【京都ゑびす神社】suba(すば)
深く香り高い出汁で味わう、上等バージョンの立ち食い蕎麦。
十日ゑびすで知られる京都ゑびす神社は、商売繁盛で広く信仰を集める。そこから鴨川を渡り松原橋西詰にある『suba』は、空間にも蕎麦にもユニークな仕掛けがちりばめられた立ち食い蕎麦だ。自家製麺の蕎麦に合わせるのは、京都らしい香り高い出汁。京春菊天ぷらやムール貝とクレソンなど個性的なトッピングも相まって、虜になる人続出中。夏には冷たい冷やがけを。右・酢橘無花果¥1,000、左・浜名湖産生青海苔山芋卵黄¥1,100。
TEL:075・708・5623 下京区木屋町通松原上る美濃屋町182‐10東 12:00~23:00(22:30LO) 不定休 Instagramは@subasoba
【革堂 行願寺(こうどう ぎょうがんじ)】Maestro(マエストロ)
フラワーアーティストが作る蘭フレーバーのソフトクリームを。
フラワーアーティスト・綛谷(かせや)武史さんが、コロナ禍になり家に花を飾る魅力に気づいた人に向けて開いたフラワーショップ。併設のカフェカウンターに用意されたソフトクリームは、シンビジウムという蘭の高貴な香りをまとわせたもの。食べるフレグランスといっても過言ではないソフトクリームは、他では出合うことのできない味わい。オーキッドソフトクリーム¥650。歩いて3分の場所には西国三十三所の十九番札所、行願寺がある。
TEL:075・746・6177 中京区夷川通御幸町上ル松本町576 11:00~18:00 水・木・日曜休 https://maestro-kyoto.jp
【平安神宮】Three HORSES(スリー ホースィズ)
白川のせせらぎに涼を感じつつ、カフェで過ごす朝時間の贅沢さ。
テラス席から平安神宮の大鳥居を眺めることができる、白川沿いに今年3月に登場した『Three HORSES』。昼は多くの人で賑わう岡崎も、朝はまだ静か。早い時間に参拝を済ませ、その足でモーニングを楽しむのがおすすめだ。トーストにソーセージ、キャロットラペやサラダ、自家製グラノーラと蜂蜜を添えたヨーグルトと盛りだくさんのモーニングは、心地よい朝のひとときを演出してくれる。モーニングプレート¥1,200。
TEL:080・2579・1050 左京区岡崎円勝寺町65‐1 8:00~18:00 木曜休 Instagramは@threehorseskyoto
【吉田神社】圓田(えんた)
見た瞬間においしいと伝わるビジュアルも魅力の食事パン。
平安京の守護神として創建された吉田神社は厄除け・開運で信仰を集め、盛大な節分祭でも知られる。その南参道の鳥居脇にある『圓田』は、今年4月に登場したベーカリー。店主の吉原真由子さんが、数種類の天然酵母を使い分けてシンプルなパンを焼き上げる。10年ほどの時間をかけ独学で完成させたレシピで作るパンは、どれも香ばしくてもっちり。右から、山食1斤¥550、パン・オ・フリュイ1/2¥650、パン・ド・カンパーニュ¥1,300。
TEL:なし 左京区吉田上大路町27‐1 11:00~17:00 土~火曜、木曜休 予約優先、売り切れ次第終了 Instagramは@yenta.bread
【市比賣(いちひめ)神社】糖太朗(とうたろう)
7種類の良質な砂糖を使い分ける、スペシャルティシュガーショップ。
祭神がすべて女神であることから女性の守り神として知られ、女人厄除けでも信仰を集める市比賣神社。そこから西へ5分ほどの路地にある『糖太朗』は、日本茶スタンド『八十八良葉舎』の別ブランドとして今年3月に登場した。和三盆糖や黒糖、米飴などを使い分けて作られるドリンクやスイーツで、砂糖の魅力に触れたい。珈琲×抹茶¥850、トッピングのアイス¥350。ベビーカステラはドリンクにセット。10個¥600で販売も。
TEL:075・606・5750 下京区塗師屋町六条通間之町西入101‐2 10:00~18:00 不定休 Instagramは@totaro_kyoto
【法然院】酒菓喫茶かしはて
大人仕様のデザートで、旬を伝えるフルーツを上品に。
白砂壇で知られる法然院から哲学の道を歩いて5分ほど。鹿ヶ谷通にある『酒菓喫茶かしはて』は、季節の果物を使った甘いものにスパイスやお酒を合わせて提案する、大人のための喫茶。ゴールドキウイには宮崎マンゴーのソルベ、パッションフルーツとパインのソースを合わせるといった具合に、一皿に入り交じる果物で旬を満喫したい。季節のデセール ゴールドキウイのカスタードパイ¥1,450、スパークリングワイン¥1,350。
非公開 左京区浄土寺上南田町37‐1 12:00~17:00(16:30LO)、朝菓子の会(予約制デザートコース)10:00~12:00 水曜休、ほか不定休 Instagramは@kashihate.kyoto
【明王院(みょうおういん)不動寺】SPICE GATE(スパイスゲート)
夏は冷やしでさらさらと、魚介出汁のスパイスカレー。
こぢんまりした姿ながら歴史は古く、御本尊は石不動の名で知られる、弘法大師作の石仏不動明王。そこから東の寺町通にあるのが、朝カレーの食べられるスパイスカレー専門店だ。煎茶で炊いたバスマティライスに、スパイスを使った千枚漬けや佃煮を添え、魚介出汁のスープカレーを注げば、お茶漬けのようにさらさらと食べられるカレーが完成するという仕掛け。京風スパイス朝定食 サバとみょうがの冷やし出汁カレー¥1,300。
TEL:075・741・7553 下京区寺町通仏光寺下る恵美須之町546‐1 しきさい寺町ビル2F 朝食7:30~11:00LO、ランチ11:30~14:00LO、カフェ14:00~16:00LO(スパイス販売7:30~16:00) 水・金曜のみ夜営業あり~21:00LO 火曜休 https://spicegate.jp
※『anan』2023年7月5日号より。写真・わたなべよしこ 岡本佳樹 取材、文・大和まこ
(by anan編集部)