そんな時、どのような行動をとれば良いのか、防災識者に話をうかがいました。教えてくれたのは、「一般社団法人 防災ガール」代表理事の田中美咲さんと、危機管理アドバイザーの国崎信江さんです。
エレベーターの中にいるときに揺れたら、すかさずフロアボタンを押す。
停電して閉じ込められる恐れがあるので、全階のボタンをプッシュ。止まった階ですかさず降りるべし。「新しいエレベーターなら、地震で揺れると最寄り階に停止します。けれど万一閉じ込められた場合のことを想定し、バッグには必要最低限の備えを」(国崎さん)
揺れがおさまったら、その後は階段で。
「下の階へは階段を使います。たとえ動いていたとしても、いつ停電して止まるか分からないエレベーターは使わないこと」(国崎さん)。階段では余震に備え、手すりにつかまって。女子たるもの、社内でもヒールでキメたい気分だけど、可能ならフラットな靴に履き替えて社内移動を。
デスクワーク中に揺れたら、コピー機や窓ガラスから離れる。
「転倒しそうな棚や、割れそうな窓ガラスから離れて。机の下に入ったり、椅子と椅子の間の通路で身を低くして、揺れがおさまるのを待ちます。キャスター式のコピー機や、ホワイトボードなども危険です」(田中さん)。高層ビルの上階では、割れた窓から放り出される可能性も!
揺れがおさまったら、上司や警備員についてレッツ避難。
上司の指示に従い、速やかに避難を。もしひとりで残業していたなら、会社にいることを上司に一報。「ひとりだと、恐怖心からパニックになる可能性があります。ビルの警備員さんのところへ行って一緒に避難したり、人がいそうな飲食店などへ逃げるとよいでしょう」(田中さん)