4年に一度、世界一のサッカーの祭典、FIFAワールドカップがいよいよ開幕! 前回、あと一歩のところで届かなかった悲願のベスト8を目指し大会に挑む日本代表、“SAMURAI BLUE”をみんなで応援しよう!

「前回の悔しさは忘れていない。あと少しのところで逃してしまった新しい歴史を、今回は絶対につかみ取りたい」

4年前のロシア大会、試合終了寸前にベルギー代表の高速カウンターで決勝点を奪われ、悔しさに打ちひしがれる日本代表の姿を覚えている人も多いはず…。吉田麻也キャプテンは前回の悔しさを胸に秘め、まだ見ぬ景色を求めて戦い続けてきた。

あれから4年半。世界一を決めるサッカーの祭典、FIFAワールドカップカタール大会が開幕。興奮と熱狂の日々がやってくる。ここで日本代表が掲げた目標は、過去最高となるベスト8以上。グループステージではドイツ、スペインという優勝候補と対戦するが、真剣勝負の場で真の強豪国と対戦できる森保一監督や選手たちは、世界を驚かそうと強く意気込んでいる。

4年前からは大きくメンバーが入れ替わった。初めてW杯の舞台に立つ選手も多いが、日本代表はどんな戦いを見せてくれるのだろうか。自身3度目のW杯出場となる吉田キャプテンはこう分析する。

「メッシやエンバペみたいなスター選手がいるわけじゃないですけど、全員がハードワークして、チームのために身を粉にして戦える。森保監督は日本人らしく、組織で戦うスタイルを求め続けてきました。それに(久保)建英や冨安(健洋)、(鎌田)大地みたいに多くの選手が若くしてヨーロッパへ移籍して、自己表現できるようになっている。いい意味で日本人らしくないところも持ち合わせていますし、その融合がチームの強みになると思います」

今大会に向けて日本代表が掲げたスローガンは“新しい景色を2022”。そして、この新しい歴史の扉を開くために、森保監督が強く呼びかけていることがある。

「ベスト8は簡単な目標ではないですが、そのためにはファンの皆さん、そして国民の皆さんの力が必要です。みんなで一緒に新しい景色を見たいと思っています。応援とともに共闘をお願いします」

想いは必ずやカタールまで届く。いざ、日本一丸で新しい景色を――。

DF(ディフェンダー)・吉田麻也

日本代表のキャプテンとしてカタール大会に挑む吉田麻也。大きな重圧と責任を背負いながら、覚悟を持って世界の大舞台に臨む。

soccer

――W杯がいよいよ開幕です。

ワクワクとドキドキのいいバランスがとれていると思います。前回大会が終わってからの4年間、自分がどれだけのものを積み上げられたのか。それを確認する最大のテストの場だと思っています。ここで結果を出せるかどうかがサッカー選手としての評価に結びつきますし、W杯を目標にずっと取り組んできましたから。

――改めて今回のW杯に懸ける想いを教えてください。

選手として日本サッカーに貢献できる時間が限られている中で、スローガンにも掲げているようにベスト8という“まだ見ぬ景色”を見たいと強く願っています。その壁を破ることが日本サッカーが成長した証しになると思いますし、それが今の自分にとって一番大きなモチベーションですね。

――そこに向けてどのような形で貢献したいと考えていますか?

僕自身にとって3回目のW杯になりますけど、ドイツとの対戦が決まって、日本サッカーのために何ができるかと考えてきました。今シーズンからドイツのシャルケへ移籍を決めたんですが、それは日本代表が世界で勝つためにドイツでプレーすることが必要だと判断したんです。そういった経験もチームに還元したいですね。

――キャプテンとして臨むことにも強い想いがあると思います。

チームにとって何がプラスかを考えて行動しなければいけないことが、キャプテンになってから最初の1~2年はすごく難しかったですね。20代前半の頃は自分が活躍してステップアップすることがモチベーションになっていたんですけど、年齢を重ねてきたときに違うモチベーションを見いだす必要が出てきます。僕の場合は日本のサッカーを成長させたい、それに貢献したいという想いがさらに強くなったので、今はチームにとって何がプラスなのかをすべての判断基準の軸にして行動しています。例えばチームメイトと一緒に食事に行くとき、チームがオフを欲しているとき、もっと細かくいうと朝食の時間を変更したいと進言するときも、すべてチームの勝利につながるかどうかを基準に考えるようにしています。キャプテンとしての自分の評価は今回の結果次第だと思います。

――大会本番に向けて心がけたいことを教えてください。

従来の大会に比べて準備期間がとにかく短いんですよ。準備の差が結果を左右すると思うので、とにかくそこを意識すること。あとは試合間隔も短いので、チーム全体でしっかり回復できるようケアしていきたいと考えています。1試合目の結果次第でチームの雰囲気がいい方向にも悪い方向にもいく可能性があるので、どんな結果になったとしても正しい方向に進めるよう、いろいろなものを想定して準備していきたいですね。

――ベスト8という目標達成に向けての自信はいかがでしょう。

自信はありますよ。根拠のない自信ですけど、可能性はあるんじゃないかなってなぜか思えています。グループステージの対戦相手がゲームやマンガでいうところの“ラスボス”みたいな強豪なんですけど、そういう相手にどんな戦いができるか。僕たちはそこで世界を驚かすようなビッグサプライズを起こしたいと思っています。

――最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

日本代表では長友佑都選手がキックオフ直前に両手を上げて天を仰ぐんですけど、あれは日本からのパワーをもらっているんですよ。ドラゴンボールの孫悟空がパワーを集めて元気玉にするみたいに、皆さんの盛り上がりはカタールまで本当に届きます。日本中が一つになって、みんなで新しい景色を見に行きましょう!

soccer

よしだ・まや 1988年8月24日生まれ、長崎県出身。シャルケ04(ドイツ)所属。今年から日本プロサッカー選手会会長を務める。フランクな人柄と熱いハートを持ち合わせた日本代表キャプテンで、食事面ではグルテンフリーにも取り組んでいる。

FIFAワールドカップカタール2022
11月23日(水)22:00 日本 vs ドイツ
11月27日(日)19:00 日本 vs コスタリカ
12月2日(金)4:00 日本 vs スペイン
◎時間は日本時間

※『anan』2022年11月30日号より。写真・日本サッカー協会 Getty Images 取材、文・青山知雄

(by anan編集部)

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