多いペンやハサミなどの文房具や、お箸はもちろん、紙一枚であっても左手を忘れないようにするとよさそう。ほんの少しのことだけど、相手に気遣いや思いやりの気持ちが伝えられるうえに、品のいい印象を持たれるという素敵な所作。大人の女性として、取り入れない手はないですよね。人に物を手渡すときも、少しの違いで印象アップ。
よこさわ・なつこ 芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。初の著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。
※『anan』2018年9月12日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)
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