
今年デビュー25周年を迎えたソニンさん。多くの“チャレンジ”を経て、彼女が見つけた自分らしい不調との向き合い方とは?
カラダからのサインに耳を傾けること
17歳から芸能活動に従事し、今年デビュー25周年。日本のミュージカルシーンには欠かせない存在であり、舞台やドラマなど幅広いフィールドで活躍しているソニンさん。長きにわたる活動のなかで、自分との向き合い方は大きく変わったという。
「20代前半ぐらいまでは、ダイエットにかなり悩まされてきました。やり方もわからなかったから、とにかく食べずに運動を続けて生理が止まってしまったことも。そこでピルを飲んで、また太っての繰り返しで…無茶をしてきたと思います。私はもともと骨格がしっかりしていて筋肉質なので、見た目よりも体重があって。それなのに体重計の数字にばかり縛られていたんですよね。20代半ばを過ぎた頃、ようやく自分の体質と向き合うことができるようになり、縛られていたものから解放されました。すると不思議とキレイに痩せ始めたんです。自分に合った、引き締まったメリハリのあるカラダを目指すようにもなりました」
その意識は食生活の改善にも。
「20代後半に興味を持ったマクロビオティックを徹底的に実践してみたら、それまで重かった生理がすごく軽くなって。食を見直すだけでカラダの負担が変わることを知り、調べるうちにベジタリアンに。またカラダを冷やす食材や添加物を控えたり、生理周期をアプリで管理しているんですが、予定日の3~4日前からは大好きなコーヒーをデカフェにするなど、カフェイン抜きも実践しています」
大切にしているのは「自分のカラダのサインに耳を傾けること」。
「生理の時は“無理はしない”をモットーに、毎朝のランを休んだり、今日は大好きなケーキを食べちゃおうなどと、自分のご機嫌取りをしています。PMSや生理の症状、度合いは人それぞれ。自分のカラダのサインをしっかり受け止めて、なるべくカラダに負担をかけないこと。そして、生理だからイライラするのはしょうがないと周りに当たるのではなく、不調はできるだけ改善すること。そうやって自分に優しい選択をしていると、カラダは必ず楽になります」
歌い踊ってお芝居をするミュージカルへの出演はかなりハードなうえ、ライブが当たり前だが、ブルーデーが重なった時の乗り越え方について「しかたない。絶対あるものだから(笑)」と前向き。
「公演が始まると毎日が本番で、カラダが辛いともちろん大変です。でも逆に、声にはちょっと艶が出ていていいかも…などプラス思考に変換することも大事。だってそれが今日の私だから。どんな日の自分も受け入れて、ありのままに過ごしていたい。そして、1か月に1週間はしんどい日があるのに、決して手を抜かず弱音を吐かずに、舞台に立ち続けている女性たちを私はすごくリスペクトしています。だから今よりも、もっともっと生理のことや自分のカラダのことを周りにオープンに話せるように、こうやって発信することも続けていきたいですね」
12月にはデビュー25周年のアニバーサリーライブを開催予定。
「90分間の舞台で、ソニンとして生きてきた25年間をソニンが演じたらどうなるんだろうという興味から脚本、演出、プロデュースまで初めて自分で務める予定。ありのままの姿をお見せしたいし、私の物語に夢中になっていただけるような“作品”に仕上げたいです」
Profile
ソニン
1983年3月10日生まれ、高知県出身。11月29・30日に開催の『デスノート THE MUSICAL シンフォニーコンサート』台湾コンサートにレム役で出演。また25周年アニバーサリーライブ『Sonim's 25th Anniversary Live「Beautiful Mission」』は、東京・南青山BAROOMにて12月13日に開催。
MAGAZINE マガジン

No.2471掲載
とっておきの贈り物 2025
2025年11月12日発売
anan恒例の手みやげ・ギフト特集。スイーツライターのchicoさん、ギフトコンシェルジュの真野知子さん、フリーアナウンサーの宇賀なつみさん、料理家/管理栄養士の長谷川あかりさんといったananおなじみのフード賢者たちのトレンド感ある手みやげグルメの紹介のほか、俳優の梅沢富美男さんや、元TBSアナウンサーの堀井美香さんら食通の有名人によるこだわりのセレクトも。いま贈りたいギフトの最適解が見つかる一冊です! 松井玲奈さんによるエッセイや、注目の芸人コンビ・例えば炎の贈り物にまつわるストーリーも必読。


























