文/桐生奈奈子
実は着回しがきく「ネイビー」
秋はブラウン系が人気ですが、今秋はグレーやネイビーなどクールな印象が作れる色もトレンド! 特にネイビーは万能カラーなんです。ブルーに近いネイビーから黒に近いネイビーまで幅広いので、自分のワードローブにマッチしたトーンをチョイスしてみてくださいね。
青に近いネイビーはブルーデニムと相性がよく、簡単にワントーンコーデが作れます。また、黒に近いネイビーは、ノーブルな雰囲気が醸し出されてカチッとしたシーンにマッチするなど、それぞれの良さがありますよ。
着こなしに上品さが加わる「ネイビーニット」
最初におすすめしたいのが、ネイビーのニット。ネイビーは、物によってはチープに見えかねないカラーですが、ニットはボリューム感があり、品の良さを出しやすいのが魅力です。特に「濃紺」のカラーは、黒のセットアップよりも真面目に見えすぎず、洗練さを演出できるでしょう。さらに黒同様に着回しがきく点も優秀なのです!
ネイビーニットを使った着回しコーデ
今回はハイネックのネイビーニットを使って、着回しの幅を確かめてみましょう。このニットの愛用歴は、かれこれ5~6年目。ヴィンテージショップで購入したサンローランのニットです。目の詰まったミックスカラーで、着たときのフォルムが立体的に見えます。購入時当初はスキニーデニムと一緒に着ることが多かったですが、今はゆるめのパンツと合わせるのが定番に。
ネイビーニットでブルーワントーン
アイスブルーのコーデュロイパンツと、デニム調のパンプスを合わせたブルーワントーンコーデです。白をきかせて、爽やかさを加えました。秋というと深みのあるカラーが目立ちますが、こちらの明るくて新鮮な色合わせが気に入っています。
チェックパンツと合わせて少しきちんと感を
今度は、チェックのテーパードパンツを合わせて、少しだけきちんと感のある装いに。より落ち着いた印象にしたいときはダークトーンのスラックスもおすすめです。ブラックはもちろん、モスグリーンやディープブラウンなど、深みのある色合いはどんなカラーとの組み合わせも受け止めてくれます。靴がスニーカーでも、ネイビーニットと一緒なら上品さを損なわずに着こなせますよ。
カジュアルなアイテムこそネイビーをチョイス!
カジュアルなアイテムも、ネイビーカラーの良さを引き出すことができます。「子どもっぽく見えてしまう」と苦手意識のある人こそ、大人っぽい品格が引き出せるネイビーを選んでみてください。
ネイビーニットパンツを使った着回しコーデ
今回着回すのは、ネイビーのニットパンツ。ネイビーの色が濃いので黒パンツ同様の着回し力を発揮できます。ニット生地に限りませんが、カジュアル服こそ、しっかりした素材を選ぶのもポイント。生地がヨレて見えると、部屋着っぽさから抜け出せなくなってしまうでしょう。
上下ラフなスタイリングは小物をきれいめに
スウェットにニットパンツでも、ブーツやカチッとしたバッグを合わせれば、あっという間にお出かけ仕様に。明るいホワイトも、生成りがかった白も、ネイビーとの相性抜群。ブラックで作るモノトーンとはひと味違ったニュアンスを発揮できます。白系のアウターを持っているなら、持っていて損はないアイテムです。
デニムシャツをササッと合わせて
トップスにもニットを合わせると、モコモコ感が出てしまうので要注意! シャツやブラウス、スウェットや、起毛のアウターなど、素材を変えると奥行き感が出せます。デニムシャツのインナーからはファーベストを忍ばせ、ほんの少し季節感を添えました。ややカジュアルに寄ってしまったので、足元をポインテッドトゥパンプスに。
黒パンツ並みの着回し力で、ラフなスタイリングへと導いてくれるネイビーニットパンツも優秀です。カジュアルコーデを苦手に感じている人にこそおすすめですよ。
秋のオシャレへ興味が増す中、着回せてオシャレ感がアピールできるアイテムは重宝しますよね。大人っぽくてシックなネイビーに注目してみると、ワードローブの幅が広がるはず! 是非チャレンジしてみてくださいね。