相手の人柄に関する話を覚えておこう!
元マネージャーさんの結婚式に呼ばれて行ったのですが、新郎の入場の時、新郎とお父様、お母様の3人が立っていました。さらに、「ここでお母様からのメッセージです」というアナウンスが流れ、司会の方によって、お母様と新郎のエピソードが披露されるという展開に。それも、「息子がお腹にいた時は…」と新郎が生まれる前のことから遡って話されるので、新郎とは初対面だしお人柄も一切知らないのに泣いてしまいました。母親の愛情がどんどん発表されていき、新郎がどれだけ大切に育てられてきて、今ここに立っているのかということが伝わり、会場は大きな感動に包まれました。それが終わったと思ったら、想像していた通り、次は新婦である元マネージャーさんの番に。今度は妊娠が発覚した時の喜びから語られ、一人の人生や子育ての歴史を思うとグッときて、また泣けて…。お母様たちが30年くらい前の話をこんなにも覚えているんだ、ということにも驚きでした。あとで元マネージャーさんに聞いてみたところ、この演出は式場のサプライズで、新郎新婦は知らなかったとか。素晴らしいなって思いました。
記憶や感情を遡れる人になるためには、印象に残ったことや嬉しかったことをその都度書き留めて、記憶しておくようにする。特に、相手の人間性に関わるようなエピソードをしっかり記憶して、「あの人はこういう人で、こういうところがあって…」と、話せるようにしておくとよさそう。また、「妊娠がわかった時はどう思いましたか?」など質問を投げかけられた時に、ベストな答えが入っている引き出しを開けてパッと答えられるように心構えをしたり、誰かに質問をしてもらってトレーニングしておくと、いざという時に生かせそうです!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。
※『anan』2024年7月10日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)