人の言葉遣いや挨拶を意識的に聞いておこう。
湘南のショッピングモールで、一日消防署長イベントをやった時のこと。私のほかに、「湘南江の島海の女王&海の王子コンテスト」で選ばれた海の女王がゲストで来ていました。イベントには消防車が来たり、心臓マッサージの実演などが行われ、最後に司会の方から「今日はいかがでしたか?」と感想を問われたんです。私は「本当に楽しかったです! 消防士の方々、いつもありがとうございまーす!」みたいな感じで終わったのですが、海の女王は「この度は」から始まり、「素晴らしい機会に恵まれて光栄です」と、催し物にふさわしい言葉を述べていました。まさに、正式なコメントとはこのことだなと。イベントが始まる前に海の女王とは結構仲良く話していたのですが、その時はいい感じにフランクで、「緊張します」「何を言えばいいかわからないです」と言っていたくせに(笑)、いざマイクを向けられると、素晴らしい言葉遣いができる。やっぱり海の女王に選ばれる人はちゃんとしてるんだと感心しました。アスリートの方も、きちんとした言葉遣いをされる方が多いですよね。なんで自分はそういうことが言えなかったんだろうと後悔。この反省を踏まえて、「嬉しいでーす!」などと感情をそのまま口に出さず、いい具合にコントロールした言葉選びが完ぺきにできる人になりたい、教養と知識と常識を蓄えたいと、心から思いました。
彼女のような挨拶ができるようになるためには、目上の人に対して失礼にならない言葉をストックしておくことが大事。「上から失礼いたします」とか、いつ、どこで覚えたの? と思うのですが(笑)、普段から他の人の言葉遣いや、イベントでの挨拶を意識的に聞いて覚えておくと、いざという時に焦らず、活用できそうです!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。
※『anan』2024年1月24日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)