“食べる温活”でポカポカに! おうちで簡単に作れる“韓国料理レシピ”3選

フード
2024.12.05

冬の寒さがとても厳しい韓国。そのせいか、韓国料理には体を温める要素がたっぷり! 今回は、工程が少なく、さらに難しい調理が一切ない、簡単なレシピを3つご紹介。寒い日にあったかい韓国料理を食べて、体の中からしっかり温活しましょう。

熱々&カプサイシンで体を芯から温めます!

「韓国の食堂のテーブルには、生の唐辛子の輪切りや、唐辛子やにんにくを使った〈タデギ〉という調味料が置いてあり、熱々の料理にトッピングし、さらに辛さをアップして食べる人が多いですね」

と言うのは、韓国出身の韓国料理研究家、キム・ヨンジョンさん。確かに韓国料理といえば、スープがグツグツと煮立っていたり、唐辛子がたっぷり使われていたりと、体が温まりそうなイメージが。

「韓国料理は唐辛子そのものや、豆板醤やキムチなど、唐辛子を用いた食材をたくさん使います。唐辛子に含まれる〈カプサイシン〉は血流を良くする効果が期待できるので、それが韓国料理=温活といわれる理由の一つでしょう」(「あすけん」管理栄養士・道江美貴子さん)

また道江さんによると、スープや鍋など、物理的に温かいものを食べることで、体が内部から温まり、体温の上昇に繋がることも事実。

「特に朝食で温かいものを食べると、一日中体温が高い状態が続き、結果、代謝が高まるといわれているので、スープなどを朝食に食べるのもおすすめです」

韓国ではひとり暮らしの人が増えており、鍋1つで作れ、なおかつ料理がなかなか冷めない土鍋の人気が高まっている、とキムさん。

「今回紹介しているメニューにも、土鍋で作る料理があります。日本の小ぶりな土鍋でも大丈夫ですので、ぜひ寒い日に作り、熱々の韓国料理をゆっくり味わってください」

豆もやしクッパ

豆もやしと卵、イカで、熱々&スタミナたっぷり!
スープとご飯を混ぜた料理、クッパ。韓国では豆もやしクッパは朝、特に二日酔いの日に食べる人が多いとか。熱いスープで体を芯から温めて、その日一日あったかい体で過ごしましょう。

「豆もやしが好きな人は、もっと量を増やすのもおすすめ」(キムさん)

材料/2 人分
豆もやし…150g 長ネギ…15g イカ…100g キムチ…50g 卵…2個 青唐辛子の輪切り、ごま…各適宜 ご飯…適量 A[水…600ml 韓国牛だしの素または鶏がらスープの素…小さじ1 唐辛子粉、塩…各小さじ1/2 こしょう…少々] タデギ[唐辛子粉…大さじ1 おろしにんにく、しょうゆ、みりん…各小さじ1]

作り方
1、キムチと下処理をしたイカはそれぞれ食べやすい一口サイズに切る。豆もやしはヒゲ根を取り除き、長ネギは小口切りにする。タデギの材料を器に入れ混ぜ合わせる。
2、湯を沸かしイカを下茹でする。
3、鍋にA、キムチ、イカの半量、豆もやしを入れて中火にかけ蓋をし、5分煮る。
4、別の鍋にご飯を入れ、3の半量を加えて中火にかける。沸騰したら卵を割り落とし、上に残りの2のイカと長ネギ、タデギ、好みで青唐辛子とごまをのせる。

膨らむ火山 ケランチム

強火で加熱すると、卵がぐんぐん膨らむ!
土鍋の中で熱した卵に蓋をして、1分待機。蓋を取るとぷっくり膨らんだ様子がなんとも食欲をそそる、韓国版茶碗蒸し。

「ゆるめのスクランブルエッグくらいに固まったら蓋をする。刻んだキムチや粉チーズを入れても美味しいです」(キムさん)

材料/1~2 人分
卵…4個 長ネギ…20g ごま油…小さじ1 唐辛子粉、いりごま…各適宜 A(下味用)[水…150ml 韓国牛だしの素または鶏がらスープの素、塩、おろしにんにく…各小さじ1/2]

作り方
1、土鍋(直径約10cm)に小口切りにした長ネギを入れ、卵、Aを加えてよく混ぜる。
2、土鍋を強火にかけ、鍋底と側面で卵が焦げないよう、ヘラなどで剥がしながら火を通す。
3、卵に8割程度火が通ったら、小さなアルミのボウルなど高さのあるものをかぶせて蓋をし、弱火で1~2分待つ。
4、仕上げにごま油をまわしかけ、好みで唐辛子粉、いりごま、長ネギ(分量外)をのせる。

ツナキムチチゲ

少なめの汁で、グツグツしっかり煮込みます。
韓国料理の鉄板メニュー。美味しく仕上げるコツは、7~10分ほど煮立てること!

「ツナはオイルごと入れることで、キムチの喉越しがつるんと良くなります。また、キムチは1日常温で置き発酵させることで、より深い味わいに」(キムさん)

材料/1~2 人分
ツナ缶…1缶(約80g) キムチ…100g 木綿豆腐…100g たまねぎ…30g 長ネギ…15g えのきだけ…20g 塩、こしょう…各適宜 A[水…150ml 唐辛子粉…大さじ1/2 おろしにんにく…小さじ1/2 韓国牛だしの素または鶏がらスープの素…小さじ1 味噌…小さじ1/2 キムチ汁(あれば)…大さじ2]

作り方
1、鍋にキムチと、ツナをオイルごと入れてさっと混ぜ、5分置く。
2、たまねぎは5mm幅の薄切り、豆腐は厚さ1cmに切る。長ネギは斜め切り、えのきだけは石突きを取り除きほぐしておく。
3、1の鍋を中火にかけ1分ほど炒め、Aを加えてやや弱めの中火にし5分程度煮立てる。豆腐とたまねぎ、長ネギとえのきだけを加えて弱火にし、2分程度煮立てる。
4、味見をし、好みで塩、こしょうを加える。仕上げに小口切りにした長ネギ(分量外)をのせ、こしょうをかける。

PROFILE プロフィール

キム・ヨンジョンさん

韓国料理研究家。韓国料理教室「Hansamo」主宰。著書に『ヨンジョンの幸せ韓国ごはん』(マイナビ出版)、『韓国屋台気分』(成美堂出版)など。YouTubeも人気。

道江美貴子さん

AIアプリ「あすけん」管理栄養士。12/24に新著『食べ過ぎをなおして自然にやせる! あすけん公式 7日間で適量が身につくレシピ』(KADOKAWA)発売予定。

写真・高杉 純 レシピ作成、料理作製・キム・ヨンジョン スタイリスト・官野亜海

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