
ビジネスシーンや日常生活のあらゆる場面で使えるスキルとして注目される「論理的思考力」。5つの思考法別ワークに挑戦して、今の時代にこそ必要な“考える力”を効率よく鍛えよう。
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教えてくれた方
Profile
北村良子
パズル作家。イーソフィア代表。新聞、雑誌、イベントなどにパズル、クイズ、心理テストを多数執筆。『頭がいい人の〈思考の型〉が身につく 社会人1年目からの論理的思考トレーニング』(イースト・プレス)など、著書多数。
論理的思考力は多角的視点や広い視野を養える土台となるスキル
「論理的思考力とは、直感的に物事を決めるのではなく、網羅的に論点を整理し、結論に導いていく力のことです」と、パズル作家で、今回のオリジナルワーク作成者の北村良子さん。
「AIの普及により単純作業が減る一方で、的確な順序で問題を解決する分析力や、冷静に現状を把握し説得力のある提案力の必要性が高まっています。結論にたどり着くまでのプロセスに目を向けながらより深く多角的に捉える思考力は、今の時代に必要な土台となるスキルで、様々なシーンで役立ちます」
そんな論理的思考力を鍛えるには、垂直思考、水平思考、批判的思考、俯瞰思考、多面的思考の5つの思考法が鍵を握る。
「5つの思考法は以下で解説しますが、これらをバランスよく使えるようになると、思考の回路がスムーズに繋がり、自然と考える力の型があなたの頭の中に根づくので、効率よく思考を働かせられるようになります。難しく感じることもあるかもしれませんが、考えるプロセスが大事です。問題に向き合うだけでも脳が活性化され思考力のトレーニングになりますので、投げ出さずに挑戦してみて」
垂直思考|順序立てて一歩一歩、考えを深めていく

課題に対して1本の筋道を立てながら、まるで階段を上るように考えを積み上げていき、着実にゴールに近づいていく思考法。
「たとえば過去のデータをもとに、売り上げ目標を算出したり、目的地から逆算して何時に出発するかを決める時などに用いられる考え方です。確実な情報を整理し、矛盾のない結論を順序立てて導き出すスキルなので、論理的思考力を下支えする最もベースとなる思考法ともいえるでしょう」
正確さや一貫性を重視する場面や、問題解決の優先順位をつける時などにも役に立つ。
事実を積み上げる力を養う
垂直思考アップワーク
一つ一つ前提や論理の繋がりを整理して筋道を考えていくことが垂直思考の鍵!



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水平思考|常識や固定観念に囚われずに、柔軟に考える

横(水平方向)に思考を広げて、物事を多角的に考察する方法。
「常識や固定観念に囚われずに、視点を変えてみて、ありえないことをあえて真面目に考えたり、既存のイメージから離れて別の使い方を模索したり、自由な発想やひらめきを大切にする考え方です」
垂直思考が1本の筋道を積み上げていくのに対して、水平思考は、結論は複数あるという前提で物事を捉えるのが基本。新商品の開発や、前例のないプロジェクトのアイデアを生み出したり、家にあるもので創作料理を作ったりと、柔軟な発想ができるようになる。
考えを広げ、発想力を磨く
水平思考アップワーク
様々な「もしも」を想定して、枠に囚われない自由なアイデアを広げていくと、答えが見えるかも。



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批判的思考|客観的な視点を持ち、本質を見極める

情報の正しさや前提条件を確認して冷静に考える方法のこと。
「どんな場面でも前提がないと物事を進めていくことはできませんが、その元の情報が間違っていたら思わぬ落とし穴にはまってしまうことも。そんな時に『これって、本当に合っている?』と、そもそものスタートする場所自体を疑い、いったん立ち止まって考え直せるのが、批判的思考の強みです」
この思考法を身につけると、計画段階でうまくいかないケースを想定できたり、情報の正誤を判別できる力が備わり、思い込みや早とちりを避けやすくなる!
一度立ち止まり、思考を振り返る
批判的思考アップワーク
今までの思考プロセスを一度疑ってみることで、思い込みに惑わされずに、考えを正しい方向へ導こう。



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俯瞰思考|視野を広く持ち、上から全体を確認する

物事を高い視座から俯瞰して、全体として捉える思考法。
「『木を見て森を見ず』という言葉があるように、私たちは部分的な事柄ばかりを見て、大枠を見渡すことを忘れて、構造や流れをついつい見落としがち。自分の今の立ち位置からちょっと離れて見渡す俯瞰思考が養えれば、全体像を把握することができるようになるため、抜けや偏りに気づくことができて、いつでも全体のバランスを整えられるようになります」
スケジュール管理やマネジメント業務のほか、キャリアプランを考える時にもこの思考法が効果的。
全体像を把握する視点を持つ
俯瞰思考アップワーク
目の前の情報に目が向きがちだけど、一歩引いたところから全体を見て、メタ視点を意識してみよう。



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多面的思考|物事を様々な視点や角度から見て考える

1つの見方に縛られず、角度を変えて様々な側面から考えること。
「角度を変えると同じものでも全く違うように見えてきます。さらに裏にひっくり返したり、中からのぞいたり、物事を多くの面・側面から捉えることで、『もっと違う考え方があるかも!』と、新しい気づきや発見を得やすくなります。また、状況や問題を様々な切り口で捉え直しやすくもなります」
自分とは異なる視点が持てたり、身近な人の立場になって考えて理解を深めることができるようになるため、問題解決力が向上するだけでなく、人としての深みも増す。
様々な角度から1点を見る
多面的思考アップワーク
自分の置かれている立場や視点を様々に変えて想像して、「この立場だったら」と問いかけるように考えてみて。



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anan 2515号(2026年10月14日発売)より
































