開設から1年でチャンネル登録者数45万人。“ぼっち系”YouTuberパーカーが示した、「ひとり」から始まる可能性。

ぼっちはポジティブでいられる。

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――パーカーさんは自称「陰キャ」や「コミュ障」としていますよね。だとすれば目立つのが苦手なのではと思うのですが、YouTubeを始めたのはなぜでしょう。

パーカー:ずっと人目を避けて生きてきた感じはあるし、確かに目立つのは苦手なんですが、何かをやってみたいという思いが強かったんです。そこで、一番身近にあって手軽に始められたのがYouTubeでした。もちろん公の場に自分の動画をあげるというのは、最初はハードルが高いと思ったけど、直接誰かに送るよりもネットにあげたほうが恥ずかしさがないし、ひとりで頭で考えたことを口に出すような独り言の感覚なんです。幸い友達も少ないから「おまえ、なにYouTubeとかやってんだよ」とか「見たよ」なんて言ってくる友達もいないんで、楽です(笑)。

――チャンネル登録者数が増え始めたのはどんな動画でしたか。

パーカー:最初は1日1~2人ぐらいチャンネル登録者が増えればいいと思っていたんですが、去年の12月に1日で何千人か増えたことがあって、そのきっかけとなった動画が今でも一番の再生回数を記録している「大学ぼっちはテスト期間をどのように過ごしているのか」。とはいえあまり実感も湧かず、増えてるのは数だけなので(笑)、あまり大きな手応えを感じたわけではないんですが。

――ぼっち系の生態をそのまま見せるのは、とても斬新なアイデアだと思いました。

パーカー:最初は、YouTuberのスーツさん(鉄道関連の動画をアップするYouTuber)に憧れてYouTubeを始めたのもあって、鉄道マニアでもあるスーツさんが得意な旅行ネタをたくさんやろうかとも考えていたんですが、やっぱり取り繕うことはやめようと思った。無理して面白くとか、人のものを真似するのではなく自分らしさを貫こう、と。それで、ぼっち系大学生の日常をただ垂れ流そうと思いました。部屋が散らかっていようが、そのまま映していますが、あまり抵抗はないです。

――あっという間にチャンネル登録者数45万人超えとは、YouTuberの才能があったんですね。

パーカー:才能は全然ないです。ただ、才能って限られた人だけの生まれ持ったものだと思っていたけど、僕みたいに平凡な人の場合、もしかしたら人とちょっと違う何かが才能のようになり得るのかな、と。たとえば僕は普通にひとりで3~4時間散歩するんですが、家族から引かれるし、そういうことって恥ずかしいから隠してしまいがちですが、YouTubeを始めてからは、表に出してみてもいいんじゃないかなって思えるようになった。無理に周りに合わせる必要はないと。僕はめちゃくちゃ人に気を使ってしまうし、逆に気を使われるのもすごく苦手で、さらに人と比べてしまうと自分の個性を殺してネガティブになる。でも、ぼっちなら人目を気にせず過ごせるし、ポジティブでいられるんです。

――ぼっちだからって消極的に捉えることはないですね。

パーカー:ぼっちはぼっちとして、そのままでいい。こうでないといけないというような固定観念を捨てて、素の自分でいるほうが魅力が出ると思うんです。

――YouTubeを始めて、何か変わったことはありますか?

パーカー:僕の動画を見てくれる人がいたり、応援コメントをもらったりするようになると、人との関わりをもう少し大事にして生きていきたい、と思うようになって。結局一番うれしいのは、人から必要とされることだったんだ、と気づきました。

――これからの夢はなんですか?

パーカー:動画をもっとたくさんの人に見てもらいたい。そして無理にこだわったりすることもなく、あえて自分を変えるとか、変えないとかも考えずに続けていきたいですね。

パーカー 京都生まれの大学2年生。2019年にYouTubeチャンネルを開設。自称「人見知りで、コミュ障」だが、動画にたまに登場する母と姉は真逆の“陽キャ”。著書『ひとりの時間が僕を救う』(KADOKAWA)が発売中。

※『anan』2020年8月5日号より。写真・伊藤香織(The VOICE) ヘア&メイク・MIZUHO(Vitamins) 取材、文・若山あや 撮影協力・TITLES

(by anan編集部)

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