岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アンコール」です。
Okazaki

本来アンコールって公演が終わった後、客席からの拍手や歓声が鳴りやまずに、その声に演者が応える形で行われるもの。あらかじめ用意せずその場の空気感で行われるのが自然やと思うんです。でも、現在の日本のライブシーンにおいては、アンコールはやらなあかん感じになっていますよね。アーティストもセットリストを考えるときにそれを含めて曲の構成を考えている。これ、ヤラセもいいところです。いつからこうなってしまったのでしょう。「このシステム、始めたの誰なん?」と聞きたい。

そうは言いつつも僕もセットリストを考える際には、必ずアンコールまで考えてしまいます。6月に予定している、さいたまスーパーアリーナの公演では、ダブルアンコールまで考えていますよ。ええ、もうここで先に言っておきます。たまアリのダブルアンコールで僕は「Explain」をやります! ライブの冒頭でアンコールの曲数を発表してしまうのは、僕がよくやるパフォーマンス。これも形骸化したアンコール文化への僕なりのアンチテーゼなんだと思います。もちろん、日本のミュージシャンの中にはアンコールしませんと宣言している方々もいらっしゃいますし、海外のミュージシャンは会場入り口に「本日アンコールはございません。あらかじめご了承ください」と貼り紙をすることもあるそうです。そういうスタイルもありと思いますが、僕は僕のライブらしいアンコールのやり方を模索していきたい。

もうひとつ気になるのは、アーティストがはけた後の「アンコール!」という定型化したコール。あれももっといろいろバリエーションがあると面白いですよね。以前、SEKAI NO OWARIのライブに参加させていただいたとき、アンコールの際にファンのみなさんが「スターライトパレード」のサビをループして歌っていた。あれはなかなか痺れましたね。でもみんなが歌える歌ならいいですが、うっかりB面曲のようなあまりメジャーでない曲を歌いだしたらどうするのでしょう…。

客席は演者に出てきてほしくてコールする。それを逆手にとって「早く出てこないなら」を口火にみんなで「帰る!」「帰る!」とコールするのはどうでしょう? 僕が「待って帰らんといて~」って出てくるんです。「曲用意してんねん。照明もかっこいいの作ってるから!」って。これ、かなりハピネスな空間になりそうです。次のライブでみなさんぜひ!

おかざき・たいいく オリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。

※『anan』2019年4月24日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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