
焦ると頭がフリーズする、本音が言えない…。原因は、「言語化力」の不足かも。心のモヤモヤを解消し、自信を持って想いを伝える鍵は、“自分への問いかけ”。思考をすっきりと整理する「言語化ノート」の書き方を、徹底解説します!
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お話を伺った方
Profile
荒木俊哉
コピーライター。電通に勤務、企業や商品のブランディングに携わる。言語化ノート術をまとめた『こうやって頭のなかを言語化する。』(PHP研究所)は累計20万部を突破。他に、言語化をテーマにした著作多数。
自分への問いかけが言語化力を高める第一歩
頭の中で考えていることを言葉にして、相手に共有するプロセスである“言語化”。そのスキルを求める人が、いま増えているという。
「コロナ禍にオンライン文化が根付き、場の温度感や雰囲気に頼らず相手に伝える力が必要になったこと、チャットツールの浸透などテキストベースのコミュニケーションが圧倒的に増えたことが背景にあるのでは。また、多様な価値観を取り入れようとする企業が多い今の時代、新入社員など若い人が意見を求められる機会が増えたことも大きいです」(コピーライター・荒木俊哉さん)
言語化を身に付けるために必要なのが、“聞く力”。
「自分の考えや感情は、想像以上に自分でもわかっていないもの。それが曖昧なままでは、当然、相手にも言いたいことが伝わりません。日頃から、“自分がそう思ったのはなぜか?”と問いかけて深掘りし、答えを見つける作業を習慣化することが大切です。そのためにおすすめしたいのが『言語化ノート術』です」
ここでは、その効果や書き方を解説。早速、始めてみよう。
それ、口下手なせいだけじゃないかも?

- 言いたいことは山ほどあるのに、言葉がまとまらない。
- 会議や発言の場で、大勢の視線を集めた瞬間にフリーズしてしまう。
- 「どうしたい?」と聞かれても、自分の本当の希望がパッと出てこない。
言語化ノートをつけてみよう
言語化ノート術は「ためる」「きく」「まとめる」という3つのステップが基本。日常の出来事と感じたことから問いを立て、自分なりの結論を出すトレーニングができる。書きやすいノートとペンを用意して、まずは5日間トライしよう。
言語化ノート
What’s?
ためる・きく・まとめるの3STEPで、言語化を習慣にできるノート術
頭の中にある考えや感情をノートに書き出し自身を俯瞰して自分なりの答えを導くことで言語化スキルを高められる。
言語化で鍛えられる3つの力
1. 感情を整理する力
→起こった出来事に自分がどう感じたかを尋ね、棚卸しすることを日頃から実践するうちに、感情を理解したり、整理したりするスキルが身に付く。モヤモヤした気持ちをクリアにできるなど、ポジティブな効果が満載。
2. 上手に伝える力
→言語化ノートをつけることで、自分なりの結論を見つける作業が習慣化されると、結論から話せるようになり、相手にわかりやすく伝えられる。会議で急に意見を聞かれるなど慌てがちなシーンでもしっかり対応できるはず。
3. 深く考える力
→「なぜそう思ったのか?」「具体的にどういうことか?」など、日頃から自問自答を繰り返すことは、思考力を磨くトレーニングになる。より解像度の高い答えを見つけたり、物事の本質を掴むことができたりするように。
TRY!

STEP 1|ためる

日常の中で心が動いたことをスマホのメモ機能などに記録
言語化の出発点は自分への問い。でも、お題を立てるのはなかなか難しいので、生活の中で心が何気なく動いた出来事をスマホのメモ機能などにためておこう。ポイントは、「自分の意見で会社の会議が盛り上がった」+「嬉しかった」のように、出来事と感情をセットで記すこと。長さは短くていいので、できれば1日1つを目標に。そのお題をノートの左ページ上段に書こう。
STEP 2|きく

書いたお題をもとに問いを立て、頭に浮かんだ言葉を書き出す
STEP 1で書いたお題に「のはなぜか?」というワードを加えて、問いとして立てる。その下に自問自答しながら頭に浮かんだ言葉をどんどん書き出していこう。3分間で5つ以上が目標で、口に出しながら書くと本音が出やすい。絵を描いたり色をつけたりするなど、楽しんで続けられる工夫をしてもOK。定期的に見返すことができる点も、メモ用紙ではなくノートに書き出す理由に。
STEP 3|まとめる

自問自答の結果導き出した自分なりの結論を1行で書く
STEP 2で書き出した言葉に対して優先順位をつけるなど整理して、問いに対する現時点での自分なりの結論を出し、右ページ上段に書こう。同じ言葉や似た意味の単語に印をつけると答えが見えやすくなる。シンプルに1行にまとめることがポイントで、正解を出すことより、今の自分にしっくりとくる内容を目指すことを意識して。結論に違和感がある時は、あとで見直して修正するのもアリ。
おまけ STEP|そなえる

結論をもとに、自分がこれからやるべき行動を言語化しよう
自分の経験から導き出した結論をもとに、そこにつながる行動を考えて言葉にしていく作業。たとえば、「自分の存在意義を証明できたことで嬉しい気持ちになった」という結論が出たのであれば、「今後も自分の存在意義を証明するために何ができるか?」と考え、思い浮かんだ具体策をノートの右ページ下段に記録すると、自然と行動に移しやすくなる。時間や心に余裕がある時に実践を。
anan 2515号(2026年10月14日発売)より
































