超特急。左からリョウガさん、シューヤさん、ユーキさん、マサヒロさん。

来年で結成15周年を迎えるグループ、超特急。今年は4都市をめぐるアリーナツアー完走や、ライブに密着する映画が11月7日に公開を控えるなど着実に躍進中。2022年に新メンバー4名を迎えるなど変革も経験してきた彼らが、ファンである“8号車”と一緒に迎えたいチームの未来とは? 4人のメンバーに伺いました。

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    リョウガ「ファンとスタッフの愛を感じながら活動してきました」

    超特急は僕たちを応援してくださるファンである8号車、そしてスタッフである9号車も含めた全員で1つのチームなんですけど、超特急を好きで、大切に思っているという共通の気持ちがあるからこそ力を出せるという瞬間があるんですよね。8号車はライブで毎回、外の音が聞こえないはずのイヤモニを貫通するほどのコールを轟かせてくれます。僕は正直、体力はないほうだけど、客席の一人ひとりの笑顔にパワーをもらって、ステージで力を振り絞ることができるんです。今年のEVEツアーでは、ライブがはじまる5分前に会場に流れる影アナを担当していたんですけど、その原稿をりんごの模型に入れてみたり、毎回面白い仕掛けをしてくれたのは9号車のみなさん。ドキュメンタリー映画にもみんなが書いてくれた寄せ書きが映っていますが、あれも僕たちの知らないうちに用意してくださってたんですよね。そんなふうに8号車、9号車の愛を感じる日々を送りながら、超特急として活動してきたことを感じます。

    ありがたいことに最近では音楽番組への出演や広告タイアップも増えて、超特急の名前をよく見ると言っていただけるようになりました。ツアーではさいたまスーパーアリーナのスタジアムモードという超特急史上最大規模のライブも実現して、東京ドームという夢にまた一歩近づけたかなと。右も左もわからないまま我が道をひた走って今にたどり着いたあの頃の自分たちに、よく乗り越えてきたなと言ってあげたいですね(笑)。

    Q. グループの結束力を保つために個人的に心がけていることは?

    「初心を忘れない」とか「挨拶はしっかりする」は基本として、ほかに結束力のためにしていることって正直なくて。日々楽しいことを見つけて、みんなでわいわい笑い合うことが1日に1回は必ずある男子校みたいな仲のよさが僕らの日常です。

    Profile

    リョウガ

    1994年10月23日生まれ、神奈川県出身。3号車。現リーダーで、ガリガリ担当。ライブのMCで最後にオチをつける、抱腹絶倒係でもあるそう。理想のリーダー像は、「みんなを一歩後ろから見守るリーダー」。

    ユーキ「頭の中には常に次の目標が浮かんでいます」

    それこそ最初は数えられるくらいしかいなかったファンの方が、今ではさいたまスーパーアリーナを8号車で埋められるようになった。そんな景色を見られるのは、この活動をしていなかったらありえなかったことですよね。かつて夢や目標を持っていなかった僕が超特急に出会って、必死に食らいつき、パフォーマンスを観てファンになってくれる方もいて…。それぞれの頑張りの集大成が今の超特急だと思うんですよ。ライブの演出を担当している僕としては、みなさんにライブを楽しんでもらえることが何よりうれしいです。

    超特急のライブは毎回テーマを掲げていて、その中で今見せられる最大限の魅力を見せることを心がけています。楽曲も新旧取り交ぜて幅広く聴いてもらえるようなセットリストを組んでいるし、ツアーのコンセプトに合わせて新曲も作っていて、そういうところが「超特急はライブが面白い」と言われる所以なのかなと思います。

    最近はライブ以外でも僕たちを見ていただける機会が増えてきて、それは幸せなことだと思うんですけど、超特急にとってはライブが一番大事。その分、プレッシャーもあるけど、だからこそ生きてるという実感が湧くんですよね。ツアーが終わった時に思うことって、次のツアーのことなんですよ。頭の中には常に次の目標があるし、だからこそ超特急はしっかり夢に向かって走れている。これからも自分のコンセプトを貫き通して、僕にしかできない演出ができたらなと思います。

    Q. グループの結束力を保つために個人的に心がけていることは?

    僕の役割はライブを作ることなので、「ライブで一番いい超特急を見せる」ことにはこだわっています。そこに甘えや妥協は一切ないですし、メンバーもそんな僕の考えを尊重してくれているので、自然と結束力が強くなるんだと思います。

    Profile

    ユーキ

    1995年1月2日生まれ、徳島県出身。5号車。初代リーダーで、ドジっ子担当。ライブ演出兼ダンスリーダー担当。「メンバーたちに補ってもらいながら、ここぞという時に脇を固めてパフォーマンスのバランスをとっています」

    シューヤ「青春のような時間がこのまま続いたら幸せです」

    十何年一緒にいて、メンバー同士知り尽くした5人に、ある種フレッシュな4人が加わったことで、超特急に“男子校ノリ”が生まれたと思います。「ジュブナイラー」という曲で“青春やっぱサイコー!”と歌っているんですけど、まさにそう。超特急というチームに青春を感じます。今年のEVEツアー中も、ハルの部屋に集まってくだらないことやって大笑いして…。この延長線上で進められたら本当に幸せ。もちろん締める時は締めて。

    EVEの1個前、去年のJokerツアーは、アロハとタカシくんが出られなくなっちゃって、9人揃ってできたのが最初の公演だけだったんです。推しがいないのは…、やっぱり悲しいじゃないですか。それでも、トロッコで回ると笑顔でいてくれて、同じバックボーカルのタカシくん推しの人が僕に頑張ってと声援を送ってくれたり。8号車との絆が深まりましたし、いるメンバーで絶対に楽しませるんだと一致団結して乗り越えたツアーだったので、チームの結束力が1段上がりました。

    超特急はユーキがダンスリーダーとして引っ張って、カイくんは衣装、リョウガは一歩引いてみんなをまとめるとか、役割分担が一人ひとりしっかりあるチーム。その中で僕は加入前にセルフプロデュースグループをやっていたこともあって、自分を魅せることには長けている自負があって。それが僕の役割なのかなと。SNSをどう動かしたら効果的なのか、率先してメンバーに伝えています。楽しいですし、やりがいがある役目です。

    Q. グループの結束力を保つために個人的に心がけていることは?

    思ったことを包み隠さずポンと言っちゃうタイプ。そんな僕のことを、理解してくれるメンバーに助けられてばかりだったけど、タカシくんとずっと一緒にいるうちに、少しずつ大人の考え方に。まろやかに伝えるように意識するようになりました。

    Profile

    シューヤ

    1995年3月25日生まれ、埼玉県出身。11号車。2022年に、バックボーカルとして加入。チャラチャラ担当。今年、初のソロ写真集『TRENTE』を発表。全編パリでの撮影で衣装や髪型にもこだわるなど、セルフプロデュース力を発揮。

    マサヒロ「個性の違う9人がいるからいろんな色や選択肢が生まれる」

    “9人であること”がそのままチームの強さになっているのが超特急。出せる色合いが違う9人が集まるからこそ迫力ある演出ができますし、一人ひとりがきちんとこだわりを持って意見を出すので、9パターンの選択肢が生まれます。9人でのトークでは、僕はあえて前に出ないようにしているんですよ。ここは俺が行くべき! というタイミングでパッと出る。そうすると”普段静かなマサヒロが!?“みたいな笑いが起こる。そういう立ち回りが僕の役割…とか改めて説明すると、恥ずかしいな(笑)。ダンス面では、チームのことを想えばこそ、ガッツリ厳しいことも言います。1桁のメンバーも僕を信頼して任せてくれているので。ちなみに公式の担当は”ごはん“。「お腹すいた~」とか言っても「ごはん担当だからな」で許されて(笑)、この担当を選んで大正解でした!

    3年前に4人で加入した時は、とにかくがむしゃらでしたね。休みの日もスタジオを取ってひたすら練習して…。入って2週間でドラマを撮り、2か月後にはアリーナツアーというあの日々は、この4人だったから、そして、1桁のメンバー5人の支えがあったから、乗り越えられました。

    超特急は本当に仲がいい! シューヤと先日行ったプライベート旅行でも飛行機の席は隣で宿は相部屋。小中高と野球部だったから、いいチームには仲のよさが欠かせないのがわかるんです。悪かったら8号車に絶対にバレますしね。8号車は10人目の大事なメンバーですから。

    Q. グループの結束力を保つために個人的に心がけていることは?

    これといってないかも…!? “本当に超特急が好きだ!”という気持ちが一人ひとりの行動に表れているので、自然とみんなで結束力を保ち合っている気がします。1つ挙げるなら、メンバーへのリスペクト。それは常に心に持っておかないと。

    Profile

    マサヒロ

    1998年9月15日生まれ、山口県出身。12号車。2022年にオーディションで加入したメインダンサーの一人。ごはん担当。2024年、朗読劇『同姓同名』に主演。今年、ダンスのワークショップ「MASAHIRO 超DANCE Academy」を開催。

    Profile

    超特急

    ちょうとっきゅう EBiDAN(恵比寿学園男子部)の中から2011年12月25日に結成。メインダンサー&バックボーカルという構成で、現在は2022年に新規加入した4名を含む9人組として活動中。11月7日より映画『超特急 The Movie RE:VE』が全国公開。

    リョウガさん・ブルゾン¥77,000 シャツ¥23,100 ネクタイ¥12,650 パンツ¥38,500 ユーキさん・リボンシャツ¥30,800 パンツ¥36,300 シューヤさん・ニット¥70,400 パンツ ¥50,600 マサヒロさん・ジャケット¥71,500 ブーツ ¥63,800(以上LAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN HARAJUKU TEL. 03-3470-6760) その他はスタイリスト私物

    写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・東 正晃 ヘア&メイク・KABUKI RYOTA HIDEYO MINE YUKIKO HONGO 取材、文・尹 秀姫 小泉咲子

    anan 2470号(2025年11月5日発売)より
    Check!

    No.2470掲載

    The TEAM 2025

    2025年11月05日発売

    ひとつの目標を目指して集まり、個々の才能や長所が混じり合うことでより高いパワーを発揮することができるチーム。そんなチームの現代における理想的な形や形成するための条件など多角的に考察する特集です。エンターテインメント界における注目チームにもフォーカス。4人の光る個性と大人の魅力に磨きがかかるA.B.C-Zは、メンバー4人によるグラビア&座談会が必見必読。まもなく結成15年を迎える超特急からはリョウガさん、ユーキさん、シューヤさん、マサヒロさんが登場。そして今年20周年を迎えたHANDSOME LIVEからは小関裕太さん、渡邊圭祐さん、東島京さん、本島純政さんに思いを語っていただきました。

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    いつもは面倒がって飲食の誘いを断っている人も、今日くらいは参加してみるといいかもしれません。親密さやチームワークを高める一環として、あるいは情報交換や新しい出会いの場とみなすのでも構いません。少し視野を広げるつもりで人の輪に加わってみましょう。お酒にのまれないように気をつけながら交流を楽しんでみて。

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