共感にときめく! 同世代クリエイター。
近年、女性監督の活躍が目覚ましい映画界にも、新たな動きが。
「私たちと同世代の、20代~30代の才能ある女性が作る映画が観られる機会は、どんどん増えていると思います。年齢が近い方が作る作品は、衣装ひとつをとっても自分たちの感覚に近いものがあったりと重なる部分が多く、同時代の人のモノづくりを体験できることは面白いし、共感しながら驚けると思います。たとえば、『レディ・バード』を監督したグレタ・ガーウィグ監督もその一人。また、日本でいうと、山戸結希監督が、’80年代後半~’90年代生まれの女性監督を集めた『21世紀の女の子』プロジェクトを進めています。どんな作品に仕上がるのか、私も今から楽しみです」(「She is」編集長・野村由芽さん)
グレタ・ガーウィグ 女優、脚本家、監督として活躍する34 歳。監督と脚本を担当し、自伝的要素を盛り込みつつ描いた『レディ・バード』は、今年のアカデミー賞監督賞・脚本賞にノミネート。Getty Images
山戸結希「21世紀の女の子」プロジェクト 企画・プロデュースを務める山戸結希監督のほか、12名の新進監督が参加。ひとつのテーマを各々の視点から8分以内の短編で表現し、一本のオムニバス映画を作り上げる。
海外ドラマで多様性を見れば未来は何でもあり。
ネットフリックスなどの動画配信サービスのおかげで、海外の良質な作品を楽しみやすくなった。
「『クィア・アイ』や『ル・ポールのドラァグ・レース』のような、人の多様性を考えさせられる作品が人気。“人と違っていい”と、自分を肯定し、“明日”を生きる勇気がわきます」(野村さん)
「以前からアメリカのTV界は出演者を決める際に多様性を重視していたけれど、最近はそこにLGBTQ枠も加わりました。リアリティを追求すれば多様性を盛り込むことが当然なので、自然な流れといえます。でもそれは、番組の制作側にリベラルな人が多く、視聴者側にも多様性を受け入れる素地ができているからこそ、作れるものですよね」(編集者、ライター・山縣みどりさん)
『ル・ポールのドラァグ・レース』 ドラァグクイーン界のカリスマであるル・ポールが主催する、勝ち抜きコンテストの様子を映す。「彼女たちの華やかさと苦悩する姿の両方から目が離せません」(野村さん)。Netflixオリジナルシリーズ 独占配信中。
『クィア・アイ』 ハイセンスなゲイ5人がイケてない男性を変身させる。「同名番組のリブート版。前作はゲイを身近な存在にし、今作は自分たちと同じ人間だと実感&共感させました」(山縣さん)。Netflixオリジナルシリーズ 独占配信中。
自分の好きを突き詰めた、世界で一つだけのアイテム。
“みんな”ではなく“自分”がいいと思うものに無上の価値を置く人が増えている。
「誰かが決めた値段やブランドにとらわれず、自分にとって価値あるものを発見することこそが喜びと感じる人が増えてきました。たとえば、石や鉱物、貝殻などに同じものがない自然物を収集するのも、そのひとつ」(野村さん)
自分だけのものを求め、カスタマイズを楽しむ人も多い。
「近ごろ話題となっているのがバレットジャーナルです。普通のノートに線を引いたりシールを貼ったりと、使いやすく、自分好みにカスタムするというもの。あまりの人気に、『伊東屋』ではポップアップイベントも開催されたほどです」(『日経トレンディ』副編集長・三谷弘美さん)
バレットジャーナル ノートに自分で日付などを記入して使う手帳のこと。タスクを「・」で書き留め、完了したら「×」をつける。過去にしたことや将来の予定が明確に見えるのがポイント。
鉱物 鉱物とは、天然の作用で生成される結晶質の物質のこと。個性豊かな表情や美しい佇まいに、収集する人が続出中。展示即売会には、大勢の女性ファンが押しかけている。
※『anan』2018年8月8日号より。文・重信 綾
(by anan編集部)
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