スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は、『L’ HISTORIQUE』(リストリック)のシュー ア ラ クレームです。

左から、「モンブラン」1200円、一つずつ手をかけてクリームをあしらった季節のショートケーキ「シャンティ フリュイ」(1100円)はホールケーキ独り占め気分!「シュー ア ラ クレーム」(550円)のクリームはカスタードクリームに生クリームを泡立てずに液体のまま混ぜるから、ひときわなめらか。「タルト フリュイ」1200円。
ローストバニラで香りを深めた「サントノーレ(※)」に、五線譜に見立てた「オペラ」……『Dining33』でも伝統をしなやかに進化させたフランス菓子やデザートで私たちを虜にした浅井拓也シェフが、代官山でデザートカウンターのあるパティスリーを始めた。
フレンチの名店『オテル・ドゥ・ミクニ』のシェフパティシエを務め、パリやアルザスの星付きレストラン、パティスリーで腕を磨いた彼が生むのは、「日本人だからこそできるフランス菓子」。それは師匠・三國清三(みくに・きよみ)シェフの料理にも通ずる志。フランス菓子をリスペクトし、やりすぎない範疇で、日本の食材で自在に表現する。
「果物が美味しい日本でこそ作るべき」という「タルト フリュイ」は、薄めのタルトが繊細にほどけ、果物の瑞々しさが溢れてデザート感覚。モンブランは東京・杉並『くりのないとう』の“内藤栗”を丁寧に裏漉しし、和栗の滋味を宿らせる。
鮮やかな世界で素朴に存在感を放つシュークリームは浅井シェフの原点。
「中学生の頃、ケーキ店のガラス越しの厨房でシュークリームを作るパティシエの姿とカスタードの香りに魅了されたんです」。
パイをかぶせたシューを頬張ると、サクッと軽く香ばしい生地からクリームがとろり。乳味と卵のコク、バニラ香があとを引く。レストランデザートを作ってきた彼のお菓子はどれも軽やか。でもフランス菓子らしくちゃんと甘くて、また無性に食べたくなる!
※シューとパイ、クリームでできた伝統的なフランス菓子
SHOP DATA
L’HISTORIQUE
東京都渋谷区猿楽町28-10-B1 TEL. 050-1748-2321 11:00~19:00、イートインは18:00 LO、デセール・パフェは13:00~19:00(17:30 LO) 火曜休
Profile
chico
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
anan 2514号(2026年10月7日発売)より






























