チーズケーキの進化が止まらない。予約3年待ちのレストラン『長谷川稔』からも新たな動きが。ある日のデザートにとパティシエ・宮田真代さんが試作したチーズケーキを食べて、「鳥肌がたった」という長谷川稔シェフ。それが『Cheesecake HOLIC』の始まり。彼が舵を取り、チーズのプロのアドバイスも受けつつ最高の食材を集め、パティシエチームが試作すること1500回! ついには専用の工場まで作ってしまった。
そうして生まれた一本は舌の上でしゅわりとエアリーにほどけ、チーズのコクに満たされたかと思うと柑橘のジューシー感に包まれる。なにこの清々しさと幸福感! 「レストランなので、食後でも心地よい軽さを意識しました」と宮田さん。優しい口どけの北海道産「月のチーズ」を主役に、フランス産チーズを数種ブレンドしてチーズ感をもたせながらも、生クリームは限りなく減らしてさっぱりと。さらには、レモンの尖った酸味とは違う優しい酸を纏わせるべく、高知の小夏をベースにはるかと国産ライムをブレンド。初動はチーズのミルク感を邪魔せず、その後、優しい柑橘香で爽やかな後味へ。時間差で繰り出される軽やかな香りの余韻が、あと一切れだけと止まらない(もはや不可抗力!)、無限チーズケーキの世界へ誘う。
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ベイクド離れした儚さでふわしゅわ消えるチーズケーキ「クリームチーズケーキ」¥6,150(税、送料込み)。ほかにカマンベールチーズケーキ、ブルーチーズケーキも。口にしたら、上を向いて鼻で息をするとまたさらにチーズのコクが膨らみます。
https://cheesecake-holic.com 販売はECサイトからのみ。
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
※『anan』2020年5月27日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 取材、文・chico
(by anan編集部)