4⽉15⽇に横浜で⾏われた「2025 微博(ウェイボー)⽂化交流ナイト」。⽇本と中国の⽂化交流に貢献したアーティストや俳優、⽂化⼈などが次々と登壇し、表彰されたこの祭典。⼀夜のうちに豪華顔ぶれが⼤集結!と話題となった模様をレポートします。

「2025微博⽂化交流ナイト」は、中国最⼤のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」が主催するアワードで、今回が初開催。近年、『陳情令』などドラマを中⼼に中国のエンタメが⽇本で⼈気を集めているが、その逆もしかり。⽇本のエンタメの話題が、中国の「微博」をにぎわせることも多いとのこと。そんななか⽇本と中国の⽂化交流への貢献が評価され、受賞したのは…。anan的、注⽬シーンをプレイバック!

司会を務めたのは、恵俊彰さんと、中国出⾝のタレント・段⽂凝(だんぶんぎょう)さん。とにかく受賞者の顔ぶれが多彩で、豪華だったという印象。

上野千鶴子さん

今村翔吾さん

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社会学者の上野千鶴⼦さんは、「Weibo ⽇本年度社会貢献賞」を受賞。近年、上野さんの著書が中国でヒット。その発⾔にも注⽬が集まり、「微博ホットトピック2位」にランクイン。受賞コメントでは中国の⼥性に「フェミニズムは各国で⼤きな違いがある。中国には中国のフェミニズムがある。私は中国の中から、中国の上野千鶴⼦が⽣まれることを期待しています」とメッセージを送った。

ほかにも、作家の今村翔吾さんは「Weibo ⽇本年度イノベーティブ⼩説家賞」を、スタジオジブリは「Weibo ⽇本年度最注⽬テーマパーク賞」を受賞。

また、「Weibo ⽇本年度感動ニュースストーリー賞」では、⼤型貨物船「ひまわり」の船⻑さんが登場。2024年に千葉の房総沖で36時間漂流していた中国⼈⼥性が救助されたというニュースを覚えている⼈も少なくないと思うが、その救助にあたった船が「ひまわり」。船⻑さんは、受賞コメントで「怖い思いをされたと思います。ですが、また⽇本に来られることを⼼よりお待ちしています」と語りかけた。

ハチワレ、ちいかわ、うさぎ

ディラノサウルスとギガノトサウルス

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授賞式の合間には、受賞者によるパフォーマンスも⾏われ、会場の観客の熱量がさらにアップ。

恵さんの「あ!あれはなんだ!?」という驚きとともに登場したのは、迫⼒満点のディラノサウルスとギガノトサウルス。2頭の恐⻯がノシノシと歩く姿のリアルなこと!その様⼦をとらえようと、スマホを構える⼈が続出。この“リアル恐⻯体験ライブショー”を⾏っている「DINO-A-LIVE」は、「Weibo ⽇本年度ベストライブショー」を受賞。

そんな興奮を体感しているさなかに、ステージの隅にちょこちょこと姿を現したのは「ちいかわ」のキャラクターたち。次の出番待ちのちいかわと、ハチワレ、うさぎと、恐⻯が同じ空間にいるという、なんともファンタジーな世界線に! ちいかわは中国でも⼤⼈気で、「微博ホットトピック1位」を獲得。「Weibo ⽇本年度⼈気キャラクター賞」を受賞した。

新しい学校のリーダーズ

EBiDAN(恵⽐寿学園男⼦部)

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ここで、注⽬のパフォーマンスを⼀挙紹介。

「Weibo ⽇本年度次世代ミュージックアーティスト賞」を受賞した新しい学校のリーダーズは、3⽉にリリースした新曲「One Heart」を歌唱。オーケストラの演奏をバックに、⼒強いダンスと歌声で会場を盛り上げた。

本アワードの特別なところは、演奏がすべてオーケストラだったこと。「Weibo ⽇本年度最注⽬グループ賞」を受賞したEBiDAN(恵⽐寿学園男⼦部)からは、BUDDiiSと、SUPER★DRAGON、超特急のボーカルコンビのタカシさんとシュウヤさんが登場。それぞれパフォーマンスを⾏ったが、BUDDiiSはしっとりとしたバラード曲「Iris」、SUPER★DRAGONはダンサブルな楽曲「My Playlist」、タカシさんとシュウヤさんは超特急のウエディングソング「Yell」をオーケストラとコラボ。普段とは趣の違うパフォーマンスで、観客を魅了した。

中島健人さん

山崎賢人さん ※「崎」はたつさきが正式表記

EXILE AKIRA(⿊澤良平)さん

深田恭子さん

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そして、授賞式は終盤へ。

「Weibo ⽇本年度ベストパフォーマー賞」を受賞したのは、EXILE AKIRA(⿊澤良平)さん。実はAKIRAさん、2024年にギタリストのMIYAVIさんとともに中国のバラエティ番組に出演し、その誠実な⼈柄で⼤⼈気に!受賞スピーチでは、中国語も交えて挨拶。中国でのますますの活躍が期待される。

中島健⼈さんは、「Weibo ⽇本年度最優秀ライジングスター賞」を受賞。Weiboでは中国のファンとも積極的に交流。⾳楽、映画、ドラマなど「アジアを代表できるような作品づくりをしたい」と⽬標を語った。

1年9か⽉ぶりに公の場に登場と話題だった深⽥恭⼦さんは、「Weibo ⽇本年度エンターテインメントアイコン賞」を受賞。Weiboでの深⽥さんに関連した記事の閲覧数は3.8億回越え。「みなさまこんばんは。深⽥恭⼦です」と挨拶すると、会場からは「キャー!」と歓声が。司会の段さんも深⽥さんの⼤ファンとのことで、中国での⼈気ぶりがうかがえる。

「Weibo ⽇本年度ベスト俳優賞」を受賞した⼭崎賢⼈さんは、Weiboで関連作品のコメント数が1.2億回超え。⼭崎さん⾃⾝のトピックは9億回以上の閲覧数を記録。「⾃分が出演した作品が、⽇本だけでなく、中国をはじめ世界の⼈々に楽しんでもらえていることは光栄です」と喜びを語った。

岩井俊二監督

是枝裕和監督

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岩井俊⼆監督は、「Weibo ⽇本年度映像詩⼈賞」を受賞。岩井監督といえば、1995年に⽇本で公開されたデビュー作『Love Letter』が、いまも中国をはじめ、アジアで絶⼤な⼈気。「監督になって30年というメモリアルな年に、このような賞をいただけて⼤変光栄です。30年間、中国のファンのみなさんに応援していただいたおかげで、僕もがんばって映画を作り続けてこられました」と感謝を伝えた。

岩井監督の次に登場したのは、「Weibo ⽇本年度最優秀映画監督賞」を受賞した是枝裕和監督。受賞者は⼤きなサインボードの好きな個所に⾃⾝のサインを書くというセレモニーがあったが、是枝監督は岩井監督の隣を選ぶという胸アツな場⾯も。是枝監督の映画は、『そして⽗になる』が2024年に中国で上映。上海と北京で公開キャンペーンを⾏ったそうで、その際に受けた温かな歓待を振り返り、「まだ余韻が⼼の中に残っていますが、数多くの映画ファンの⽅の熱い思いに⽀えられて、今回の受賞を果たすことができました」とコメント。

浜崎あゆみさん

そして、3時間30分に及ぶ授賞式のオーラスを飾ったのは、浜崎あゆみさん。Weiboでは10年以上、積極的な発信を続け、フォロワー数は309万⼈超え。昨年は16年ぶりに中国公演を開催するなど、⽇本のアーティストのなかでもトップクラスの⼈気で、「Weibo ⽇本年度ベストアーティスト賞」を受賞。「今年も、昨年に続いて中国で公演をやらせていただくので、会場でみなさんにお会いできるのをとても楽しみにしています」と流ちょうな英語に中国語を交えてあいさつ。グローバルスターの⾵格そのままに「我愛你(愛してます)」と締めくくると、会場からひときわ⼤きな歓声が!

こうして「2025 微博⽂化交流ナイト」が終了。このアワードにより、いま中国で⽇本のどんなエンタメが親しまれているのかを知るきっかけに。また、受賞者のスピーチには中国のファンへの思いが込められ、エンタメをとおした両国の交流の現在地が感じられるイベントとなった。

取材、⽂・保⼿濱奈美

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