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SEVENTEENが約1年ぶりとなる⽇本ツアー「SEVENTEEN WORLD TOUR[NEW_] IN JAPAN」を開催。11⽉27⽇の愛知・バンテリンドーム ナゴヤを⽪切りに、4⼤ドームをまわり、12⽉21⽇の福岡・みずほPayPay ドーム福岡で幕を閉じた。今回は12⽉12⽇、東京ドームで⾏われた公演をレポートします。
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⼤きい東京ドームを⼀体感が包み込む
ステージ上のスクリーンにライトが明滅するとともに、ステージ脇の左右から⻩⾊と⾚いスポーツカーが⾛り出す。その⾞の中から、もしくはメインステージから、あるいはセンターステージからメンバーが登場。客席に⼿を振り、まるでファッションショーのような華やかな幕開けではじまったのは、2025年5⽉にリリースした5th Album『HAPPY BURSTDAY』のタイトル曲、「HBD」。

THE 8 Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
ファイアーボールが連続で上がり、広い東京ドームの会場内をレーザーが交差する中、THE 8(ディエイト)の「叫べ!」の⾔葉に会場もシャウト。1曲⽬から早くも会場の興奮度はマックスに。その勢いのままにはじまった「THUNDER」ではメンバーの歌声に負けないCARAT(ファンネーム)のコールが印象的。早くもSEVENTEENのコンサートならではの⼀体感がドームを包み込んだ。
最初のMCではいつもおなじみの挨拶。THE 8が「今⽇もがんば」まで⾔うと、CARATが「THE 8」と呼応したり、SEUNGKWAN(スングァン)が「今⽇も楽しく遊ブ」と前振りするとCARATが「SEUNGKWAN」と応えたり(SEUNGKWANの名字がブ)。DK(ドギョム)の「完璧」に続いてCARATが「じゃーん」と叫んだり、JOSHUA(ジョシュア)が「イット」と⾔うとCARATが「シナモン」と答えたり。これまでの⽇本ツアーで⽣まれ、引き継がれてきた挨拶はSEVENTEENのコンサートの定番。

MINGYU Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
この⽇は、“じゃがいも”の愛称を持ち、DKが「僕はじゃがいも」という歌詞の歌を⽣み出すまでとなったMINGYU(ミンギュ)がついに⾃らを「僕はSEVENTEENのじゃがいも、MINGYUです」と⾃⼰紹介。さらに5本指を⾒せながら「これがフレンチフライ」とじゃがいもにちなんだギャグを披露し、東京ドームを沸かせた。
メンバーそれぞれが趣向を凝らした、ユニット&ソロステージ
SEVENTEENのコンサートといえばもうひとつのお約束、ツアーごとに決められる掛け声の練習をして、いよいよコンサートが本格的にスタート。これまでのツアーではVOCAL TEAM、PERFORMANCE TEAM、HIPHOP TEAMそれぞれのステージを⾒せたSEVENTEENだが、今回のツアーでは初めてユニット&ソロステージを披露。
JOSHUA、JUN(ジュン)、THE 8、VERNON(バーノン)の4⼈はセンターステージで「Network Love」でメロディアスな楽曲をしなやかにパフォーマンスしたかと思えば、DINO(ディノ)はソロで「Trigger」を披露。真っ⾚に染まったスクリーンをバックにDINOの名前を背負ってのパフォーマンスは、ボーカルとダンスが融合したステージの完成形を⾒せつけた。

JUN Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
続いてステージに登場したJUNもソロ曲「Gemini」で美しくも退廃的な世界観を展開。⽚翼の天使の巨⼤な像が置かれた教会の映像をバックに、壮⼤なメロディを歌い上げる。後のMCでDKも語ったように、俳優としても活躍するJUNらしく、表情の表現⼒で魅せる。

VERNON Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
VERNONはステージ後⽅のライト以外の⼀切の光が消えたステージの上、真っ暗な中でギターを⼿にして登場。ギターの⾳が鳴りはじめると徐々に明るくなっていき、やがてドームいっぱいにVERNONの声とギター、光が広がった。⾃⾝が弾くギターをはじめ、完全バンドサウンドで制作された「SOS」のステージは、さながらロックバンドのライブのようだった。

JOSHUA Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
JOSHUAはソロ曲「Fortunate Change」でデニムにベージュとチェリーレッドのシャツを着て登場。線画で描かれたヨーロッパ⾵の街並みの背景が、JOSHUAの歌声に合わせて次第に⾊づいていき、花が咲き乱れていく様はまさに曲のタイトル「幸運な変化」を彷彿させる演出。さらに客席がSEVENTEENのグループカラーであるローズクォーツ&セレニティ⾊に染まり、ロマンティックなムードに。
DKはステージに登場するなりビッグスマイルを浮かべ、ソロ曲「Happy Virus」を披露。早々にイヤモニを外してCARATたちの反応を聞きながら笑顔を⾒せると、持ち前の⻘空のように澄んだ歌声をドームに響かせた。

DK Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
SEUNGKWANはグランドピアノの弾き語りで「Raindrops」をしっとりと歌い上げた。ラスト、ハイトーンをたっぷり朗々と響かせる場⾯では拍⼿が湧き上がり、会場にはしばらく曲の余韻が漂っていた。
THE 8はチェスターコートをタイトに着こなし、「Skyfall」で洗練されたステージを披露。指先まで神経が⾏き渡った繊細かつダイナミックなダンスは、THE 8ならではの表現へのこだわりを感じさせた。最後にはチェスターコートを脱ぎ捨て⿊タンクトップ姿になり、センターステージへと駆けていく。
MINGYUは⿊いエナメルのロングコートにサングラス姿でステージに登場すると、「Shake It Off」でドームを巨⼤なクラブハウスに変えて会場を盛り上げ、続くS.COUPS(エスクプス)は「Jungle」でプリミティブなリズムを刻みながら、ワイルドで気迫のこもったパフォーマンスで会場を圧倒した。

S.COUPS Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
ユニット&ソロステージだけでなく、メンバー全員のステージも⾒どころがたくさん。ソロステージの合間に披露した「LOVE, MONEY, FAME (feat. DJ Khaled)」ではSEVENTEENのコンサートでは久しぶりの、そしてドーム公演では初めてのムービングステージに乗って会場の後⽅へ。ドームの後⽅席のCARATたちも⾝近に感じてもらえるようにという⼯夫を感じた。
ペンライトで真っ⾚に染まった中でパフォーマンスした「HOT」は⽕花が盛⼤に打ち上がり、この⽇⼀番の熱気に包まれたステージに。まるで宇宙空間のようにペンライトが揺らめく中で歌われた「HIGHLIGHT -Japanese ver.-」ではSEVENTEENらしい統制されたダンスとサビのリフレインがエモーショナルに響き、「ROCK」では徐々に早くなるテンポ、次第に⼤きくなるドラムの⾳に引っ張られるように客席の温度もどんどん⾼まっていった。

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そして久しぶりにフルスケールでのパフォーマンスとなった「HIT」は、パフォーマンスの要である
のポジションをSEUNGKWANが務め、今のSEVENTEENの勢いとパワーで会場を圧倒。CARATも数あるSEVENTEENの曲の中でもっともコールが難しいこの曲のコールを全⼒で叫び、ステージを盛り上げた。MCでは、MINGYUが「⽇本でコンサートしていると、⽇本でやった今までのコンサートを思い出す」と⾔って、「オープニングの『CALL CALL CALL!』でVERNONさんがオートバイに乗って登場したツアー(「SEVENTEEN 2019 JAPAN TOUR 'HARU'」)」が印象に残っていると語った。
DKは初めてムービングステージを使った2018年のアリーナツアー(「SEVENTEEN 2018 JAPAN ARENA TOUR ʻSVTʼ」)をあげ、MINGYUは同ツアーの360度を客席に囲まれたステージが印象に残っているとも。

DINO Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
DINOは「その時は、夢が東京ドームに来ることでした。今、東京ドームに来ました!」と、当時の夢が叶った喜びを爆発させた。SEUNGKWANは「3年連続でドームツアーをやっていますが、続けてできることもなかなか簡単なことではないのに、ありがとうございます」とCARATに感謝の⾔葉を述べると、S.COUPSは「13⼈揃ったら⽇産スタジアムに⾏かないとね」とニヤリ。MINGYUは「それ以上に⼤きい会場はないの?」と問いかけると、S.COUPSは国⽴競技場の名前をあげ、メンバー全員で「⾏きたーい!」と⼤騒ぎ。
そして、DINOが「セットリストにない曲を歌ってみましょうか」と提案し、今回のツアーのセットリストにはない曲の中からその場で歌うことに。MINGYUのリクエストで「舞い落ちる花びら」と「Beautiful」をCARATとともに⼤合唱すると、CARATだけで歌える曲をという逆リクエストで、「Sara Sara」をCARATが披露。その澄んだ歌声にDKも「とっても美しい!」と⼤満⾜だった。
最後の「Rock with you -Japanese ver.-」ではメインステージにドラムセットが登場すると、DKがドラムを叩くスペシャルバージョンで曲がスタート。疾⾛感あふれる楽曲に合わせて掛け声で盛り上がり、そのリズムに合わせて花⽕が上がるというラストにふさわしい盛り上がりでコンサート本編は終了。
メンバーもファンも楽しみ尽くしたアンコールで、別れを惜しむ──
アンコールでは「A-Teen」を歌いながらトロッコ4台に分かれて、ドームを1周。客席のCARATたちを眺めていたMINGYUは「WONWOO(ウォヌ)さん、JEONGHAN(ジョンハン)さん、WOOZI(ウジ)さん、HOSHIさんのうちわもあります。…会いたいですね」とちょっぴりしんみりモードに。続く「9-TEEN」では、そんなMINGYUをDKがハグしながら歌う⼀幕も。「ひとりじゃない」に続いて、MINGYUが「次の曲は、みなさんと僕たちの物語です」と⾔ってはじまったのは「あいのちから」。「これは⽩い雪が降っていた⽇の僕たちの物語だ」というWONWOOの声が流れると、CARATからは歓声が湧き上がった。
最後の挨拶でも「今⽇はライブ中、今はいないメンバーに会いたくなりました」とMINGYU。そして、「何年かかるかわからないけど、待っていてください。東京ドームも他のドームも⼤きいんですけど、僕はちょっと欲張りですから、もっと⼤きいステージでライブしたいです。SEVENTEENとCARATのみなさんなら、なんでもできると思います。⼀緒に⾏きましょう!」と⼒強く宣⾔した。統括リーダーのS.COUPSも「⽇産スタジアムにも⾏きたいですし、国⽴競技場にも⾏きたいし、もっと⼤きい会場があればそこをCARATのみなさんでいっぱいにしたいです」と⼤きな夢を語った。

SEUNGKWAN Ⓟ & ⓒ PLEDIS Entertainment
そうして再びアンコールへ。「Eyes on you」では曲が終わったかと思いきやTHE 8が「ワンモアタイム!」と声をあげると再びサビが流れ、ステージの端から端まで駆けていき、会場のCARATと盛り上がろうとしていたのが印象的。
そしてここからはメンバーのリクエストでアンコール曲をランダムにセレクトすることに。MIINGYUの「この雰囲気に続いて、今すぐ『Ima』したいです」の⾔葉で「Ima」が流れると、SEUNGKWANがCARATに「⼀緒に歌ってください!」と声を掛ける。そうして⼤きな声で歌う会場のCARATたちを愛おしそうに⾒つめるJOSHUA、客席に向かってマイクを向けるDK、CARATに⼿を振り続けるS.COUPS、腕を⼤きく上下に振ってペンライトをコントロールするJUNなど、思い思いの⽅法でステージを楽しんだ。

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続く「God of Music」でも会場では⼤合唱が響き渡り、「CALL CALL CALL!」ではメンバーが輪になって即興でダンス。左回りで踊っていたかと思えば右回りに反転したり、ステージを元気いっぱいに踊りながらはしゃぎ倒し、ドームも⼤盛り上がり。全⼒を出し尽くし、ステージに倒れるSEUNGKWANを起こすために、続けざまにBBSの「Fighting」がかかると、メンバーもCARATも再び気⼒を取り戻し、その勢いのままに「Super」でドームの盛り上がりは最⾼潮に。
さらにDINOの「CARATちゃん、気分はどうですか?」の⾔葉でSEVENTEENのアンコールの定番曲「VERY NICE」がスタート。合間に「CLAP」をはさみ、再び「VERY NICE」のおかわりで会場中がジャンプ!
曲が終わってもCARATが何度も「もう⼀回!」と叫ぶため、最後にはS.COUPSが「本当に終わり」、SEUNGKWANが「家に帰ってください!」と懇願するほど。メンバーもCARATも全⼒で楽しみ尽くした3時間半、この⽇は新たな夢も語られ、13⼈が全員揃う未来が待ち遠しくなった。

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Profile
SEVENTEEN
セブンティーン VOCAL TEAM、HIPHOP TEAM、PERFORMANCE TEAMの3つのユニットで構成された13⼈組。2015年に1st Mini Album『17 CARAT』で韓国デビュー。2018年にはJAPAN 1ST MINI ALBUM『WE MAKE YOU』で⽇本デビューを果たす。韓国、⽇本のみならず全世界のチャートを賑わせ続け、⾼い表現⼒と⾳楽性を誇る⾃主制作グループ。



























