顔のたるみ、原因は首にアリ!? すっきりフェイスラインを取り戻す、簡単ストレッチ

ビューティ
2022.11.21
2022年秋「カラダにいいもの大賞」から、“カラダにいいもの いいこと”をお届け。ここでは、顔のたるみに注目。ボディワーカー・森拓郎先生直伝の首筋ほぐしで顔のたるみを改善!

顔のたるみを改善! 森拓郎先生の首筋ほぐし。

たるみが気になり、あれこれケアしてもフェイスラインが変化しない。その原因は首の筋肉にあるかも。

「注目すべきは胸鎖乳突筋と斜角筋。前者は首を前から支える筋肉。後者は首を横から支える筋肉です」

と語るのは、ボディワーカーの森拓郎先生。これらの筋肉が凝り固まると、あご下がもたついてしまう。

「きれいなフェイスラインを保つ条件は2つ。一つは頭が首の真上にあること、もう一つは首を前後左右に自由に動かせることです。しかし普段の姿勢が乱れて猫背になり、頭が前に出ると、胸鎖乳突筋がギューッと縮まった状態に。結果、物理的に首が短くなるので、あご下がもたつくほか、耳の下から流れるリンパが滞るためむくみやすくなります」

よって首の筋肉のこわばりを解き、頭を正しい位置に整えることが大切。

「今回はこの2つの筋肉を“さする→伸ばす”ことで、リンパの流れを促し、筋肉を正しく使えるようにすることが目標です。胸鎖乳突筋は呼吸にも関わるので、常に呼吸を続けることで、効果がより高まります」

森流3か条

1, 毎日気づいた時に実践。
2, さする→伸ばすの順を守る。
3, 動作中、常に呼吸を止めない。

日頃の悪姿勢の影響を受けやすい首は頻繁にさすって伸ばすのが一番。ケアする間、呼吸を止めないことでストレッチ効果が高まる。

斜角筋ケア

胸鎖乳突筋のストレッチは斜角筋を伸ばしてから行うと、より効果的。首の両側の骨に沿って優しくゆるめていく。

ここにアプローチ

tarumi1

首と肋骨をつなぐ深層部の筋肉。

STEP1 さする

neck

1, 耳の下から首のつけ根に伸びる胸鎖乳突筋。その後ろの首の骨付近を、人差し指~薬指の指の腹でアプローチ。首の骨を見つけたら、上の方に3本の指の腹を押し当ててさする。

2, 1から指の位置を下にずらし、3本の指の腹を当てて、同様にさする。さらに首と肩との境目付近に指を当てて再びほぐす。リンパの流れに沿って、上から下に3か所ケア。

STEP2 伸ばす

neck

1, 肩の力を抜きリラックスしてから、伸ばしたい方の肩の中央部分を反対側の手で押さえる。ピンと張った状態で呼吸を止めずに行うことで、斜角筋を効率よく伸ばせる。

2, 肩を手で押さえたまま、頭を真横に倒して首の横側を伸ばす。首が前に倒れないよう注意。うまく真横に倒せない時は肩から手を離し、姿勢を正して1から再挑戦。

neck

3, 2で真横に倒した頭の位置を保ったまま、顔全体を軽く上に向けてキープ。肩が上がらないように手で押さえ、肩と頭で斜角筋の両端を引っ張り合うイメージで行う。30秒キープ。

4, 息を吐きながら顔だけ軽く下に向け、斜角筋を縮める。その後、再び顔を上げて首の横側を伸ばすのを繰り返し。体が倒れない範囲で、首を動かすこと。反対側も同様に。10往復。

胸鎖乳突筋ケア

頭を支える胸鎖乳突筋は固く縮まりがち。本来の長さにリセットして、すっきりしたフェイスラインを取り戻す。

ここにアプローチ

tarumi5

左右の耳下から鎖骨までV字に伸びる。

STEP1 さする

neck

1, 胸鎖乳突筋は顔を横に向けると耳の下から鎖骨中央にかけて盛り上がる。人差し指~薬指の3本の腹を左右の耳の下のくぼみに当てる。軽い圧を加えたまま指を小刻みに動かし、筋肉のこわばりをほぐす。

2, 位置を少し下げ、1と同様に指を押し当てて動かす。その後、指の位置をさらに下にずらし、左右の胸鎖乳突筋が交わる首のつけ根付近に指を当て、再びマッサージ。首の3か所、左右同時にさすろう。各10回ずつ。

STEP2 伸ばす

neck

1, 肩や腕の力を抜き、リラックスした状態で、指先が鎖骨に当たるくらいの位置に両手を重ねる。力は入れすぎず、鎖骨の皮膚を少し下に引っ張るようにして押さえると、胸鎖乳突筋をしっかりと伸ばすことができる。

2, 1で押さえた両手はゆるめず、頭を右側に倒していき、反対側の胸鎖乳突筋をしっかりと伸ばす。この時、頭の動きにつられて上半身まで倒れてしまわないよう注意。小さな範囲でもOKなので首だけを倒すことを心がけて。

neck

3, 2の状態から顔全体を上に向ける。鎖骨に置いた手を下方向に引っ張り、胸鎖乳突筋が伸びている方の耳がより後方にいくように意識。胸鎖乳突筋がピンと伸びているのを感じながら、息を吸ってあごをより前に突き出す。30秒キープ。

4, 息を吐きながら首をひねり、あごを対角線上の鎖骨に近づけるように下を向く。同じ動線を通って再び顔を上げ、反復。伸ばして縮める動きは、ゆっくり丁寧に行うと、よりストレッチ効果がアップ。反対側も同様に。10往復。

森 拓郎先生 ボディワーカー。“足から顔までを美しくする”をコンセプトに、ピラティスや整体、美容矯正など多角的に指導。最新著書『美脚RUN』(Gakken)が好評発売中。

トップス¥9,900(ジュリエ ヨガ アンド リラックス TEL:03・5720・8256)

※『anan』2022年11月23日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ モデル・中嶋杏里沙 取材、文・門上奈央

(by anan編集部)

PICK UPおすすめの記事

MOVIEムービー