人気ストリーマー・スタンミじゃぱん「配信自体がゲームのコンテンツのひとつだと思っています」

エンタメ
2024.10.23
縦横無尽の活躍を見せる、永遠の少年。人気実況者のスタンミじゃぱんさんに注目します!

ソーシャルというプラスαの面白さがあるのが配信の魅力。

スタンミじゃぱん

端正なルックスとは裏腹に、自由なトークと、少年のように無邪気にゲームを楽しむ姿が、視聴者の心を惹きつけるスタンミじゃぱん(以下、スタンミ)さん。高校時代に配信をスタートし、最初の約半年間は、視聴者数が5人程度だったが、今やYouTubeチャンネルの登録者数50万人以上を誇る人気ストリーマーに。躍進の原点にあるものとは。

「配信を始めたきっかけは、ただただゲームが好きで、クリエイティブなことにも興味があったから。僕にとって配信自体がゲームのコンテンツのひとつだと思っています。ゲームは1人でもできるけど、配信するとコミュニケーションが生まれて、いろんな人と何かを共有できて、ゲームにソーシャルというプラスαの面白さを足すことができるんです。動画のサムネイルを工夫するのも数字を伸ばすためではなく、見てくれている視聴者一人ひとりに僕の面白い動画を楽しんでもらうため。そんな感じで、配信を始めた高校生の時からいつもゲーム的な思考で面白いことを追求してきました。みんなが将来のことを考えている時に、俺は家に引きこもってゲーム配信ばかりしていた。当時はそれが仕事に結びつくとは全く思っていなかったので、見ている人が数人であってもその人たちが面白がってくれればいいという漠然とだけど、思いがあったから1日6~7時間も配信できたんだと思います」

でも配信者として長く活動しているからこその苦悩もあったとか。

「配信者として知られるようになり、ゲーム案件の仕事がたくさん来るようになったんです。ありがたいことではあるんですが、お金とかいろんな要素が絡んできて、好きという純粋な気持ちだけで配信をやれない時があって、それに耐えられなかったのかうつ病になってしまったんです。だからそれ以降は無理せず、自分が好きなことだけを追求して、ストイックに配信するようになりました」

そんなスタンミさんが大切なゲームに挙げるのは、配信を始めた時から長くプレイし続けてきた『League of Legends(以下、LoL)』。

「LoLというゲームが僕の人格を形成したと言っても大げさじゃないほど大切なゲームです。LoLを自分に例えると、フィールドが人生で、ゲームのキャラクターたちが自分という人間を形成する要素一つ一つ。配信者キャラ、俳優キャラ、モデルキャラ、筋トレキャラなど、自分の中にたくさんの要素があって、それが相互に影響し合って自分が作られていると思っています。だからゲームではそのキャラが使いこなせないと使うのをやめてしまう人もいるかもしれませんが、使いこなせないからやめるんじゃなくて、人生のようにどのキャラも自分のものにするためにやり続ける必要がある。LoLにはそんな無限の面白さがあって、自分の人生を切り拓くきっかけをくれたゲームですね。だから僕は幼い頃からの夢だった俳優の仕事にチャレンジするために、手の震えを治す脳の手術をしました。そのおかげで最近活動の幅が広がっています。でもやはりベースにあるのはゲーム配信者の自分。ゲーム配信を本気でやりながら俳優やモデルをやっているやつなんてあまりいないじゃないですか。そんな自分をもっとさらけ出していきたいですね。最近は、新しい体験ができる『VRChat』にどっぷりハマっています。熱量高めの面白いやつばかりがメタバースの世界にいて、可能性が未知数なので開拓していくのが楽しみです」

そんな多忙な生活を続けるスタンミさんに、リフレッシュ方法を聞いてみると、

「好きな女の子とデート! 夜のコンビニでアイスクリームを買って、公園のブランコに乗りながらふたりで食べて、テンション上がって靴飛ばしたり、一緒に泥だんご作ったり…。って、これはリアルな話ではなく俺の願望! こんながきんちょデートに付き合ってくれるような女の子が近くにいれば、良いリフレッシュになるはず。好きな子欲しい~(笑)」

スタンミじゃぱん

スタンミ 1995年4月23日生まれ。2012年に配信活動スタート。『League of Legends』の配信で一躍有名になり、最近は「VRChat」の火付け役としても話題に。本名のスガワラユウヤ名義で俳優、ファッションモデルとしても活躍の幅を広げている。

カーディガン¥40,150(ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03・3470・6760) シャツ¥9,900 パンツ¥9,900(共にseyto/アンティローザ TEL:03・6431・9431) その他はスタイリスト私物

※『anan』2024年10月23日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・藤長祥平 ヘア&メイク・潮 良子(The VOICE) 取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)

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