改名後初のドーム公演で新たな⼀歩を踏み出したDOMOTOの“これまで”と“これから”の熱い想い

改名後、初めて東京ドームと京セラドーム⼤阪でドーム公演を開催中のDOMOTO。東京フィルハーモニー交響楽団の演奏でステージを華やかに彩った「DOMOTO Concert 2026 〜Stay with me〜」から7⽉16⽇(⽊)東京ドーム公演を振り返ります。

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    DOMOTOとして新たなスタートを切ったふたり。改名後、初めて開催したドーム公演は、“これまで”と“これから”を描いたステージに──。新たな⼀歩を象徴するコンサートとなった。今回のタイトルは堂本剛さんのアイデア。名前が変わってもこれまで過ごした時間や想いは、消えないし、⾊褪せない。過去に寄り添って全部抱きしめて、ついてきてほしいという想いが感じられる。

    久しぶりの真夏のライブは癒しの空間に

    年末とお正⽉に⾏う真冬のライブが恒例の彼ら。今回は30度を超える中での真夏のコンサートで新鮮。会場に⼊るとヒーリング⾳楽が流れ、スクリーンには「Stay with me」というアルバムタイトルと滝が流れ落ちる映像が。マイナスイオンが感じられる癒しの空間を⽣み出し、暑さをクールダウン。定刻時間の18時30分になるとふたりを出迎える⼿拍⼦が巻き起こる。映像の中の堂本光⼀さんがそっとオルゴールを開けた瞬間、その⾳⾊が会場に響き渡り、いよいよ幕開けだ。⽩×ゴールド⾐装でリフターに乗って神々しく登場したふたりが「愛のかたまり」を歌うと⼀瞬にして、ドラマティックなDOMOTOワールドへ。

    続いてジュニア時代から愛されている「Kissからはじまるミステリー」へ。「愛されるより愛したい」「シュレーディンガー」とこれまでの名曲で駆け抜け、今までの軌跡に想いを馳せたところで、「どうも、DOMOTOと申します!」とユニット名を名乗り、「我々がこの東京ドームで最初にやったのは、何歳でしたっけ? 18とか19?」と観客に尋ねる光⼀さん。すると「19」という声があがり、「すみませんね。いつもそういう情報をお客さんから聞く感じになっちゃって。19歳で初めてやって、そこからもうずっと毎年のようにやらせていただいております」と光⼀さんが話せば、剛さんは「こうして開催するたびに集まってくださる皆さんが作ってくださった(ドームライブ)。ありがとうございます」と感謝の想いを。

    19歳から⼤晦⽇とお正⽉はドームに⽴ち続けきたというDOMOTO。「30年近く、毎年のようにここでお正⽉にお誕⽣⽇を祝ってもらって。昔はね、我々も夏にツアーとかやってたんですよ」と、しみじみする光⼀さん。剛さんが「デビュー当時、『硝⼦の少年』をリリースする前から応援してくださっている⽅?」と会場に質問するとチラホラ挙⼿する⼈が。続いて、「先ほど歌った『Kissからはじまるミステリー』は、デビュー前の曲で、本当はデビュー曲になる予定だった曲です。最近、なぜか間違ってファンになっちゃったって⽅いらっしゃいますか? この5年ぐらいの⽅、どれくらいいます?」と、質問攻めの剛さん。光⼀さんは「今⽇なんか分かんないけど、連れてこられた⽅もいらっしゃいます? ACEesじゃなくていいんですか?(笑)ACEes、キラキラしてますよ」と後輩の名前を出す、おなじみのやりとりで会場がドッと沸く。「明治時代だったら、死んでるよ、我々。平均寿命は43歳くらいだから」と光⼀さんが⾖知識を披露し始め、剛さんは待っていたかのように「漫談スイッチ⼊った、漫談スイッチ(笑)」とニコニコ。

    共作した最新曲「またね」は今のふたりの気持ちを表すミディアムナンバー

    MCがトータル1時間という⻑尺も当たり前のDOMOTOライブ。この⽇は翌⽇のプロ野球の試合のため、公演終了⽇に速攻で全部撤収する必要があり、「明⽇、野球選⼿がいる中で、僕らここで漫談してるわけにはいかない」と笑わせ、切り上げて新曲へ。改名後、初めてのシングル曲だ。昨年12⽉に実施された初のファンミーティングで制作途中ながら披露された「またね」。共作したこの曲は、愛する気持ちは永遠と願ったあの頃の想いに胸を焦がすようなミディアムナンバーで、ふたりのハーモニーが切ない輝きを⽣み出す。誰かを何度も好きになれる…「また好きになる」というフレーズの深さに会場が酔いしれた。

    INTERを挟んだ後、⾚とブルーのレーザー光線が⾶び交う中で歌ったのは、「スワンソング」だ。ふたりで踊り背中合わせになる瞬間の後、ムービングステージで観客が⾒つめるアリーナの客席の渦の中へ。向き合って歌い、⼿を差し伸べ合う姿に観客が⼤きく沸いた。そして、我々は冬に⽣息する2⼈組と⾔っていたふたりだが、夏気分を味わえる「ジェットコースター・ロマンス」や「Rocketman」など懐かしい曲へ。「Rocketman」は、約30年前の曲ということで、当時を知るファンにはエモーショナルすぎる楽曲。フロートでファンキーに歌うとラスト、花⽕が吹き上がった。この曲について光⼀さんは、「30年以上前の曲って考えると怖いですね。ロックンロールで⼀⽣懸命、⾛ってた。そんなテンション、今はあんまりないもんね」と勢いよく⾛ってた頃を振り返る。そこから、「去年、若い後輩たちが出演するフェスに出たんだけど。その若い⼦たちが登場した時、なんて⾔ったと思うか、想像して!」と光⼀さん。剛さんが「俺の⼤好きなおじさんです!」とボケると、「違うよ。なんで俺の紹介するの?(笑)裏で⾒ていて、その⼦たちがバーッて出た瞬間、なんて⾔ったと思う?」と、もう⼀度聞かれた剛さんは、「今⽇はみんなと俺たちでいい恋しようぜ!」とキラキラアイドルの爽やかさでキメゼリフを⾔って照れまくり。すると、「いい企画ですねぇ。違うんです。『かかってこいやぁぁーー!!』」(光⼀さん)と、絶叫して正解ワードを。ふたりとも、「我々はそんなこと、⾔ったことない(笑)。まあ、昔はね、我々も『⾏くぜ、よっしゃー』って⾔ってたかな」と振り返ってから、「君たちも、ちょっとやっぱり声のトーンが下がってるよ(笑)」と、剛さんが愛おしげにファンをいじる⼀コマも。

    歌唱中は、リフターに乗って歌ったかと思いきや、ムービングステージに乗ったり、フロートに乗ったり、会場のあちこちを⽬まぐるしく移動していたふたり。剛さんが「もうたまにGPSないと君がどこにいるか分からん。どんだけ動いてた?」と確認すると「メンバー多いグループって羨ましいよね」と光⼀さん。そして、⾼所恐怖症だという剛さんが気球に乗った時のエピソードが⾶び出す。「マジで必死に気球に乗っていた時、光⼀くんがいないと思ったらトラブルで、地上でずっと歌っていて。そっちがよかったなぁと(笑)。なんでこっちは正常に動いとんねん(笑)。⾜がバイーーンッてなったわ!!」とキレ味たっぷりに話す剛さんに「いや、私はどっちかというと、⾼い所だとお尻がきゅっとなる」と再現し合う姿は、漫才コンビのよう。

    まだまだ爆笑の掛け合いトークは続き、「今⽇もほぼトーク聞きに来てんちゃう? って思うくらい。最近僕らを知った⼈は、漫才師かなと思われてるのでは」と⼼配する剛さんに光⼀さんはキラキラしている⾐裳を着ているから⼤丈夫だとなだめる。「ちょっとおしゃれ決め込んでる漫才師と思われてる可能性あるんですよ」と⾔う剛さんの着ていたシルバーの胸元ざっくりトップスを⾒て、「若⼲、剛くんちょっと関⻄のおばちゃんみたい(笑)」といじる光⼀さん。これには剛さんも「いや、あなただって関⻄の喫茶店のおっちゃん」と⽩シャツにピンクのベストを着た光⼀さんの⾐裳をいじり返す場⾯もあり、⼤きな笑い声に包まれた。

    ⾚い照明が会場を妖しく照らすと、光⼀さんが作詞、剛さんが作曲した「怖い 怖イ?」を披露。狂おしい愛を歌うアッパーなラテンテイストの曲で、彼らの新たな⼀⾯が感じられるダンサブルな楽曲だ。剛さんが作ったデモに歌詞を書いた光⼀さんは、「時が⽌まりそうなリズムでこれにどう⾔葉を添える?」と悩んだというエピソードも明かし、⼆⼈で共作している楽曲で未発表曲がまだあることを匂わせていた。そして、「ニュー・アンティック」は久しぶりに作ったという花道でアリーナのファンの⽬の前で歌唱。ファンキーなエレクトロロックチューンは、「ニュー」と「アンティック」と相反する⾔葉が組み合わさることで、深みと⾯⽩さを演出した曲に。

    MCタイムは夫婦漫才のような掛け合いに爆笑

    そして、3度めのMCタイムへ。話題は、この⽇の開演前にトイレでふたりが鉢合わせした時の話に。「僕がトイレをして出ようとしたら、バスローブ姿の光⼀くんとすれ違って。とっさに光⼀くんから出た⾔葉が、『Oh! Sorry!!』(笑)」と再現して、ツボに⼊った様⼦の剛さん。そして、「ライブ始まる前、会場に流れるBGMってありますよね。ずっと流れているヒーリングソングを聴きながらスタンバイしてます。 そうするとね、BGMでフクロウがフッフーッて鳴きだして。ジャングルな感じなのかなぁと思って、お茶を飲んでたら、結構フクロウがしつこいんですよ。そしたら、発声練習してるおっきいフクロウだった」と、じつはフクロウの声の正体が光⼀さんだったようで、「フクロウは私です! 発声練習、聞こえてんねんや。誰にも聞こえてへんと思ってたやん。イヤホン着けると⾃分の世界に⼊ってしまうから」と照れ笑い。

    今回は“これまで”と“これから”を繋ぐライブということで、デビュー前に歌っていた「FRIENDS」も披露。当時は、「お前らかかってこいや〜!」と叫べる強くて恰好いい曲が歌いたかったというふたり。ピアノ1本で聴かせるバラード曲を歌い、「⼤⼈になってよりこの曲の良さを知った」と語っていた。ふたりが共作した曲は続き、「恋涙」も。作詞は剛さん、作曲は光⼀さんが担当した曲を美しいピアノ演奏で披露。剛さんの語り掛けるような切ない出だしの歌声に会場は、うっとりと聴き惚れた。

    DOMOTOの楽曲の素晴らしさをより引き⽴てていたのは、東京フィルハーモニー交響楽団68⼈が参加してのブロック。バンドメンバー17⼈、ダンサー16⼈を加えた総勢101⼈による編成でステージを豪華に彩っていく。壮⼤なナンバー「The Story of Us」や「Amazing Love」では、ふたりの名前からとり“光剛⼭”と名付けられているリフターの上から歌いあげ、⼤迫⼒のオーケストラが盛り上げる。ふたりのハーモニーが交差すると、拍⼿が巻き起こった。

    ラスト曲は、光⼀さんが作詞、剛さんが作曲を⼿掛けた「これから始まる物語」。 新しい物語の⼀ページを紡いでいくと歌う姿から、等⾝⼤の彼らの今の気持ちがまっすぐに伝わってくる。純粋無垢なメロディの珠⽟のバラードにはDOMOTOとして新たなスタートを切った想いが詰まっていた。最後に剛さんが「皆さん今⽇は本当にどうもありがとうございました。僕たちは、今回の新しいステージで皆さんと共に⼀緒に物語の世界を広げられたこと本当に幸せに思っております。今⽇もたくさんの笑顔をありがとうございました」、光⼀さんは、「本当に多くの皆さんのお⼒と、こうして何年もずっと⻑く愛してくださる皆様のおかげで、こうしてステージに⽴つことができております。今、剛くんが⾔いましたように、これからも物語をまた⼀ページずつ増やせていけたらなと思っております」と、未来を⾒つめた⾔葉を紡ぐ。

    そして、「我々のふたりの活動というのは、やっぱり⾳楽がメインになってくると思いますが、これからどうやって⾳楽を届けていくかっていうのは、ある意味、今⽇このライブが⼀つの提⽰だったりするわけです。毎回こんなに豪華にはできませんけども」とアンコールへ。

    改めて彼らの楽曲が⻑年たくさんの⼈から愛されてきた名曲ばかりだと再確認したのがアンコールだ。「硝⼦の少年」「⾬のMelody」と代表曲に続いて、ファミリー感で会場が温かい空気に包まれたのは、「全部だきしめて」。“こうちゃん””つよし”という全⼒のファンの皆さんのコールを浴びながらフロートで会場を回るふたり。サビでは⼤合唱をして、⼀体感を発揮。光⼀さんが「来年、ふたりの活動が30周年なんですね。こういった時間が永遠ではないことは確かだけど、でも、その⼀つ⼀つを重ねて、こういった素晴らしい時間を作っていけたら」と30周年もステージに⽴つことを宣⾔。剛さんは「30周年ということで。光⼀くんは今語った通り、真剣モードに⼊ったんでね。漫談に⼒を⼊れてみたいなと思います!」と笑わせてから、「ファーストコンサートで⾃分がトークで光⼀くんの⾐装チェンジをつなぐという⼤役をやれる⾃信があったんですが、いざステージに⽴って、お客様を⽬の前にすると頭が真っ⽩になって、ものの3秒で、『次は光⼀くん!』って(笑)」とデビュー当初はひとりトークの間が持たなかったエピソードを。光⼀さんは「まだ着替えてないから!」と当時放った⾔葉をすかさず叫ぶ。「そこから始まった我々のトークが、もはや怒られるぐらい⻑く喋っちゃう。今⽇はちょっと時間(の制約)がありますんで、コンパクトにさせていただきましたけども」と最後の最後まで漫談モードのMCに!?

    最後は「今後も我々はこうして皆さんとの思い出が⼀つずつ増えていったらいいなと思っております。 またお会いしましょう」と光⼀さんがまとめて幕を閉じたステージ。⼤きな節⽬となる30周年を前に新たな⼀歩を踏み出したDOMOTO。これからも変わらず、愛され続ける⾳楽を届けてくれるだろう。

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    写真・⼩池理恵 取材、⽂・福⽥恵⼦

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