Ⓟ & ⓒ BIGHIT MUSIC

BTS、TOMORROW X TOGETHERを擁するBIGHIT MUSICが6年ぶりに世に送りだした5人組ボーイグループ・CORTISが11月5日、東京・渋谷のSpotify O-WESTで、9月8日に韓国でリリースされた「CORTIS The 1st EP 『COLOR OUTSIDE THE LINES』」の発売記念ショーケースを開催! 日本では初めての単独イベントとあって、会場に集まったファンと音楽を通じて熱狂の時間を過ごした。本記事では第2部の模様をレポート!

Index

    デビュー直後から破竹の勢いで“基準”を超えるCORTIS

    8月18日にデビューしたCORTISは、MARTIN、JAMES、JUHOON、SEONGHYEON、KEONHOの5人で構成され、そのうち4人が10代(JAMESも20歳という若さ)。メンバー自身が楽曲制作から振付・映像までを手がけ、「ヤングクリエイタークルー」の異名を持つクリエイティブなグループ。

    1st EPのタイトルにもなっている「COLOR OUTSIDE THE LINES(線の外に色を塗る)」というフレーズからランダムに抜き出した6文字をグループ名にし、そこに「世界が定めた基準やルールから外れ、自由に考える」という意味を込めているが、早速それを体現するかのように、1st EPは米ビルボードアルバムチャート「ビルボード200」で15位にランクイン。収録曲5曲のSpotifyでの累計再生数も1億回超え(10/12時点)。さらには、デビュー3か月足らずでTikTok、Instagramのフォロワーがそれぞれ520万を超えるなど、多くの世の中の“基準”を早くも打ち壊している。

    そんなCORTISが、日本初ショーケースを600人キャパという、その勢いからしたら小さく思える会場で開催するという選択には、「BTS先輩が日本で初めてショーケースを行った場所なので、僕たちもここでショーケースをやりたいと思いました」(KEONHO)、「いつか僕たちもBTS先輩のように、世界の大きな会場で公演ができればいいなと思って、その第一歩が今日だと思っています」(JUHOON)という彼らの熱い思いが込められていた。

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    一瞬で会場をCORTIS色に染める圧倒的なパフォーマンス

    記念すべき日本初ショーケースは、CORTISが初めて世に放った楽曲「GO!」からスタート! CORTISの“声”ともいえるSEONGHYEONの唯一無二のボーカルをきっかけに、ミニマルなシンセのトラックにのせてエネルギッシュにパフォーマンスする5人。目と鼻の先でパフォーマンスする5人の姿を目の当たりにしたファンからも大歓声があがり、早速会場をCORTIS色に染めた。

    「こんばんは!CORTISです!」と5人で挨拶をすると、「みなさんにお会いできて本当に嬉しいです。今日はみんなで一緒に楽しみましょう!」(MARTIN)、「日本で初めてのショーケースなのでとてもドキドキしていますが、頑張ります!」(JUHOON)、「みなさんに会うことをとても楽しみにしてきました。今日はみんなでいい思い出を作りましょう。Let‘s go!」(KEONHO)、「僕たちが日本でショーケースをするなんて信じられません。みなさんに楽しんで帰ってもらえるように頑張ります」(SEONGHYEON)と、それぞれ日本語で挨拶すると、JAMESは「今日は安全第一。No.1, OK?」と、満杯のスタンディングエリアを気遣った。

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    挨拶を終えると、メンバー全員が作詞・作曲に参加している「JoyRide」へ。「GO!」から一変し、浮遊感とセンチメンタルが同居するトラックとエモさ全開のボーカル&ラップのリレーでCORTISのまた違った音楽的な側面を披露すると、終始はじける笑顔で会場を見渡しているMARTINの「みなさん、何が好きー?」というシャウトから、EPタイトル曲「What You Want」へ。

    韓国の音楽番組ではランニングマシンを駆使した斬新なパフォーマンスが話題になったが、この日はストレートにパフォーマンス。ビンテージなギターリフと重いビートに乗って、狭いステージを目いっぱい使いながらハッピーにパフォーマンスする5人。エンディングではバキバキに踊りながらJAMESが「東京、叫べ!」とアジテート&KEONHOとJUHOONが向かい合ってハンドサインを決めて締めくくった。

    クリエイターとしてのこだわりを語ったトークコーナー

    続いてトークコーナーへ。「ヤングクリエイタークルー」としてのクリエイティブについての質問には、クリエイターとしての誠実なこだわりが垣間見える。1st EPにおける制作へのかかわり方を聞かれたMARTINは、「アメリカとソウルを行き来しながらユニークで新しいものを作り出そうという思いで、約2年間で300曲を作りました。その中から、僕たちらしい5曲を厳選したので、本当に僕たちらしいEPになっていると思います」と回答。

    事務所の先輩TOMORROW X TOGETHERやILLITの振付にも関わるJAMESは、「振付を考える時はまず、一度見たら頭の中をぐるぐる巡るようなフックになる振付を考えます」と「FaSHioN」「GO!」さらにはILLIT「Magnetic」のフックダンスをそれぞれ簡単にやってみせて会場を盛り上げた。

    さらに、同じレーベルの先輩との交流を聞かれると、MARTINは「特にJ-HOPEさんからは周りの方々への感謝を忘れず、謙虚な気持ちを大切にと言われました。TOMORROW X TOGETHER先輩からもステージについてのアドバイスをいただきました。心から本当に尊敬してるし、やさしい先輩です」と流暢な日本語で回答。トークの締めくくりは、JAMESが英語で「みなさん来てくれてありがとうございます。僕たちと一緒に旅をして、人生を過ごしてもらえると嬉しいです」と語りかけるなど、多言語コミュニケーションもバッチリなCORTIS。

    トークを終えると、「危ないからみなさん気をつけて」(SEONGHYEON)と、ボルテージが上がり続ける客席を気遣いながらも、ラストの「FaSHioN」へ。TrapとサザンヒップホップをCORTIS流にミックスしたパワフルなトラックに乗せて、ステージ上を前後左右に大きく動きながら細かいステップを刻むハードなダンスで会場を圧倒すると、「みなさん、大好きだよ」(KEONHO)、「またね」(JUHOON)とそれぞれにフロアのファンに声をかけ、JAMESは王子様風に一礼してステージを後にした。

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    音楽への喜びを爆発させたアンコール。急遽1曲追加のサプライズも!

    鳴りやまないアンコールの声に応えるように突如「FaSHioN」のイントロが響くと、「まだ終わってません」(KEONHO)とアンコールがスタート!

    アンコールではほぼダンスをせずに、メンバーそれぞれ自由にパフォーマンス。シャウトするMARTIN、モニタースピーカーに片足を乗せてアジテートするJAMES、誰よりもステージを駆け回るJUHOON、ステージの淵ギリギリまで身を乗り出すSEONGHYEON、そしてKEONHOは2階席まである会場を隅々まで見ながらファンとアイコンタクト。続く「What You Want」もフリースタイルで会場を盛り上げる5人。全身で楽しむその姿からは、音楽が好きだとういう気持ちが溢れ出ていて、その喜びが伝染したフロアもハッピーで満たされていた。

    「Tokyo, make some noise!」とMARTINが締めると、名残惜しそうにする5人が、「何が聴きたいですか?」(KEONHO)と客席からリクエストを募り、急遽「GO!」を追加でドロップ! 大歓声の中、SEONGHYEONが片手を高く上げてスタートすると、オープニングの時よりメンバーも客席も緊張が解けたからか、ガッチリと噛み合ったグルーヴでこの日最高潮のテンションでフィニッシュし、日本初ショーケースを締めくくった。

    新人らしいフレッシュなエネルギーと、新人らしからぬ完成度の高さとアティチュードが同居するパフォーマンスで、デビューから3か月にも満たないながら約50分間のショーケースを完全に自分たちのモノにしてしまった5人。その姿には可能性しか感じなかった。これから大きく羽ばたくであろうCORTISに期待!

    セットリスト

    set list

    「CORTIS The 1st EP 『COLOR OUTSIDE THE LINES』」発売記念ショーケース・2025年11月5日 Spotify O-WEST

    1. GO!
    2. JoyRide
    3. What You Want
    4. FaSHioN

    〈アンコール〉

    1. FaSHioN
    2. What You Want
    3. GO!

    Profile

    CORTIS

    コルティス 2025年8月に韓国でデビューした、リーダーのMARTINをはじめ、JAMES、JUHOON、SEONGHYEON、KEONHOからなる5人組ボーイグループ。楽曲制作・振付・映像などを自ら手がけ、特定のポジションにとらわれない、「共同創作」で作品作りをしている。「CORTIS The 1st EP 『COLOR OUTSIDE THE LINES』」を9月にリリースした。

    取材、文・中村 萌

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