「巳の日」にするとよいことは?
己巳(つちのとみ)は「ふやす」「使う」「貯める」すべてに良い日。
ヘビには弁才天とのつながりがあることから、巳の日にも金運アップのご利益があるとされている。「巳の日は、『己巳』『辛巳』『癸巳』『乙巳』『丁巳』という5種類があり、最も縁起が良いのは己巳です。お金を『ふやす』『使う』『貯める』といういずれの行為にも、本格的な巳の日の活用法として効果があります。この日は、ヘビをお祀りする寺社で縁日が行われることもあるので、訪れてみるといいでしょう」
◎2025年(令和7年)の己巳の日
3月1日(土)、4月30日(水)、6月29日(日)、8月28日(木)、10月27日(月)、12月26日(金)

【東京都】蛇窪(へびくぼ)神社
巳の日にはリアルな白蛇にも会える!
天照大御神が祀られている本殿の奥にある「白蛇辨財天社」で、白蛇様をお祀りしている。12日ごとの巳の日には、境内観覧所にて、白蛇の「しーちゃん」と「みーくん」が参拝者をお出迎え。己巳の日のほか、正月三が日などには、白蛇の舞が奉納される。巳の日限定のおみくじもあり。
東京都品川区二葉4‐4‐12 TEL:03・3782・1711 https://hebikubo.jp/
巳年に行くとよい場所は?
弁才天が祀られている島の寺社へ。
巳年といえば、弁才天。「やはり弁才天と縁の深い場所に行くのが、巳年のいい運気を取り入れるには一番でしょう。なかでも弁才天を祀っている寺社がおすすめで、なおかつそこが“島”であることがポイントです。弁才天のルーツはヒンドゥー教の女神サラスヴァティー。この女神は島や水と縁が深いことから、島にある弁才天の寺社が、縁起がいいと考えられ、お参りをすると運気のアップが期待できます」

【神奈川県】江島神社
2体の弁財天がお祀りされている。
神奈川県の湘南エリア・江の島に鎮座する。八角のお堂が印象的な「奉安殿」に「八臂弁財天」と、日本三大弁財天の一つとして有名な裸弁財天「妙音弁財天」が奉祀されている。主祭神も三姉妹という女神の神社。
神奈川県藤沢市江の島2‐3‐8 TEL:0466・22・4020 http://enoshimajinja.or.jp/

【滋賀県】竹生島(ちくぶしま)宝厳寺(ほうごんじ)
「大弁才天」と称する歴史ある弁才天。
江の島、宮島と並ぶ日本三大弁才天の一つ。なかでも最も古くに建立されたため、ここのみ「大弁才天」と呼ばれる。琵琶湖に浮かぶ竹生島にあり、長浜港などから汽船で約25~40分。静謐な空気に包まれる。Ⓒ宝厳寺
滋賀県長浜市早崎町1664‐1 TEL:0749・63・4410 https://www.chikubushima.jp/
PROFILE プロフィール
藤本宏人さん
35年以上、日本の文化や歴史、精神を研究する「ご利益の専門家」。近著は『お金の秘伝』(サンマーク出版)。毎日の暦で「良いこと」だけを抽出した人気のメルマガ「ご利益1万倍のこよみメール」を、絶賛配信中。
anan 2429号(2025年1月8日発売)より