始まりは1986年…『ゼルダの伝説』最新作を前に“伝説”の名作をおさらい!

エンタメ
2023.05.11
5月12日発売の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』。新作発売前の予習として、まさに“伝説”を作ってきた過去の名作の中から代表作をご紹介!

シリーズの歴史をおさらい。

1986年にファミリーコンピューター ディスクシステムのローンチタイトルとして発売された『ゼルダの伝説』。タイトルに「ゼルダ」とあるのに主人公は少年リンクという魅惑の設定、ちりばめられた謎解き要素、神秘の力を持つトライフォースなど冒険心をくすぐる要素が詰まっており、任天堂を代表するゲームになった。また本シリーズはリンクが剣やアイテムを駆使して敵を倒すアクションゲーム。新ハードが発売されるごとに新作が発表されるため、ハードの特性を活かした遊びが楽しめることも多い。主人公はリンク、ヒロインはゼルダ姫、悪役はガノン(ガノンドロフ)という定番の設定はあるが、造形や経歴は作品ごとに変化し、新鮮な気持ちでプレイできるのも面白い。その裏には、舞台となるハイラル王国の壮大な“ハイラル史”が横たわっており、天地創造後の『スカイウォードソード』から、時系列が明らかになっていない『ブレス オブ ザ ワイルド』まで、様々な史実が存在する。こうした歴史があるからこそ、プレイ中に作品同士の繋がりや思いがけない背景が浮き彫りになるのも興味深い。これらの歴史は『ゼルダの伝説』公式サイトで詳しく紹介されているのでぜひご一読を。また、魅力の柱である謎解きもシリーズごとにパワーアップ。正解を導き出すと、敵を倒したのと同じくらいの達成感がある。正解すると流れる謎解き音もお馴染み。

伝説はここから始まった! 謎解きアクションゲーム。
1986年『ゼルダの伝説』

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現・取締役フェローの宮本茂らが開発を手掛けた記念すべき第1作。ファミリーコンピュータに接続して遊ぶ「ディスクシステム」のローンチタイトルとして発売された。ハイラル地方の小王国に攻め込んだ大魔王ガノン軍は、力のトライフォースを奪い、王女ゼルダ姫を捕らえた。旅をしていた少年リンクは、ゼルダ姫の乳母インパから事情を聞き、ゼルダ姫が隠した8つの知恵のトライフォースの欠片を探す旅に出る。

シリーズでも珍しい横スクロール作品。
1987年『リンクの冒険』

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前作同様ディスクシステム用ソフトとして発売。『ゼルダの伝説』が見下ろし型視点だったのに対し、街やダンジョン内では横スクロールアクションになり、プレイスタイルが大きく変化。舞台は前作の大魔王ガノン討伐から6年後のハイラル。インパに連れられ北の城の祭壇を訪れたリンクは、永遠に眠る魔法をかけられた遠い時代のゼルダ姫に出会う。彼女を眠りから覚ますため、リンクは再び冒険に出るのだった。

剣を回して敵を切る、アクション性が心地よい。
1991年『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』

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スーパーファミコンで発売されたシリーズ第3作。システムは初代『ゼルダの伝説』と同じ見下ろし型に戻り、ドット表現がより豊かになった。謎解き要素やアイテムも充実し、シリーズ定番のマスターソードも本作が初登場。時代設定は『ゼルダの伝説』よりもさらに過去で、ある日リンクが司祭アグニムに捕らえられた少女ゼルダの夢を見るところから物語がスタートする。スチャダラパーの歌が印象的なCMも話題に。

かわいらしいキャラクターが織りなす、不思議な物語。
1993年『ゼルダの伝説 夢をみる島』

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ゲームボーイ用ソフトとして発売されたシリーズ第4作。前作『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の後日譚。ガノンを倒し剣の修行に出たリンクは、ハイラル王国へ帰る途中で嵐に巻き込まれ、コホリント島に漂着する。ゼルダにそっくりな少女マリンや、奇妙な住人たちと出会いながら冒険を進めるうち、島の持つ奇妙な真実に気づく。
※画面は『夢をみる島DX』のもの

ハイラル史の分岐に関わる、重要な物語。
1998年『ゼルダの伝説 時のオカリナ』

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NINTENDO 64で発売されたシリーズ初の3D作品。『神々のトライフォース』より過去の物語に位置づけられる。「時のオカリナ」の力でリンクは幼少期と青年期を行き来し、ガノンは「ガノンドロフ」という人間の姿で描かれている。対象の物体をロックオンするZ注目システムが初めて導入された。コキリ族の守り神「デクの樹サマ」から選ばれし姫に出会うよう遺言を受けたリンクは、魔盗賊ガノンドロフの存在を知る。

3日間をひたすら繰り返す、ゼルダ初のループもの。
2000年『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』

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NINTENDO64で発売された『時のオカリナ』の続編。72時間以内に落下する月を止めないと世界が滅亡するため、時間を戻せる「時の歌」をオカリナで奏でて3日前に戻りながら冒険を進めるループものになっている。サブクエストも充実。奇妙な仮面をかぶった小鬼スタルキッドに襲われたリンクは、ハイラルと似た異世界「タルミナ」に迷い込んでいた。

アニメっぽいキャラクター描写が魅力的。
2002年『ゼルダの伝説 風のタクト』

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ニンテンドーゲームキューブ初のゼルダ作品。トゥーンレンダリング技法によるアニメ的な表現が特徴で、物語のキーとなる“風”もアニメーションで表現。『時のオカリナ』や『ムジュラの仮面』と同じく3Dアクションで、風を操るタクト(指揮棒)が導入された。Z注目システムはL注目システムへ継承。「時の勇者」の伝説が伝わるプロロ島で暮らすリンクは、怪鳥ジークロックに攫われた妹を救うために大海原に飛び出す。

リンクを感じる! Wiiリモコンで敵を倒せ!
2006年『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』

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Wiiおよびニンテンドーゲームキューブで発売された作品。『風のタクト』とは異なるシリアスなキャラ造形や、Wiiリモコンを振るとリンクが剣を振るアクションも話題になったほか、獣の姿と切り替えながら冒険するのも特徴。ハイラル王国はトワイライトと呼ばれる「影の領域」に侵略され、人々は魂だけの姿となってしまう。リンクはミドナと名乗る謎の人物と共に、世界で起きている謎の現象を調べることに。

ハイラルの歴史を知るには欠かせない一作。
2011年『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』

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ハイラル史最古の物語に位置づけられており、マスターソードやトライフォースの起源、ゼルダという女性が伝説と語られるようになる背景が明かされる。Wiiモーションプラスでの直感的な操作がより強化され、「Wiiリモコン」を剣、「ヌンチャク」を盾に見立てたアクションが可能に。空に浮かぶスカイロフトで暮らすリンクは、竜巻に飲み込まれた幼馴染みのゼルダを探すべく、誰も知らない雲の下の大地へと降り立った。

日本が生んだオープンワールドの金字塔。
2017年『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』

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Nintendo Switch用ソフトで、自由度が高く、自然豊かな山、川、海を思いのままに歩くことができるオープンエアアドベンチャー。120か所を超える祠には様々な謎解き要素が詰め込まれ、物語に広がりをもたせるサブクエストも豊富。国内外で数々の賞を受賞している。舞台は厄災ガノンの復活で滅びたハイラル王国。目覚めたリンクはゼルダ姫が100年もの間、厄災ガノンの力を抑え続けていることを知る。

New Release

6年ぶりとなる、ファン待望のシリーズ最新作がついに発売に! モノの移動などを逆再生することができる「モドレコ」、天井を通り抜けることができる「トーレルーフ」、装備にモノをくっつけて新たな武器が作れる「スクラビルド」など、リンクの使える新たな能力の数々も楽しみだ。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』Nintendo Switch対応。5月12日発売。パッケージ版7920円、ダウンロード版7900円

※『anan』2023年5月17日号より。取材、文・飯田ネオ ©Nintendo

(by anan編集部)

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