蒼井翔太as美風 藍×前野智昭asカミュ

アイドルたちのライブを見せるという、新たな扉を開いた『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪』。2019年の『マジLOVEキングダム』にはじまり、2022年の『マジLOVEスターリッシュツアーズ』ではST☆RISHのライブが実現した。そして今年はQUARTET NIGHTの単独ライブが幕を開ける。

蒼井翔太（以下、蒼井）：1作目、初めて劇場版の話を聞いた時は驚きました。最初から最後までライブの劇場版を作るというのは想像できなかったので、とてもワクワクしてました。

前野智昭（以下、前野）：みんながパフォーマンスをする姿を僕もどこかで待ち望んでいたので、その夢が実現すると聞いた時は「それが見たかった！」という気持ちが強かったです。

蒼井：それが、今回はいよいよ僕たちQUARTET NIGHTの単独公演ですからね。これまでの劇場版を踏まえて、みなさんの想像や期待も高まっていると思いますが、それを絶対に超えるんだって、自分たちでハードルを上げまくっています（笑）。

前野：またこの4人を見られるんだという嬉しさもありますよね。彼ら一人一人の活動を追うのも楽しいけど、4人揃った時の空気感はやっぱり特別なので。この4人のパフォーマンスを新たに観ることができる、これがすごく嬉しかったです。ST☆RISHのみなさんからバトンをしっかりと受け取って、パフォーマンスで感謝の気持ちを見せるのが彼らへの、ひいては作品への恩返しになるんじゃないかなと思います。

蒼井：今回は劇中劇のシーンが多くて、すごく楽しかったです！ 序盤のメドレーは、ソロで歌っている人以外のメンバーが別の役で登場して、一緒に盛り上げているのがユニークですよね。

前野：みんなが怪盗に扮して、それぞれの特技を活かして宝石を盗むという趣向も面白かった。

蒼井：メドレーでの藍のソロパート「Wandering in amaze」はアップテンポなんだけど、それでいてミステリアスな部分が表現された楽曲で。彼らしい綺麗な高音が聴きどころですね。

前野：カミュは今までラップで歌唱するということがほとんどなかったから、最初はどうだろうと思っていたんですけど…。これまでやったことがないことでも、彼なら完璧に期待に応えるだろうというビジョンが僕の中で見えたので、挑戦させていただきました。

蒼井：藍とカミュのデュエット曲「God Love警報発令」では二人がかわいさに全振り！ レコーディングの時点で伝説が生まれるぞと思いながら僕も楽しんでやらせてもらいました（笑）。

前野：最初はカミュがこの曲を歌うというのがなかなかイメージができなかったんですよ。でも自分の中のカミュと対話していくうちに、「これくらい造作もないわ」って言う彼が浮かんだんだよね（笑）。今のカミュだったらこういう曲もノリノリで歌えるんじゃないかなと思って、発表された時からすごく楽しみでした。

蒼井：アンコールで歌う「Heαrt Knight」も好きですね。QUARTET NIGHTとファンの方が歩んできた道のさらにその先をこの曲には感じるんですよ。4人の勢いが、ファンのみなさんの声援を追い風にしてさらに爆発するような演出も好きです。あの曲の会場の一体感は、鳥肌が立ちますよね。

前野：僕もレコーディングの時から「なんてエモい曲なんだ！」と思っていた曲で。彼らのファンへの心情が込められているし、彼らがステージで歌う姿を観ることができたらすごく感動するだろうなと思いながら歌いました。今までQUARTET NIGHTを観てきた方には特に涙していただけるシーンになってると思いますね。

蒼井：本作は、裏側が描かれているわけではないのに、ステージ上に立つ4人に絆をすごく感じるんですよね。4人は今も昔もたぶん変わっていないんだけれど、でもふとした瞬間にその絆の強さがあふれ出す。この4人は意外と交わり合ってるんだなと思いました。

前野：これだけ長く一緒にいたら仲よくなってもよさそうなのに、そうならないのも彼らのいいところだよね。カミュと蘭丸は必要以上に近づかないけど、一緒にステージに立つ相手としてはこれ以上ないくらい信頼しているし。そういう関係性をこれからも維持してほしいですね。

Profile

蒼井翔太さん

あおい・しょうた　8月11日生まれ、福井県出身。声優、歌手、舞台俳優としてジャンルレスに活躍中。「藍のことは陰でそっと見守らせてもらってる感覚です。完璧主義者だけど感謝を忘れない彼と、これからも二人三脚を続けたいです」

Profile

前野智昭さん

まえの・ともあき　5月26日生まれ、茨城県出身。『刀剣乱舞‐ONLINE‐』の山姥切国広役や『はたらく細胞!!』の白血球役など代表作多数。「カミュとは10年以上の付き合いですが、まだ知らない一面があってワクワクします。頼れる相棒です」