祝!初5大ドームツアーで、唯一無二のまばゆい“RAYS”を放つSnow Man

エンタメ
2024.12.19

全国5都市13公演で61.5万人を動員する初の5大ドームツアー「Snow Man Dome Tour 2024 RAYS」を開催中のSnow Man。1月22日(水)に発売するベストアルバム収録の新曲「SBY」のパフォーマンスを公式YouTubeで生配信して盛り上がった12月15日(日)の東京ドーム公演の模様をお届けします。

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    Snow Manにとっても、ファンにとっても待望の5大ドームツアー。北海道を皮切りにSnow Manが各地に訪れるたびに、その土地が沸き立つ現象を巻き起こす中、デビュー発表の地、東京ドームへ。始まる前からのドーム全体と包み込む高揚感とともに、アベレージは最高潮! オリジナルアルバム「RAYS」を引っ提げたステージ。9つの光線(RAYS)が眩しく交差して生み出すエンターテイメントは一体、どんなものに? はてしない熱量と、輝き続けるための覚悟を持った9人がひとつになると思いもよらない化学反応が巻き起こる――をコンセプトに、まさに光と映像を駆使し、凌駕したライブが繰り広げられた。

    オープニングから9人の個性全開!!!!!!!!!

    まず驚かされたのは、メンバーの登場シーン。オープニングは、ソロ映像と連動した演出でそれぞれ光り輝くキューブとの様々なミッションの物語とリンクしつつリアルに一人ずつステージに登場するサプライズ!

    トップバッターは目黒蓮さん。ステージ上空、高さ16mのスライダーで姿を見せるとドーム中が揺れるほどの、驚きの声と割れんばかりの歓声が…! 続いて炎の特効とともに現れたのは、向井康二さん。バックステージに阿部亮平さんが登場すると高く吹き上がる圧巻の噴水の演出。深澤辰哉さんはレールトロッコに乗って客席目の前のアリーナど真ん中から、渡辺翔太さんはステージの階段に。そして、宮舘涼太さんはスモークが立ち込める中、花道を優雅に歩き、手にしていた結晶のキューブに妖艶に口づけ。映像でバイクに乗っていた岩本照さんは黒いマスクをして、バイクにまたがり花道を疾走。この日から活動再開が発表された中、ステージでの完全復帰に会場中が揺れるほどの大歓声が! 佐久間大介さんは、ポップアップで勢いよく登場し、ピースフルなWピース姿が、らしさ満点。最後に登場したラウールさんはドーム上空16mの高さから降りてきて、挑発するように舌なめずり。それぞれの個性あふれるサプライズ感満点の演出で、唯一無二のSnow Manワールドへ一気に引き込んでいく。

    9人がステージに横一列に並んで前進する姿は身震いするほどの圧倒的王者のオーラ! その圧巻の佇まいで1曲目に歌ったのは、「EMPIRE」だ。岩本さんが「東京、騒いでいこうぜ~!」と叫ぶと、モーツァルトの名曲「交響曲 第25番 ト長調」を大胆にサンプリングした楽曲に合わせて、ドラマティックに華やかな噴水が高さ12mまで噴き上がる。約500発の炎も打ちあがり、これでもかというほど豪華さで、華々しい“これが日本の頂上(てっぺん)のSnow Manドームライブ”の幕上けを飾った。

    2曲目の「Dangerholic」では、高さ5.5mの大迫力のスケルトンムービングステージが出現。本ステージからBステージまで移動しながら、パフォーマンス。阿部さん、ラウールさん、向井さんの3人が見つめ合いながら歌い踊る姿も。宮舘さんが「今からSnow Man9人とみんなでパーティータイムだ!」と宣言し、盛大なドームのパーティーが開幕!

    エッジの効いたアグレッシブなサウンドが特徴のロックナンバー「BREAKOUT」では、迫力たっぷりダンスで魅了し、振り付けは岩本さんが考案した「リンディーララ」では、赤色の照明が照らされる中、情熱的に色っぽくダンス。息をつく暇もないくらい、パワフルに畳みかけていく。

    気球の上はメンバーのいちゃいちゃ祭!?

    Snow Manのライブでは初めての演出となったのが、直径8.3m、地上から約24mまで上昇する気球。甘くロマンティックな「ドレス&タキシード」では、5台の気球がドーム上空に浮かぶ中、仲良しペアのイチャイチャが炸裂。向井さんと渡辺さんペアは、渡辺さんが暴れたことから気球が揺れ、向井さんがすかさずかばうように抱き寄せてハグ! その瞬間を巨大モニターがとらえ、ドーム中が割れんばかりの悲鳴が! 阿部さんと目黒さんペアは、阿部さんがいつもの優しいスマイルで「怖い?」と目黒さんに確認すると静かにうなずく場面も。岩本さんと深澤さんペアは、高所で腰が引けている深澤さんが岩本さんにくっついたり、1人で気球に乗ったラウールさんは、高い所が得意な様子で気球に足をかけ、気球さえも操るようなカリスマオーラ全開、宮舘さんと佐久間さんペアは、宮館さんが佐久間さんに抱きしめられ、照れまくったり…。気球での“らしい”やりとりは、それぞれの仲の良さが滲み出るなか、ファンの間でも毎公演話題になる目が足りない見どころのひとつ。

    そして、注目ポイントは、曲中のキメ台詞。トップバッターのラウールさんは、「さぁ、こっちにおいで」、岩本さんは「君を迎えに行くよ」。阿部さんは「ずっと待っててくれたんだよね?」、佐久間さんは「幸せにするから」と黄色い歓声が上がる、甘い台詞が続く。向井さんがちょっと拗ねながら「僕以外、見ないで」というと深澤さんと宮舘さんも真似をして、「僕以外、見ないで」と続ける。ここから、“僕以外、見ないで”合戦に。渡辺さんは、思わず吹き出しながら、「僕以外、見ないで」、目黒さんはちょっとためてから、「…僕以外見ないで」と、ささやく中、最後は向井さんが「僕以外も見て下さ~い!」と明るく締めくくった。

    絆を証明するユニットステージ

    4曲に分かれて披露したユニット曲。ブルーとオレンジのペンライトが会場に包まれると渡辺さんと向井さんペアが「星のうた」を。噴水が美しく彩る中、花道をゆっくり歩いたり、ふたりで向き合って歌ったりする姿も。途中、「サプライズあるから、ペンライトを消して下さい」と向井さんが呼びかけ、気球に乗り込むふたり。大きな気球から二人の相性抜群のハーモニーを届けた。「しょっびーの歌声、めっちゃ良かった~!」と渡辺さんにデレデレな向井さん。渡辺さんも「この気球って、俺たちのために作られたんだぜ」と仲良しトークを繰り広げ、次に披露するユニットチームの深澤さんに「イチャイチャしないで(笑)」と突っ込まれるという、わちゃわちゃなやりとりも。

    深澤さん、阿部さん、宮舘さんのユニット曲「ナイトスケープ」は、猫耳のように見えるニット帽をかぶった阿部さん、サングラスにデニム姿の宮舘さん、パッチワークが施されたカーキのアウターというカジュアル衣裳でラフなダンスを披露。互いにとって必要な出会いを歌うストーリーに合わせて、街並みのセットで最初はバラバラの場所にいた3人が最後には交わるという演出が。ラスト、真ん中にいた阿部さんが深澤さんと、宮舘さんと絆を確かめあうように握手をする姿が印象的だった。

    目黒さん、佐久間さんの「Hot Flow」は、古代ローマ人風衣裳で歌唱。この曲は、“風呂キャンセル界隈”など流行りのワードを散りばめながら、お風呂でのリフレッシュをテーマにしたユニークな歌詞がキャッチー。バックステージに大きなバスタブが登場し、その中で歌うふたり。“ゆ”と書かれた桶を持って歌う佐久間さん。ふたりでギュッとハグしあったり、タオルを振り回したり、“風呂友”の絆をステージで証明!

    黒のスーツ姿を恰好良く着こなし、バディ感たっぷりの岩本さんとラウールさんのふたりのユニット曲は「GLITCH」。ダンスが得意なふたりのキレ味たっぷりなシンクロダンスがみどころのこの曲。近未来の研究室のようなセットでレーザー光線が飛び交う中、無機質な表情をして、息ぴったりのダンスで観客を完全魅了していた。

    ファンへの感謝をつづった新曲初披露!

    この日は、MCタイムにオフィシャルYouTubeチャンネルで生配信も。配信時間になると、深澤さんの「じゃあ、みんな一緒に5秒前から数えていこう」という呼びかけで、5秒前カウントダウンからスタート。放送開始と同時に「ハッピーニューイヤー!」と目黒さんが言うと、「ハッピーハロウィン!」(ラウールさん)「ハッピーバレンタイン!」(向井さん)とふざけるメンバーたち。「ハッピー!」とバンザイポーズでニッコリ微笑んだのは、渡辺さんだ。

    佐久間さんの「東京ドームの皆、盛り上がってるかい?」という声に「イエーイ!」と大きな声で返す会場。「みんな声出てるわ」とメンバー一同笑顔に。「事前に皆さんにお伝えしていたと思うんですが、今日はこの場をお借りして、『SBY』を初披露させていただこうと思います」と深澤さんの仕切りで進行していき、目黒さんが「2025年2月14日公開の『トリリオンゲーム』の主題歌になっています」と新曲について紹介。すると、「みんな待ってるから、早く披露しよう」と騒ぎだすメンバーたち。ラウールさんも「俺たちの練習の成果、見せようぜ(笑)」と気合十分だ。

    「僕たちのベストアルバムにも収録されている、僕たちにとって本当に大切な1曲です。それでは聞いてください」という目黒さんの曲振りで披露した「SBY」は、“ここまで来たのは、自分ひとりの力だけではなく、君がいてくれたから”という感謝の想い、そして、“これからも共に歩いて行こう”という強い意志が込められているというメッセージソング。

    白を基調としたモノトーン衣裳を身に包み、エモーショナルなパフォーマンスで歌ったこの曲は、目黒さんの優しい歌声から始まるミディアムバラード。“Believe”というワードで上を見上げるなど、繊細なダンスで楽曲の世界観を表現。静かな中にも感情が溢れるようにラウールが華麗なターンを決める場面もあり、ファンの人たちへの愛を届けた。
    歌唱後、佐久間さんが「皆どうでしたか? かっこよかったですか?」と会場に尋ねる。深澤さんは「生配信のみんなも俺たちかっこよかったかな? “かっこいい”の嵐がすげえよ(笑)」と、配信コメントを予想してニヤリ。「会場にいるファンの皆さん、生配信をご覧の皆さんに初パフォーマンスを見せられたことがすごく嬉しく思います。ベストアルバムの発売も楽しみにして下さい」と目黒さん。深澤さんは、配信が素敵な時間になったことへの感謝を伝える。最後に向井さんが「チャンネル登録よろしく~(笑)」と笑わせ、佐久間さんが「生配信は年末もあるから忘れないでね」と、アピールも忘れないのは、さすが。

    岩本照、復帰後初ステージに「ただいま」

    そして、「“せーの”で“お帰り”を言おう」(阿部さん)の合図の中、岩本さんの復帰を祝って、ドームに集まった5万5千人が「照、お帰り!」と声を揃え、アットホームな空気に包まれる場面も。「ありがとうございます!」とクシャッと笑う岩本さんにキャーッという声が上がる。「(照は)まだ遠慮なく笑えない。突っ張って」と笑顔がぎこちない理由のフォローを入れる深澤さん。すかさず、「あんま笑いをとらへんから、よろしく(笑)」と笑わせる向井さん。「Snow Manのファンってあったかいな…」と、しみじみする岩本さんに「そうなのよ、あったかいのよ」とドヤ顔をする深澤さん。つっこみもフォローも9人揃ったSnow Manがやっぱり最強と、笑顔に包まれたMCになった。

    バラエティに富んだ楽曲で今の9人の魅力が伝わる最高のセットリスト。会場が感動に包まれたのは、Snow Man初となるストリーミング&ダウンロード初解禁されたバラード曲「One」だ。胸の中にある夢に向かう強い意志を歌った曲で、ステージにあちこちに散らばったメンバーが自分の想いをのせて歌う。目黒さんは目を閉じ、阿部さんは胸に手をあてるなど、それぞれが夢を持って走り続けてきた、これまでを振り返るように切ない表情をのぞかせた。

    ハイテンションに弾ける楽曲も盛りだくさん。R&Bダンス曲「Wha cha cha」では、謎めいた幾何学模様がスクリーンに映し出される中で、オリエンタルな雰囲気が漂うダンスを。この曲も岩本さんが振り付けをしたもので、釈迦のポーズのような斬新な動きが盛りだくさん。ハイテンションに楽しそうに踊るメンバーの姿に会場もヒートアップ!

    怒涛の特攻演出が彩る本気のクライマックス

    そしてラストスパートは、豪華絢爛、たたみ掛けるような怒涛の特効演出の嵐。「タペストリー」では桜、紅葉、雪景色など、日本の美しい風景がバックに映し出される中、和の演出でしっとり歌い上げる。ハードなナンスナンバー「W」でさらにボルテージが加速し、そして、炎の特効が燃えさかる中、ここがクライマックス! とばかりに「Cry out」へ。メンバーも客席もパッションと興奮がフルマックス! 岩本さんが上半身裸になり、テンションを上げた向井さんもタンクトップを引き裂き上裸に。それぞれの熱いパッションがほとばしるパフォーマンスにドーム中が揺れるような興奮のるつぼ。Snow Manのとどまることない勢いを証明するかのような熱い瞬間だった。

    ラスト曲の前には、復帰一発目のステージを無事に終えた岩本さんからあいさつが。「みんなのおかげで9人揃って東京に帰ってくることができました! たくさん愛をくれて、みんなに感謝しています。ありがとうございます」。そう語った目がキラキラと輝き、潤んでいるのがスクリーンに映し出される。「僕たちSnow Manはですね、来年1月22日にデビューさせていただいてから5周年を迎えます。これもいつも自分たちのことのように盛り上げてくれる、たくさん愛をくれる、みんなのおかげでベストアルバムを出せます。その中のリード曲を披露させていただきます。それでは聴いて下さい。『Dear,』」(岩本さん)と曲振りをして、バラードソングへ。感謝の想いが込められた楽曲を目の前のファンを見つめながら、しっとり優しい眼差しで歌う9人。阿部さんと岩本さんが肩を組んだり、向井さんの肩に深澤さんが手をかけたり、お互いに想いあい寄り添う姿に、皆がほっこり温かい空気に…。

    「皆さん、ありがとうございました。皆、楽しかった? 最高の思い出になった? 僕たちも最高の思い出になりました。アルバム『RAYS』を引っ提げてのツアーですが、本当に僕たちにとっての光は、みなさんだなと改めて思いました。これからもSnow Man、そして皆と支え合いながら、一歩一歩新たな時代に突き進んでいきましょう」と深澤さんが前を向く。「端から端まで、上から下まで、本当にありがとう」「皆、本当にありがとう」など、口々に“ありがとう”という言葉を口にし、幕を閉じた。

    2025年1月22日にデビュー5周年を迎える彼らの9つのRAYSが激しく交差するステージ。 “本気は、まぶしい”を体現する、パワーは無限大と思い知らされたライブとなった。時代の先端を走り続け、想像力を超えた未来を切り開いていくSnow Manの快進撃はこの先も続いていくだろう。

    写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子

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