左から、押井守監督、津田健次郎さん、小島秀夫監督、星野源さん、兎田ぺこらさん

これまでにないゲーム性やストーリー、映像美などを堪能できる革新的な作品を作り続け、日本はもちろん世界中に多くのファンを持つ、ゲームクリエイターの小島秀夫監督。6月26日に待望の新作『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』をリリース。小島監督のエッセイを連載しているananは、発売当日に行われたユーザーイベント「DEATH STRANDING WORLD STRAND TOUR 2 in TOKYO」に潜入! ファンの熱に包まれた会場の様子をお届けします。

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    世界の12都市を巡るワールドツアーを開催

    『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』(以下デス・ストランディング 2)は、2019年に発売された『DEATH STRANDING』の続編。プレイヤーは配達人であるサム・ポーター・ブリッジズとなり、デス・ストランディングという怪現象に分断された世界で孤立する人々を繋ぐ…という、新感覚のオープンワールドアドベンチャーで大きな話題を呼んだ。

    『デス・ストランディング 2』で描かれるのは、一作目から11か月後の世界。“我々は繋ぐべきだったのか?”という衝撃的なキャッチも注目されているが、人と人との繋がりの向こうに何があるか、ということが大きなテーマに。また、主人公のサムを演じるノーマン・リーダスをはじめ、レア・セドゥ、エル・ファニング、忽那汐里、ジョージ・ミラー監督など豪華なキャストが登場したり、三浦大知や星野源など、監督と関わりの深い人たちが各所に参加しているところもお楽しみの一つになっている。

    本作の発売にあたり、小島監督は現在、世界の都市を巡るワールドツアー「Death Stranding World Strand Tour 2」の真っ只中。発売当日は、ここ東京でユーザーイベントを行なった。会場には、抽選で選ばれたおよそ100名のファンが集結!

    都内の会場に、抽選で選ばれたファンが集結! 配られたサムズアップマークの「いいね」サインを掲げながらイベントを盛り上げた。イベントの司会を務めたのは、宇内梨沙さん。

    作品に携わる4人の豪華ゲストとトークセッション!

    会場内のスクリーンに作品のファイナル・トレーラーが流れた後、ついに小島監督がステージに。作品に出てくるヒッグスというキャラクターが所持しているギターをかき鳴らしながらの登場に、会場は大盛り上がり!

    今回のイベントでは、豪華ゲストとのトークセッションが繰り広げられた。ノーマン・リーダス演じる主人公・サムの日本版声優を務めた津田健次郎さんは、監督との馴れ初めに始まり、息遣いや受けの芝居が多いこと、監督のOKが出ても「もう一回やらせてください」と粘った話などアフレコ時のさまざまなエピソードを、素敵な低音ボイスで披露してくれた。

    続くゲストは、映画監督の押井守さん。小島監督が尊敬してやまない存在で、オファーをしたとのこと。その役どころは、まさかのピザ屋さん! その理由については、「小島監督が忙しくてピザばかり頼んでいるからでは」と推察。また、演者として携わる経験を通じて、「役者さんはすごい」「自分の姿は正視できない」「やっぱり自分は監督がいい」「自分の声と体を別に動かせる声優の身体性はすごい」などの発見もあったという。

    『DEATH STRANDING』一作目を2000時間(!)プレイしたという押井さんは、「ゲームの中でお散歩をするのが好き」「夜中で一人でやったほうがいいゲーム」と語り、小島監督のことは、「出会った時からシンパシーを感じていた」「大変刺激的な存在で同時代にこういう人がいるというのはラッキー」「小島くんのゲームが好き。小島秀夫という作家の世界を堪能したくなる」と、改めて振り返った。

    VTuberの兎田ぺこらさんは、出演オファーが来た時の驚きや、ゲームの世界に馴染んでいるかどうかいまだに不安であることなど、参加時の心境を明かす。ゲーム内でぺこらさんからキュートな帽子をもらえること、それをかぶるとサムが「ぺこ」としゃべり出すことなどが明かされると(ノーマンの声でも聞けるとのこと!)会場内に笑いが起こった。

    そして、最後のゲストは、小島監督作品のファンであり、前作に続き楽曲提供を行った星野源さん。今作では作中に本人役としても登場している。ゲーム内に流れる新曲「Sayonara」は、作品の世界を思いながら作ったもので、トークの最後には、「僕の楽曲を聴きながら旅をしてください。僕もみなさんと一緒に楽しみたいと思います」と想いを語った。

    再び繋がりを辿って作り上げた『デス・ストランディング 2』

    また、イベントでは、ゲーム内での「パックマン」とのコラボや、サムが大体8時頃に温泉に浸かると加藤茶さんが歌う「いい湯だな」が流れてカトちゃん人形が出現することなど、さまざまなお楽しみが用意されていることが明かされた。また、ヤマト運輸とのコラボレーションアイテムの発表など、さまざまな新情報も。さらに、ファンからの質問に答えるQ&Aセッションも行われた。

    イベントの最後には、小島監督からメッセージが。「独立して『DEATH STRANDING』を作り始めた時は、残っていたのは絆だけだと思っていました。しかし、意識はしていなかったですが、その絆の繋がりによって人の繋がりを体感できるゲームを作ることができたんです。その後、コロナ禍でまた孤立しましたが、もう一度繋がりを辿って作り上げたのが『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』です。本作を楽しみながら、人の繋がりを感じていただければと思います。ぜひ遊んでください」。

    東京でのイベントを終えた小島監督は、11月まで、世界のさまざまな都市をめぐる。6月30日のロンドンでは、サム役を演じたノーマン・リーダスや、フラジャイル役のレア・セドゥなどとも再会を果たした姿が、監督のSNSにアップされている。まさに今、小島監督は、サムのように世界中へ作品を届ける旅を続けている。

    イベントのアーカイブ映像はこちら!

    ファイナルトレーラーもチェック!

    information

    『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』

    • 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
    • フォーマット:PlayStation 5
    • ジャンル:アクション
    • 価格:パッケージ版 ¥8,980、コレクターズエディション ¥3万1,980/ダウンロード版スタンダードエディション ¥8,980、デジタルデラックスエディション ¥9,980
    • プレイ人数:1人
    • CERO:D(17才以上対象)

    こちらもチェック!👀 小島監督の連載「an‐an‐an、とっても大好き○○○○●」

    #25 『“ファンならざる”ものたち』(2025年6月8日公開)

    #24『お気に入りの“声”と過ごす』(2025年4月5日公開)

    #23 『パルコ、アラ!? パルコ、デス!』(2025年3月15日公開)

    取材、文・重信綾 ©︎Kojima Productions

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    見立ての甘さや準備不足などから壁にぶち当たる経験と、そんな自分の未熟さを省みるという意味の日です。何かに挑戦するというのは勇気のあることですが、周りから無謀だと止められるほどのことであれば、冷静になって考え直すのも大切なことです。日々実力をつけながら、味方を得たうえで改めて挑めばいいのですから。

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