毎年恒例の人気企画、「カラダにいいもの大賞2025年・春」の表紙を飾るのは、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん。今回は自身初のソロアルバムのタイトル『RED』にちなみ、“赤”を主役にした4つのシーンをドラマティックに切り取るグラビアを撮影しました。
まず初めに撮影したシーンのテーマは“日常に潜むレッド”。白のタンクトップに、ゆるっとしたカーディガンを羽織った部屋着姿でキッチンに立つ、オフモードの表情の撮影をしました。「このカットは休日の朝の山田さんを隠し撮りしているような、自然な表情を切り取りたいです」と編集部から伝えると、すぐにこちらの意図を汲み取り、カーディガンの腕をサッとまくる山田さん。りんごの皮を剥いたり、イチゴを口にしたりと、日常の中にある赤×リラックスした表情の山田さんを、実際にキッチンで動いていただきながら収めていきました。「りんごの皮を剥いてください」とお願いをすると、水道できちんと手を洗ってから、小さな果物ナイフで器用にくるくると皮を剥く山田さん。スタッフから「上手い!」と歓声が上がると、「これくらいはできるでしょ⁉︎」と照れた表情を浮かべる場面も。その後はキッチンでの歯磨き姿など、妄想を掻き立てる“リアル恋人風”の貴重なショットも収め、なごやかな雰囲気のなか撮影は進みました。
次は部屋を移動し、同じ衣装のまま、秘密の夜をイメージした“秘めたるルージュ”がテーマのシーンへ。暗く遮光したベッドルームを真っ赤なライトで照らし、一転して妖艶な雰囲気の中で撮影を行いました。静けさが漂うスタジオ内で、山田さん自らがキャンドルに火を灯し、サッと吹き消したり、朝のシーンとは異なる気だるげな表情でイチゴをくわえるショットも。朝と夜で別人のように表情を変える、山田さんのギャップはまさに真骨頂! 短い時間でしたが、豊かな表現力と高い集中力を感じる撮影になりました。
次に撮影したのは“エモーショナルなロッソ”がテーマ。ジャケット×シャツ×ネクタイ×パンツをすべて赤のチェック柄で揃えたキャッチーなスタイリング。セットとしてハートの形にカットした真っ赤なボードも用意し、一見“アイドル風”の衣装&シチュエーションをとことんスタイリッシュに切り取りました。編集部から「モードな雰囲気に振り切りたいので、表情はクールに」とリクエストをすると、白壁の前で、ドライな表情でカメラを見つめる山田さん。肘をついてボードに開けたハートの窓から片脚を出したり、大きなハートのモチーフを肩に担いだりと、こちらがお願いをする前に次々にポーズを変え、世界観を作ってくださいました。多様な魅力を持ち合わせる山田さんだからこそ表現できる、唯一無二の“YAMADAワールド”はぜひ誌面でチェックを。
最後に撮影したシーンのテーマは“成熟のボルドー”。ジャケット×パンツにスカートを合わせた、全身ブラックの上級者コーデにお着替えを。「テーマに合わせ、ネイルの赤をポイントにしたい」と撮影の狙いをお伝えし、メイクさんとも相談しながら、ご本人がネイルのカラーをセレクト。人差し指と薬指だけにボルドーのネイルを、残りの指にはネイビーを仕込み、洗練された雰囲気に仕上がりました。自然光の差し込む部屋、暗く遮光した壁の前と場所を移動しながら、ポイントとなる指先を顔や唇、シャツの胸元に沿わせ、クールで大人な表情でカメラを見つめる山田さん。逞しさもありながら、どこか中性的な雰囲気も滲むその姿は、まるで絵画のような美しさに。4つのシーン、それぞれで“赤”の世界を体現してくださいました。4つの物語とその背景に込められた想いを感じながら、じっくりとご覧ください。(KS)

撮影で使用したハートモチーフの印象的なセットは、ボードをハート型に切り抜いてから、赤のペーパーを上から貼って製作。全身赤チェックの衣装と相性バツグンで、ポップな世界観に仕上がりました。