非日常でなく日常の延長で一緒にいたいから事実婚に
――ご結婚、おめでとうございます! まず、今のタイミングで結婚を決めた理由から教えていただけますか。
はあちゅう:4年半前から付き合い始めて、早い段階から半同棲してきたので、結婚するタイミングがなくて…。でも、実は去年11月に一度別れて今年3月に復縁したんです。また一緒に住み始めるときに、私から「きちんとした形が欲しい」と言いました。
――どちらから別れるというお話になったんですか。
はあちゅう:彼からです。そのときほとんど結婚しているような状態だったのに、あっさり別れて離れていくのが悲しくて。もし戻ることがあったら、ちゃんと人生を一緒に歩んでいくような形をとりたいな、という思いがありました。それで「役所に行ったら事実婚ていうのができるみたいだから、したい」と話して。
しみけん:はあちゅうの、27歳から32歳までという女性としていちばん大事なときに一緒にいたし、それは、そうするのがよいだろう、と思いました。
――しみけんさんはなぜ一度お別れしようと思ったんですか?
しみけん:それは…ちょっと外の景色見てみたいな、と(笑)。
はあちゅう:修行したい、って言ってたよね。私は泣いて、「何、修行って…!?」って(笑)。
しみけん:おかげですごくいろんなことがわかったんだよね。そしてやっぱり、はあちゅうといるのがいちばん楽しいな、って。
――事実婚にしたのはどういう理由からでしたか。
はあちゅう:まずは名字が変わらないからですね。フリーランスだと、取引先に振込先などを変更してもらわなければいけないのは大変で。さらに、私は法人をいくつか持っているので、その書き換えの手続きに結構なお金がかかったりする。そのほか、クレジットカード、パスポートなどすべて変更手続きしなければいけないけれど、そうまでして得られるメリットが思い浮かばなくて。
しみけん:お互い自分の名前で仕事をしているので、事実婚でいいんじゃないかな、と。逆に、法律婚したい人は、なんでしたいんだろうね?
はあちゅう:彼の名字になりたい、って言う女性は多いよ。女性は「お姫さまは王子さまと結婚して幸せに暮らしました」みたいな刷り込みがあって、結婚して彼の名字になった瞬間から人生がパーッと開けて良くなるような幻想を抱きがちなのかもしれない。
しみけん:自分の人生を他力本願にしたら、幸せになれないんじゃないかな。夢描くのはいいけど。
はあちゅう:けんちゃん、ロマンティックが嫌いなんだよね。
しみけん:そうそう(笑)。
はあちゅう:私たちが事実婚を選択したのは、結婚を非日常なものではなく、「日常の延長で一緒にいること」として捉えたいなら、事実婚のほうが合うんじゃないかな、と思ったからなんです。
しみけん:すばらしいね!(笑)
はあちゅう ブロガー、作家。著書は『半径5メートルの野望』(講談社文庫)など多数。4月からスタートした「はあちゅうサロン」が好評。ツイッター、インスタグラムは@ha_chu
しみけん AV男優。著書は『光り輝くクズでありたい』『うんこ座りでオトコの悩みの大半は解決する!』(共に扶桑社)など多数。
※『anan』2018年9月5日号より。写真・土佐麻理子 取材、文・古屋美枝
(by anan編集部)
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