
未知の課題に直面した時、あなたの思考はフリーズしていませんか? 知識や経験がなくても、自分の頭で最適解が導き出せる「モゲジョの法則」。思考の迷子から抜け出し、“地頭スイッチ”をONにする方法をご紹介します
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教えてくれた方
Profile
木下勝寿
きのした・かつひさ eコマース企業「北の達人コーポレーション」代表取締役社長、D2Cマーケター。独自のWeb マーケティングと管理会計による経営手法で、1代で時価総額1000億円企業に。著書に『地頭スイッチ』(ダイヤモンド社)などがある。
自分の頭で考え、答えを導くための究極メソッド
「人間の脳の機能は、『知頭(ちあたま)』と『地頭(じあたま)』の大きく2つに分けられる」と言うのは、実業家でマーケターの木下勝寿さん。
「知頭の機能は、知識を溜めて記憶すること。地頭の機能は、思考し、理解すること。未知の問いに対して、自分の頭で考え、答えを出せるようになるには“地頭スイッチ”を入れる必要があります」
地頭モード・知頭モードって?
What’s?
知頭モード
初めての問いに出合った時、過去の似た事例に当てはめて答えを出す。それがベストかどうかを判断できない状態。
地頭モード
目的、現状、条件という思考ステップを踏んで、因果関係から最適解を導き出す。未知の問いにも柔軟に対応できる。
→知頭だけで対処しようとすると、答えに行き詰まる。地頭を使えば、自分で考え、答えを“作る”ことができる。
そのスイッチを入れる方法が、「モゲジョの法則」。
「モゲジョとは、『目的』『現状』『条件』の頭文字。何か問いが発生した時に行う思考の3ステップで、まずはその問いが目指す『目的』を確認します。次に、その目的に対して『現状』がどうなっているのかを把握。最後に、目的と現状を踏まえたうえで、満たす必要のある『条件』を並べれば、取るべき具体策が定まります」
モゲジョの法則を使って地頭スイッチを入れると、さまざまなメリットがあるという。
「知識や経験がなくても、考え方の“手順”がわかるので、『何から手をつけたらいいのかわからない』ということがなくなります。また、AIを使う時もモゲジョの法則を踏まえて指示を出すと、回答の精度がアップ。公私ともに活用できるスキルです」
モゲジョの法則を理解しよう!
地頭スイッチをONにするための思考術、モゲジョの法則。この思考の3ステップを身につければ、どんな問題も対処可能に!
STEP1|「目的」を設定する

「なぜ?」と問答を5回ほど重ねて、目的の確度をアップ
問いに対してまず考えるのが、それをやる「目的」。「その設定が曖昧にならないよう目的の把握レベルを上げること。目的を考えたら、『なぜそうするのか』『その理由は…』と問答。理由に対してさらに問答する。これを5回ほど行うと確度の高い目的が立てられます」
STEP2|「現状」を整理する

目的を取り巻く現状は? 「内部」と「外部」でピックアップ
現状には自分でコントロール可能な「内部要因」と、自分でコントロール困難な「外部要因」がある。「例えば商品開発の場合、前者は製品の質、後者は世の中のトレンドなど。ポジティブとネガティブどちらの側面からも洗い出し、現状を客観的に把握します」
STEP3|「条件」を見極める

問いを解決するための“こうせざるをえない”条件を絞り出す
目的と現状がわかると、問いを解決するうえで有効な「条件」が見えてくる。「その際に用いるのが『○○せざるをえない』『○○でなければならない』『○○が効率的』という言葉。捻出した条件がいずれかの『○○』に当てはまれば、それが最適解の目印」
モゲジョの法則を使ってみよう!
私生活と仕事の2つのケースを例に、モゲジョの法則を実践。どんな思考のステップを踏んで、答えを導き出すのか。要領を掴めば、どんな場面でも応用可能に。早速、試してみよう。
LESSON 1|私生活編
Q. あなたは1か月後に大切な友人の結婚式を控えています。しかし、着る予定の服がキツい。どうダイエットする?

「なぜ」を重ねて目的を抽出/「なぜ」ダイエットをするのか。当日着る予定の服がキツいから。「なぜ」キツいのが問題なのか。服をキレイに着たいから…と「なぜ」を重ねる。

内部要因と外部要因は?/コントロール可能な内部要因は、ぽっこりお腹と難しいダイエットが続かない性格。コントロール困難な外部要因は、結婚式まで時間がないこと。

「効率的」な条件を見極める/「お腹に特化したメニューが効率的」「1か月で効果が出なければいけない」「どこでも簡単にできると効率的」などと当てはめて条件を設定。
A. 短期間で効く呼吸法を朝昼晩行う。また、ガスが溜まる食べ物は控える。
3つの条件を踏まえてリサーチした結果、ダイエット法はドローイングに決定! これなら呼吸を意識するだけでできるし、短期間で効果ありとのことなので、結婚式までに間に合いそう。さらに、お腹にガスが溜まりやすい食べ物や炭酸飲料を控えて、ぽっこりお腹の見た目を対症療法的に軽減。
LESSON 2|仕事編
Q. あなたは家電メーカーの社員です。大型家電イベントでドライヤーの展示担当に。ブースに人を集めるには?

目的は「購入につなげる」/「なぜ」多くに人に来てもらいたいのか。商品の魅力を広く伝えるため。「なぜ」魅力を伝えたいのか。購入につなげるため…と目的が明らかに。

現状は「高級路線」が人気/外部要因で自社のドライヤーの売れ行きと市場のトレンドを調査。どちらも高級路線が人気と判明。内部要因で自社の上位モデルの長所と短所を確認。

条件は「上位モデルをメインに」/高級路線が人気なら「Aをメインにするのが効率的」、購入につなげたいなら「お試しから購入の流れをつくると効率的」など、条件を絞り込む。
A. 製品Aをメインに上質なブースに。試した人にはレンタル→買い取りサービスを
人気のAをメインにして来場者の目を引き、ブースへ誘導。上位モデルのAのイメージに合うように、ブースは高級感あるデザインに。さらに、来場者限定でレンタル後に買い取りできるサービスを実施し、購入までの導線を用意することで、「購入につなげる」という最大の目的にアプローチ。
anan 2515号(2026年10月14日発売)より






























