【もりのこどく】統合失調症について、当事者目線で発信!
高校生のときに統合失調症を発症したもりのこどくさん。闘病生活を送りながらVTuberとして活動。また、メタバース空間に統合失調症当事者が安らげる居場所として「もりのへや」を開催。統合失調症当事者のみならず、多くの人に積極的にアプローチしている。
――ご自身の「個性」はどんなところだと思いますか?
こどくは統合失調症の症状で、幻覚に「死ね」とずっと言われていて、何度も死にかけたことがあります。だから、いま生きていることに感謝し、みんなに「生きててくれてありがとう」と伝えることが、こどくの個性であり、存在理由だと思っています!
――発信方法にVTuberを選んだ理由は?
VTuberは若い人がよく見るコンテンツなので、統合失調症の好発年齢である10代~20代に見てもらいたくて活動を始めました。
――統合失調症について語るとき、伝わりやすいように心がけていることはありますか?
発信するときは、全ての当事者の意見ではなく「こどくの場合」としてお話しするよう心がけていて、動画はなるべく3分にまとめ、イラストも使いわかりやすくしています。
――今後の目標を教えてください。
統合失調症は100人に1人がかかるという身近な病気なのに、小中学校の教科書にすら載っていません。もっと知ってもらうことが目標です。統合失調症当事者、そして全ての人が生きやすい社会に、と思っています!
編集部選・おすすめ動画
【3分でわかる】統合失調症とは【もりのこどく】#002 誤解されがちな統合失調症について、すっきり3分で解説。明るいトーンのわかりやすい言葉で語られ、いずれの動画も短く簡潔な作りで徹底されている。
こどく流!精神科の診察の受けかた!【もりのこどく】 精神科は怖くない、むしろ不安があったら薬で治そうというスタンスのもりのさん。精神科への不安感を少しでも減らせるよう自身の体験から解説している。
【Self‐Introduction】The World's First Schizophrenia Vtuber!!【Morino Kodoku】#001.5 少しでも多くの人に統合失調症について知ってもらいたい、というもりのさんの思いが伝わる英語版自己紹介。「彼女の生き方に励まされた」という海外リスナーも多い。
もりのこどく 同じ病で苦しむ仲間とつながり救いたい、当事者以外にも病気のことを知ってほしい。そんな思いで配信を始めた22歳、大学1年生。メタバースを活用するなどバーチャルの強みを活かしている。
※『anan』2024年2月7日号より。©2016 COVER Corp. 構成、文・たまごまご
(by anan編集部)