MAZZEL「8人が一緒になった時の一体感は凄まじいものがある」 各メンバーが語る自分たちの強み

2024.9.15
一人ひとりが個性的かつ高いスキルを持ち、統一感のあるパフォーマンスが注目を集める8人組ダンス&ボーカルグループ、MAZZELが登場!
MAZZEL

写真上段左から、HAYATO、SEITO、EIKI、RYUKI
写真下段左から、KAIRYU、NAOYA、RAN、TAKUTO

KAIRYU「歩んできた道は違うけど、その個性こそが僕たちの強み」

MAZZELを一言で表すとしたら個人の“個”。僕たち8人って、それまでやってきたことが全然違うんですよ。歌だけをやってきたメンバーもいれば、ダンスを磨いてきた人もいたり、K‐POPを目指していた人もいて…。それぞれに異なる強みがあって、個性も強い(笑)。その個性を活かせる楽曲とパフォーマンスこそが、僕たちの最大の武器だと思います。

僕にとっての一番は何といっても歌うこと。子どもの頃からブラックミュージックに親しんできたので、歌唱スタイルも影響を受けています。僕はライブでアレンジをすることが多いのですが、7月にリリースしたシングル曲「Seaside Story」ではアウトロでフェイクを使っていて。これはレコーディングの時に急遽加えました。音源としてこういうパートを残せたのは嬉しかったです。

僕たち、普段は仲良く、わちゃわちゃしていることが多いですが、仕事となれば真剣勝負。ふとしたきっかけで集まって、これからのMAZZELのことを延々話し合ったりすることもあります。そういう時、意見が食い違っても、衝突することはないんですよね。僕自身、他者へのリスペクトを一番大事にしていますが、それは他のメンバーも同じ。いい意味での我は持っているけど、グループの和を乱すような人はいないですね。

僕はMAZZELの中ではお兄ちゃん的な役割を担うことが多くて、メンバーからはヒョン(韓国語でお兄さんの意味)と呼ばれることもあります(笑)。喋るのも好きなので、いつかはラジオやバラエティ番組にも挑戦してみたいです。僕の歌とトークが、より多くの人にMAZZELを知ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。

カイリュウ 2000年10月22日生まれ。音楽を志し始めた時にハマったブラックミュージックに影響を受ける。「MAZZELの中で関西弁を喋っているのが僕です!」

ニット¥40,700 パンツ¥36,300 ブーツ¥63,800(以上ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03・3470・6760) パーカ 参考価格¥146,300(エムエスジーエム/アオイ TEL:03・3239・0341) 左手人差し指のリング¥22,000 右手小指のリング¥18,700(共にミラ/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)

SEITO「いろんな過去を経て集まったメンバーだから尊敬し合える」

僕も幼少期からずっとダンスに打ち込んできましたが、他のメンバーも子役や野球など、夢に向かって全力で頑張ってきた人が多い。オーディションに落ちたり、挫折経験をバネにしてさらに努力して、メンバーになれた人もいる。そんないろんな過去を持ったメンバーで結成されたグループだからこそ、お互いをリスペクトする気持ちが強く、良い関係が築けている気がします。グループでの自分の役割は、和ませる役。みんなでいる時は場を盛り上げるし、話を振るのも得意。だって僕、すごく優しいんで(笑)。

一方で、ステージ上では起爆剤になれる存在。爆発的なパフォーマンスで会場を盛り上げることができるのが強みだと思います。本格的なブレイクダンスができるメンバーがいるボーイズグループって唯一無二だと思うし、結構MAZZELのスパイスになれている気がします。「表でできないことは、裏でもしない」が僕のモットーでもあるんですが、MAZZELは本当に表裏がなく、いつも素を出しまくりで、それがまたグループ全体の持ち味になっています。ライブを観た人から「一日めちゃくちゃ遊園地を満喫した気分が味わえました」と言ってもらえたことがあって、まさにその通りだと思う。MCなんか本当はちゃめちゃだし(笑)。習ってきたダンスのジャンルもバラバラで、ソロの時はものすごい存在感を放つけれど、8人が一緒になった時の一体感は凄まじいものがある。それにかっこいい、かわいい、セクシーなど様々なスタイルを巧みに表現できるから、パフォーマンスにも深みが出る。どのカテゴリーにもはまらず、MAZZELという独特のジャンルを築いていけているのは、様々な持ち味を持った8人だからだと思います。

セイト 2001年12月26日生まれ。幼少期からダンスを学び、中学時代にブレイクダンスで日本一に。爆発力のあるパフォーマンスとラップが得意。

ブルゾン¥71,500 タンクトップ¥49,500 パンツ¥71,500(以上メゾン ミハラヤスヒロ/メゾン ミハラヤスヒロ トウキョウ TEL:03・5770・3291) フード¥19,800(シンヤコヅカ/ザ・ウォール ショールーム TEL:050・3802・5577) 靴¥19,800(ティンバーランド/VF ジャパン TEL:0120・558・647)

HAYATO「曲が流れた瞬間からその世界に入り込む“憑依型”」

僕は曲のコンセプトを活かすことが得意で、曲が流れた瞬間からその世界に入り込むことができるタイプ。子役をしていたので、もしかしたらその時の演技の経験が活きているのかもしれませんね。MAZZELには僕みたいな“憑依型”もいれば、自分が感じるままにパフォーマンスするメンバーもいて、そんな僕たちを観ているだけでも面白いと思います。普段から全員の仲が良くて、それは僕たちのステージを観ていただいたらきっとわかると思います。僕は今19歳で、最年長が25歳なんですけど、そんな年の差を感じないくらいわちゃわちゃしていて、本当の家族みたい。結束力が強いのは、僕たちがよく話し合いをするからかもしれません。グループの中で何か一つでも疑問が生まれたら誰かの家に集まります。SEITOがみんなに声を掛けてくれて、僕は意見をまとめることが多いですね。そんなふうに自然と役割分担ができてるんですよ。しかも意識して話し合おうとしなくても、楽屋ではみんなとずっと喋ってるし、気づけばコミュニケーションをとっている感じがします。みんな最年少の僕をかわいがってくれて、自分で言うのもなんですけど、のびのびやらせてもらってます(笑)。

MAZZELは例えるなら絵の具みたいにそれぞれが違う色を持っているけど、個々人の色を活かして調和させることもできるのが強み。でも絵の具って、混ぜ合わせて1つの色を作ることもできますよね。僕はコンセプトを考えるのが好きなのですが、バラバラな個性を持ったMAZZELで、いつか全員同じカラーで揃えた、ちょっとダークな世界観のパフォーマンスもやってみたらかっこいいんじゃないかなと思っています。

ハヤト 2005年1月1日生まれ。グループ最年少。長い手足を活かしたダイナミックなダンスと特徴的なボーカルが魅力。「不思議な歌声と笑顔には自信があります!」

ジャケット¥93,500 パンツ¥39,600(共にディーゼル/ディーゼル ジャパン TEL:0120・55・1978) パーカ¥35,200(カミヤ/ファーサイド TEL:070・6660・0692) 靴¥83,600(アデュー/バウ インク TEL:070・9199・0913)

NAOYA「“この8人は絶対に味方”という気持ちが安心感に繋がる」

僕は幼い頃から芸能活動をしてきましたが、昔は友達と楽しく遊んでいるような感覚でした。メンバーとは仲は良いけれど、みんながMAZZELで生きていくという覚悟が決まっているので、すごく真剣に「どうやったらMAZZELを良くしていけるのか」って話し合うんです。そういった、いわば面倒くさいことを率先してやるメンバーしかいないMAZZELは大人だしかっこいいなと思います。

いろいろな事務所で活動してきた経験があるからこそ、オーディション時から思ったことをしっかり口に出して伝えることでチームを良くしていきたいと思っていました。それは以前の芸能活動で「諦め始めたら終わりだ」と思ったから。つい先日HAYATOの家に8人で集まった時もスマホのメモ画面をスクリーンに映しながらみんなで意見を言い合いました。笑いながら意見を戦わせられるところもMAZZELの良いところだと思います。「この8人は絶対に味方なんだ」っていう気持ちが安心感にも繋がる。それがあるからこそちゃんと8人で話し合うことができるんだと思うんですよね。

MAZZELというチームを一言で表すとしたら「青春」。今までの僕は「大変なお仕事を頑張って、休日は思いっきり遊ぶ」というふうに割り切っていたところがありましたが、今は「お仕事ってこんなに楽しいんだ」と思うようになりました。もちろん大変なこともありますが、それを8人で乗り越えた先にこの上ない達成感がある。MAZZELになってから笑うことが増えましたね。

僕を見たら一発で「この楽曲ではこういうことを表現したいんだ」っていうことがわかるMAZZELの「色」のような存在になりたいと思っています。

ナオヤ 2003年4月28日生まれ。子役やモデルとして活躍した後、『MISSIONx2』に参加し、MAZZELに。見る者の目を奪う圧倒的なビジュアルと表現力の持ち主。

ジャケット¥206,800 Tシャツ¥20,900 パンツ¥93,500(以上ディーゼル/ディーゼル ジャパン) ブーツ¥72,600(ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿) その他は本人私物

RAN「個性がぶつかり合った時、計り知れないパワーが出せる」

MAZZELって、中にいる僕たちから見ても「こんなにバラバラなことある!?」と思うくらい個性が散らばっているんです。まさに“十人十色”という言葉がよく似合うグループだと思っています。HAYATOみたいにかわいいメンバーがいれば、かっこいいとかわいいが共存しているNAOYAがいて、ゴリゴリに踊るダンサーがいれば、歌がすごくうまいやつもいて(笑)。そんなメンバーがMAZZELとして一つにまとまることもできるし、それぞれの色を際立たせることもできる。それができるのはお互いを信頼し合って、リスペクトしてるからなんですよね。みんなの性格によるところもあるとは思いますが、MAZZELは肯定することを大事にしているんです。これが簡単なようで難しくて…。面と向かって褒めるのは気恥ずかしいし、なによりちょっと悔しい気もするし(笑)。でも、メンバーのいいところをポジティブに捉えられるのってグループにとってすごく大切で、特にEIKIは人を褒めるのが上手で助かってます。スーパーポジティブなRYUKIのハッピーオーラがみんなに伝染しているのも大きいですね。

MAZZELは個性が強いグループだから、それぞれの個性がぶつかり合った時に起きる化学反応は計り知れないパワーを持っているんです。その時、個々人が持っているものが大きければ大きいほど、パワーも無限に大きくなる。だから僕は自分を高めることを諦めません。メンバー同士で高め合って、スキルを磨いて、進化し続けたい。個人的にも表現者としていろんな自分を試したいですし、ダンスはもちろん歌も演技も“表現”することに貪欲にチャレンジして、自分の引き出しを増やしたいです。

ラン 2002年8月23日生まれ。幼少の頃からダンスを始め、大会での優勝経験もある実力者。「得意なポッピンダンスがMAZZELのアクセントになっていたら嬉しいです」

レザーシャツ 参考価格¥92,400 中に着たシャツ¥126,500 パンツ 参考価格¥89,100 サンダル 参考価格¥141,900(以上エムエスジーエム/アオイ)

TAKUTO「8人の個性が輝き、集まるとさらに強くなる」

MAZZELは本当に仲が良いです。くだらない話で盛り上がることも多いけれど、いつの間にか真面目な仕事の話をしている。年齢関係なく、思ったことを何でも話せるのがグループの強みです。先日もオフの日に自主的に集まって、今後の話をしたんですが、どんどん意見が出て気づいたら6時間経っていました。

僕はMAZZELの最年長でリーダーを任せられているんですが、自分の意見を押し通してメンバーをグイグイ引っ張っていくというより、チーム全体を俯瞰しながら時にはまとめたり、時にはスキルを底上げしていく役割。まとめると言っても、しすぎることはせず、個が強いメンバーばかりなんで、自然にはみ出していきながら、収拾つかなくなっている時は束ねたり、緊張感が足りなくなっている時は、気を引き締める感じです。

ダンス経験も長いので、新曲の振り入れの時は、細かいニュアンスの表現を共有し、ブラッシュアップする作業は基本的に率先してやっています。でも通常時はメンバーからぽわぽわしてるとか、かわいいとかいじられる…、いや慕ってくれているのかな、親しみやすいリーダーな気はします。そのメリハリは大事。だから「たっくんがいれば安心」と思ってくれているはず。実際のところはわかんないですが(笑)。そう考えると、グループのバランサー的な存在なのかも。

MAZZELは、8人の個性が輝き、チームになるとさらに強くなるアベンジャーズのようなグループなんで、いろんな場所でパフォーマンスしてみんなの個性を爆発させて、もっと多くの人に存在感を示していきたい。良い人間性を持ってる人たちの集まりなので、多くの人に愛されるグループになれる気がします。

タクト 1998年10月28日生まれ。8歳からダンスを始め、数々のアーティストのバックダンサーを務める。歌とラップは未経験ながら、努力家で成長が著しく存在感が光る。

ジャケット¥99,000(シンヤコヅカ/ザ・ウォール ショールーム) カットソー¥8,800(オークリー/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス TEL:0120・990・307) パンツ¥51,700(サブレーションズ sublations.cs@one-five.jp) 靴¥33,000(カンペール/カンペール ジャパン TEL:03・5412・1844) その他は本人私物

RYUKI「お互いの自由を尊重し合えるメンバーが集まっている」

8人8色の魅力を持ったメンバーが集まるグループで、センターが誰になっても主人公になれるのがMAZZEL 。変に誰かが浮くことなく、どんなジャンルの音楽でも一人ひとりの色を出せる。それが面白さでもあり、強みですね。

僕はその中でも雰囲気をガラッと変える役割だと思っています。自分で言うのもなんですが、特徴がある声でラップもダンスもできるから一瞬で目を引くようなパフォーマンスで、曲中に変化をつける部分を担当することが多いです。オンオフの切り替えも上手な方。普段はふざけることも多いけれど、シンデレラがガラスの靴を履いた時のように、ステージは自分が一番素敵になれる場所だと思っています。衣装を着るとバチッとスイッチが入り、「急に顔つきが変わったね」と言われることも多いです。プレッシャーがかかる場面でも緊張はしないし、逆に「かましてやる」と意欲が増すタイプなので、強メンタルの持ち主なのかも。HAYATOと共に最年少組で、こんな性格なんで何をしても良い意味で許される。ステージ上でも好きに暴れています(笑)。

チーム力を高めるために心がけてることは…、ないですね。普段から本当に仲がいいし、コミュニケーションもしっかりとれているから。お兄ちゃん組も全員優しいし、心が広いから、僕も遠慮せずに言う時は言うし、甘える時は甘える。自由を尊重し合えるメンバーばかりなので、みんな主体性を持って行動できて、小さくまとまることもない。そんなグループだけど、チームの雰囲気が悪くなったことは一度もないから、良いチームワークができているんだと思います。この自然と備わっているチーム力を活かして、早く世界に進出していきたい!

リュウキ 2004年10月4日生まれ。幼少期よりダンスやラップを習得。数々のダンスバトルで優勝経験を持つ。なんでも巧みにこなすマルチプレイヤー。

ジャケット¥96,800 パンツ¥74,800(共にランディー/ダフオフィス TEL:03・6303・2591) カットソー¥18,700(パラノイド keihokubasuke0505@gmail.com) ブーツ¥80,300(アデュー/バウ インク) その他は本人私物

EIKI「愛をストレートに表現してチームを良い方向に導きたい」

デビュー1周年を迎えた際に社長(SKY-HI)が8人それぞれに漢字2文字の言葉をくださったんです。僕がいただいた言葉は「心音」。チームの心臓を担う存在だと言ってもらえました。メンバーからはよく「熱い」って言われますが、メンバーやMUZEへの愛をストレートに表現することでチームを良い方向に導きたいと思っています。

結成当初からの一番の大きな変化は仲の良さ。僕は元々内気な性格だったんですが、どんどんメンバーに心が開けるようになりました。それによってパフォーマンスの一体感も向上しましたし、オフの時間も8人が集まる瞬間が増えた。自然にこれからのことを話す機会も増えましたね。慣れ合いではない本当の仲の良さがあるチームだなとより実感しています。メンバーと二人でどこかに行く機会も増えました。最近僕がよく一緒に遊んでいるのは唯一の同い歳であるSEITO。話さなかったらわからなかったチームに対する思いや、同じ歳だからこそわかることを共有できて、改めて一対一で話すことの大事さを実感しています。1stアルバムのタイミングでTAKUTOがリーダーに任命されたことも大きかったです。たっくんというリーダーがいるからこそ、遠慮せずに意見を言ってもチームが乱れることはないという自信が生まれました。本当に助けられています。

僕個人としては今は歌をスキルアップしたい気持ちでいっぱいです。初のツアーを回るにあたって、ボイストレーナーの先生から言われた「MAZZELの歌柱になりなさい」という言葉を意識して臨みました。歌へのこだわりが増したと同時に、見えてきたいろいろな課題を乗り越えていきたいです。

エイキ 2001年12月6日生まれ。高校時代は野球部副キャプテンとしてチームを県ベスト4まで導く。ダンス未経験ながらMAZZELのメンバーに選出。情熱を持った努力家。

ブルゾン¥74,800 ドレスカットソー¥45,100 パンツ¥35,200(以上キディル/サカス ピーアール TEL:03・6447・2762) 靴¥33,000(カンペール/カンペール ジャパン) 右手人差し指リング¥27,500(ミラ/スタジオ ファブワーク) 左手人差し指リング¥25,300(ガルニ/ガルニトウキョウ TEL:03・3770・4554) その他は本人私物

マーゼル 2023年5月にデビューした8人組のダンス&ボーカルグループ。’24年3月発売の1stアルバム『Parade』がオリコン週間デジタルアルバムランキングで1位を獲得。10月に初のアリーナ追加公演を開催。

※『anan』2024年9月18日号より。写真・SASU TEI(RETUNE Rep) スタイリスト・井田正明 井田信之 ヘア&メイク・時田ユースケ(ECLAT) yui amane runa 取材、文・小松香里 鈴木恵美 尹 秀姫

(by anan編集部)