炒め料理は、サラダと同じ。食材を熱いボウルで和えるイメージで。
シャキシャキの野菜をたっぷり食べられる炒め物。いざ作ってみると、思い描いた仕上がりにならないのはどうして?
「炒め物のおいしさを作るのは、下ごしらえです。炒めるまでにやっておきたい大切な手間を惜しむと、おいしくできません。簡単で手早く作れそうなイメージがありますが、実は丁寧な下ごしらえが必要な調理法なのです。私は、本当に忙しい日は、炒め物はしません(笑)」 と、ウー・ウェンさん。
「炒め物は、サラダと同じです。火が通りやすいように食材を切り分けて、必要に応じて下味をつけておく。野菜なら、水分コントロールが肝心。シャキッとした歯ごたえとみずみずしさは、時間差で炒めたり、下茹でしたり、塩をして余分な水分を抜いておくことなどで叶います。そうやって的確に下ごしらえしておいたものを、最後にフライパンという熱いボウルの中で油と和える感覚です」
炒め物でまず覚えてほしいのが、シンプルな青菜炒め。
「具材が少ない方が素材そのものの味を楽しめます。フライパンに入れたら、基本は中火。火が通るまではあまりいじらないこと。混ぜすぎると水分が出すぎてしまいます」
そして何より、炒めすぎに注意。「炒めすぎると、せっかくのうまみも香りも飛んでしまいます。具材が透きとおり、鮮やかな色合いに変わったら、でき上がりのサイン。この瞬間を見逃さないでください」
小松菜のシンプル炒め
【材料/2人分】
小松菜…1束、ねぎの斜め薄切り…10cm分、油…大さじ1、粗塩…小さじ1/4、こしょう…少々
【作り方】
- 小松菜は根元を落とし3cm長さに切り、茎と葉を分けておく。
- 炒め鍋に油とねぎを入れ中火にかけ、香りが立ったら1 の茎の部分を入れて炒める。
- 茎の部分に透明感が出てきたら葉を加え、さっと炒め合わせる。粗塩、こしょうで味を調える。
【ポイント】
火が通りにくい茎から炒め、しんなりしたら葉を投入。調味は最後に。
ウー・ウェンさん 料理研究家。ウー・ウェンクッキングサロン主宰。野菜のおいしさを引き出す調理法で知られる。近著に『シンプルな一皿を究める丁寧はかんたん』(講談社)。
※『anan』2018年12月5日号より。写真・津留崎徹花 スタイリスト・佐々木カナコ
(by anan編集部)
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