2024年はエンタメ施設が開業ラッシュ! 話題の“トレンドスポット”7選

ライフスタイル
2023.12.28
’24年は、東京と大阪でエンタメ施設の開業ラッシュ! エキスパートが注目するトレンドスポットは?

「最近の大規模再開発では、緑を配したパブリックスペースやアート空間を作るのがトレンドで、幅広い年齢層の集客が見込めるメリットがあります。さらにアート空間のトレンドといえば“イマーシブ=没入感”。最新デジタル技術とアートを融合する場が増えていくでしょう」(川又英紀さん)

ライブシーンでは近年、ぴあアリーナMMやKアリーナ横浜など音響設備にこだわる施設が誕生。

「従来、アリーナはスポーツ観戦を前提に作られてきました。しかし、生のエンタメ需要が急速に高まり、音にこだわったアリーナ規模の会場が作られるようになったのです」(笹井裕子さん)

一方で、スポーツチームの拠点となる施設も日本各地で増加中。

「新アリーナやスタジアムで、新たな観戦方法として広がりつつあるのが“ホスピタリティプログラム”。チケットにラグジュアリーな空間や選手に会えるといった特別な体験をつけた付加価値の高いサービスを提供する施設は、今後増えていくはず」(笹井さん)

“イマーシブ=没入感”がたっぷり味わえるアート&エンタメ施設が続々!

TOKYO NODE

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駅直結の新ビルに巨大なアート空間が出現!
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー最上部にある情報発信施設。「従来のアートスペースの閉ざされたホワイトキューブとは異なる超高層ガラス張り空間で、どんな新しい展示が提示されるのか楽しみ。8階にはVR(仮想現実)やAR(拡張現実)コンテンツが作れるラボも」(川又さん)。『蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠』が2024年2月25日まで開催。

イマーシブ・フォート東京

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世界初のイマーシブテーマパークが誕生。
’24年春、お台場のヴィーナスフォート跡地に完成。「客席に座るのではなく、その物語の世界を自らが巡って楽しむ、まさに“イマーシブ”なテーマパーク」(川又さん)

森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス

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お台場から麻布台ヒルズに移転! 境界のないアートを彷徨って。
’24年2月上旬オープン。「以前より街の雰囲気と合う大人向けに。インバウンドで、外国人も多数訪れるはず」(川又さん)。豊洲の「チームラボプラネッツ」は会期延長。
©チームラボ

新しいビルや文化施設のキーワードは“アート”と“グリーン”。

Shibuya Sakura Stage

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“働・遊・住”を繋ぐ渋谷の新ランドマーク。
’24年夏完成予定の複合施設。「共有スペースにはグリーンを配し、デジタルで遊べる拠点もたくさん登場予定。渋谷駅直結となり利便性も高いです」(川又さん)

グラングリーン大阪

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大阪駅前に公園も文化施設もホテルも!
’24年9月に先行まちびらき予定。“みどり”と“イノベーション”の融合を目指す街の中には、建築家・安藤忠雄氏設計・監修の文化装置「VS.」も誕生。
(写真上)©VS. PROJECT
(写真下)提供:グラングリーン大阪開発事業者

スポーツ観戦にプラスワンの楽しみ方。ホスピタリティサービス。

沖縄アリーナ

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特別な時が流れるラウンジ&スイート。
バスケットボールのW杯、あいみょんや乃木坂46などのライブを開催。八角形の造りでどこからでも見やすい会場ながら、より快適でプライベート感のある空間も完備!
提供:沖縄アリーナ

エスコンフィールド HOKKAIDO

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収容人数約3万5000人! 夢のようなVIP体験を。
北海道日本ハムファイターズの新球場。ラウンジでの飲食がオールインクルーシブのプレミアムエリア、球場内ホテルのスイートルームと、プログラムが充実している。
©H.N.F.

川又英紀さん 建築分野におけるデジタル活用が専門の記者。日経BPのWeb媒体「日経クロステック」で、「デジカツ最前線」を連載中。建築雑誌『日経アーキテクチュア』の編集・執筆にも関わる。

笹井裕子さん ぴあ総研取締役所長。2002年の同研究所設立以来、集客エンタメ産業に関する、定量・定性両面からの研究・分析業務に携わる。『ライブ・エンタテインメント白書』の執筆・編集を担当。

※12月14日現在の情報です。

※『anan』2024年1月3日‐10日合併号より。取材、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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