（左下から反時計回りに）紀李（ジー・リー）、王翌舟（ワン・イージョウ）、劉海寛（リウ・ハイクアン）、于斌（ユー・ビン）、薛八一（シュエ・バーイー）。
中国時代劇ドラマで活躍する俳優5名が来日！ 日本のファンの印象と、独特な衣装やかつらをまといアクションを決める、時代劇演者たちしか知らないエピソードを公開します。
『anan』6月18日発売2451号Close upにご登場いただいた中国時代劇俳優の5名の方に「中国時代劇あるある」について答えてもらいました！
于斌（ユー・ビン）
于斌さんに聞きました！
──日本と日本のファンの印象は？
日本に来るのは５、６回目です。日本のファンのみなさんはかわいくて、礼儀正しくて、いつも元気をもらっています。中国時代劇を通じて日本のみなさんに中国の文化をリアルに伝えられることができて嬉しく思っています。
──「中国時代劇あるある」を教えて！
時代劇の撮影ではウィッグを使うので、とにかく頭が蒸れるんです。暑い時期は特にそうで、頭皮がかゆくなることも多々あります。そういう時でもウィッグを外すことはできないので、ヘアメイクさんが持っているクシの尖った部分で頭をかいたりしています（笑）。
劉海寛（リウ・ハイクアン）
劉海寛さんに聞きました！
──日本と日本のファンの印象は？
日本に来るのは2回目です。日本のファンはやさしいですね。中国のファンが火のように熱いイメージだとしたら、日本のファンは水のように静かに支えてくれる印象があります。
──「中国時代劇あるある」を教えて！
時代劇の撮影ではウィッグをかぶって長髪になることが多いんですけど、髪が顔にかかると息を吹きかけてなんとかしようとするクセがあります（笑）。普段はそんなことしないんですけど、撮影中は髪の毛がじゃまになると気になってしまうんでしょうね。
王翌舟（ワン・イージョウ）
王翌舟さんに聞きました！
──日本と日本のファンの印象は？
日本に来るのは2度目ですが、仕事で来たのは今回が初めてです。なので、日本のファンのみなさんにお会いできるのを楽しみにしていました。日本の方はとてもおしゃれで、ルールをきちんと守るという印象があります。日本に来たら楽しみなのはショッピング！ ファッションに興味があるので、いろいろ見て回りたいです。
──「中国時代劇あるある」を教えて！
中国時代劇はおおまかに言って2種類があって、歴史の流れに沿ったものとファンタジー系の作品があるんですが、後者は特に美しさが重視されます。キャストも衣装も美術もすべてにおいて美を追求しているので、そういうところが魅力だと思います。
時代劇の撮影といえば、ウィッグをつけることが多いですよね。その時は前髪をアップにして、おでこの部分にのりを付けてその上にウィッグをかぶせるんです。なので、どんどんおでこが後退していくというのが“時代劇あるある”でしょうか（笑）。
紀李（ジー・リー）
紀李さんに聞きました！
──日本と日本のファンの印象は？
仕事では3回、プライベートで1回来たことがあります。日本の印象は、「食べ物がおいしい（笑）」。日本のファンのみなさんは礼儀正しくて、情熱的で、心がこもっている感じがします。きっとみなさんワクワクしてくださっているとは思うんですが、その感情をあまり表には出さず、でも気持ちをまっすぐに伝えてくれているのを感じます。
──「中国時代劇あるある」を教えて！
大変だなと思うのは、夏の時期に冬のシーンを撮ることですね。自分に課せられたことなら、たいていは耐えられるんですが、夏の暑さだけは苦手でして（苦笑）。逆に、撮影を通じてたくさんの共演者のみなさんと仲よくなれるのは楽しいです。
薛八一（シュエ・バーイー）
薛八一さんに聞きました！
──日本と日本のファンの印象は？
日本は今回が初めてです！ お花見のシーズンだと聞いていたので、できれば桜が見られたらよかったんですが、雨が降ってしまって残念でしたね。もしまた次に日本に来ることがあったら、ぜひお花見をしたいです。
──「中国時代劇あるある」を教えて！
ワイヤーアクションでは美しく映るためにワイヤーを1本しか使わないことも多いんです。肉体的には苦しいんですけど、僕的には楽しくもあって（笑）。中国時代劇に出演して、ワイヤーアクションをしたことのある俳優ならば誰でも傷の1つや2つは作ったことがあると思いますよ。
僕が出演したドラマではないんですが、『宮廷の諍い女』では主人公の甄嬛（しんけい）が頭に指を当てるシーンがあって、長い指と爪を守る飾り（指甲套）で頭をかきながらほくそ笑む姿がとても美しいと中国では大人気になったんですね。でも実は頭がかゆくてそうしただけ、という裏話があります（笑）。
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Profile
于斌
ユー・ビン 1991年7月3日生まれ、香港出身。2013年にＭ4Ｍのメンバー（ラップを担当）として中国・韓国で同時デビュー。その後、活動拠点を中国に移し、’17年ドラマ『末法王座』で俳優デビュー。‘19年、ドラマ『陳情令』で注目を集める。’20年より自身のアパレルブランドを立ち上げるなど、多方面で活躍中。
劉海寛
リウ・ハイクアン 1994年8月3日生まれ、吉林省出身。2016年にウェブドラマ『電競紀元』に出演し、主題歌も担当。ドラマ『陳情令』（’19年）、『長歌行』（’21年）、『梅花紅桃』（’23年）など出演作多数。日本でも放送された人気作品『リミット・ラブ～命短し恋せよオトメ！～』でも主題歌を歌っている。
王翌舟
ワン・イージョウ 1989年12月18日生まれ、湖北省出身。2012年に映画『烟』で俳優デビュー。’19年、『陳情令』で聶明玦（ニエ・ミンジュエ）を演じ、翌年に聶氏兄弟の絆を描く映画『乱魄（らんはく）』で紀李と共に主演。1月まで4都市で上演された、アガサ・クリスティ原作の舞台『ナイル殺人事件』に出演した。
紀李
ジー・リー 1997年3月16日生まれ、湖北省出身。2016年に映画『奇葩主播升職記』、ドラマ『微微一笑很傾城』で俳優デビュー。『陳情令』から派生したボーイズグループ “陳情少年” として于斌らと共に活動したことも。日本の漫画『ヒカルの碁』の実写化ドラマ『ヒカルの碁／棋魂』では谷雨（グー・ユー）を演じている。
薛八一
シュエ・バーイー 1999年8月1日生まれ、山西省出身。2019年放送のＮＨＫスペシャルドラマ『ストレンジャー～上海の芥川龍之介～』に“薛薛”名義で出演し、俳優デビュー。’21年放送のオーディション番組『創造営2021』ではファイナルまで進出。日本配信最新作は『五福の娘たち』。放送待機中のドラマも複数。
Information
「回顧『時を超えた出会い 2025・春』～中国時代劇ドラマファンミーティング写真展～」
6/27（金）～7/6（日）マルイシティ横浜階4イベントスペースで開催。10：30～19：30、入場無料。また、「YuBin／于斌1st Birthday Event＠Japan 2025」が7/3（木）に横浜ランドマークホールで開催！
