覚醒のスイッチをONにするための5つの方法とは?
起き抜けに朝の光を必ず浴びる。
実は人間の体内時計は、24時間の地球のリズムと微妙にズレがある。「眠っていた脳やカラダに朝が来たことを知らせ、ズレを整えてくれるのが光。朝起きたら窓を開けて太陽の光を必ず浴びるのを習慣に。雨や曇りでも、覚醒に影響を与える光の成分は脳に届くので、安心を」
裸足で歩いて感覚を刺激する。
裸足で歩くメリットは2つ。「1つ目は、床にじかに触れて皮膚感覚を刺激し、脳幹部の中心にある上行性網様体を活性化させ覚醒を促すこと。2つ目は、裸足で皮膚温度を下げ、深部体温と皮膚温度の差を広げること。洗面台やキッチンの冷たい床が、覚醒のスイッチに!」
“手洗い”で皮膚の温度を下げる。
朝は深部体温が上がっている状態。「冷たい水で手を洗うと、入眠時と反対に皮膚温度との差が広がり、脳が目覚めます」。朝、湯船に浸かるのは深部体温が上がったぶん下がり、眠くなるので逆効果。「脳のスイッチをONにするにはさっとシャワーを浴びるほうが効果的です」
食事はよく噛んで食べる。
朝食には、体温を上げ、一日のリズムを整え、活動するためのエネルギーを補給する働きがある。「体温を上げる汁物は、朝食に取り入れたい一品。そして、食事はよく噛んでください。噛むことで、三叉神経から脳に刺激が伝わり、睡眠と覚醒のメリハリがしっかりつきます」
コーヒーをテイクアウトする。
脳やカラダを覚醒モードに切り替えてくれるカフェイン。できれば、朝のコーヒーは、カフェでテイクアウトを。「ひとりで淹れてデスクで飲むより、カフェに立ち寄り店員と会話し、オフィスで同僚と話しながら飲んだほうが、会話の刺激が加わるぶん、覚醒スイッチが入ります」
西野精治先生 睡眠研究の最高峰と称されるスタンフォード大学睡眠生体リズム研究所(SCNラボ)所長。医師。睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから研究している。
睡眠医学の最先端をわかりやすく解説した西野先生の著書『スタンフォード式 最高の睡眠』。20代の働く女性を主人公にしたコミック版が、8/27発売。サンマーク出版。
※『anan』2018年8月29日号より。イラスト・加納徳博 取材・文・小泉咲子
(by anan編集部)
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