闘病生活を送りながらVTuberとして活動 もりのこどく「全ての人が生きやすい社会に」

エンタメ
2024.02.04
アニメ調のビジュアルとキャッチーなキャラクターを活かして配信を行うVTuber。難しい話題も柔らかく伝えられる発信形式、そして自らの個性を最大限活用して、「知ってほしい」を語る人たちをご紹介します。ここでは統合失調症当事者でもある、もりのこどくさんに注目! 差別や偏見をなくし、当事者の居場所を生み出した功績で「SDGs岩佐賞」第1回医療の部を受賞しています。

【もりのこどく】統合失調症について、当事者目線で発信!

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高校生のときに統合失調症を発症したもりのこどくさん。闘病生活を送りながらVTuberとして活動。また、メタバース空間に統合失調症当事者が安らげる居場所として「もりのへや」を開催。統合失調症当事者のみならず、多くの人に積極的にアプローチしている。

――ご自身の「個性」はどんなところだと思いますか?

こどくは統合失調症の症状で、幻覚に「死ね」とずっと言われていて、何度も死にかけたことがあります。だから、いま生きていることに感謝し、みんなに「生きててくれてありがとう」と伝えることが、こどくの個性であり、存在理由だと思っています!

――発信方法にVTuberを選んだ理由は?

VTuberは若い人がよく見るコンテンツなので、統合失調症の好発年齢である10代~20代に見てもらいたくて活動を始めました。

――統合失調症について語るとき、伝わりやすいように心がけていることはありますか?

発信するときは、全ての当事者の意見ではなく「こどくの場合」としてお話しするよう心がけていて、動画はなるべく3分にまとめ、イラストも使いわかりやすくしています。

――今後の目標を教えてください。

統合失調症は100人に1人がかかるという身近な病気なのに、小中学校の教科書にすら載っていません。もっと知ってもらうことが目標です。統合失調症当事者、そして全ての人が生きやすい社会に、と思っています!

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もりのこどく 同じ病で苦しむ仲間とつながり救いたい、当事者以外にも病気のことを知ってほしい。そんな思いで配信を始めた22歳、大学1年生。メタバースを活用するなどバーチャルの強みを活かしている。

※『anan』2024年2月7日号より。©2016 COVER Corp. 構成、文・たまごまご

(by anan編集部)

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