人に対して敬意を示すために使う敬語。でも、間違って覚えて使い、逆に相手に不快な思いをさせていることも…。その代表格のひとつが、ファミリーレストランやコンビニのアルバイト店員が使うことから名前が付けられた“バイト敬語”。
「正しい言葉としての根拠がないのに、耳で聞き覚えて定着した敬語のことです。当然ながら、学校で習うこともありません。断言することを嫌う日本人らしい気遣いから生まれたのかもしれませんが、聞いた相手に違和感を与えやすく、敬意も伝わりにくい。また、“正しい敬語が使えない”と思われ、信頼してもらえないという欠点もあります」(研修講師・大嶋利佳さん)
そんなデメリットだらけのバイト敬語と、そのほかの間違いやすい敬語を、使いがちなシーンとともに紹介。あなたは大丈夫!? 即チェック&改善を!
「先輩、こちらの書類でよろしかったでしょうか?」
× ~でよろしかったでしょうか?
○ ~でよろしいでしょうか?
「よろしかった」と過去形にするのは誤り。「よろしいでしょうか」と、現在形に戻そう。
「この件は中止とさせていただきます」
× ~させていただきます
○ ~いたします
“いただきます”を用いるのは、相手から“○○していいですよ”と許可を得たという前提があるとき。自分や自社側の一方的な判断で行うのであれば、不適切なので、注意を。
「山田様でございますね」
× ございますね
○ いらっしゃいますね
“ございます”は“です”“あります”の丁寧な表現で、通常は自分や物に対して使う。
「しばらくお待ちください」
× しばらく
○ 少々
“しばらく”には長い期間という意味合いがあるため、接客や来客に使うのは適切ではない。
「先輩、ご苦労さまです!」
× ご苦労様
○ おつかれさま
目上の人から目下の人に対して使うのが“ご苦労さま”のため、先輩や上司などには決して使わないように! 対して“おつかれさま”は、同等の関係、もしくは目上の人に使う言葉。
「10分ほどお待ちいただくかたちになります」
× ~かたちになります
○ いただきます
“かたち”を付ける意味はなく、不必要。本来、形状を差す言葉ゆえ、違和感を覚える人が多い。
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