米も野菜も肉も摂れる、ヘルシーな汁なし麺! 人気ベトナム料理店の姉妹店が誕生

2024.3.28
フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『Stand Bo Bun(スタンドボブン)』のボブンです。
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学芸大学の人気ベトナム料理店『スタンドバインミー』の、新たな姉妹店が祐天寺に誕生した。その名も『スタンドボブン』。2024年1月にオープンしたお店の主役は店名の通り、ボブン。ボー=牛肉で、ブン=米粉の押し出し麺。フォーと肩を並べるベトナムの国民食的存在のブンが、フランス独自の進化を遂げた汁なし麺に。つるりとした米粉の丸麺に、スイートチリソースやナンプラーをからめ、牛肉や野菜、揚げ春巻きを乗せて食べる。『スタンドボブン』では乾燥麺を使わず、毎朝その日使う分だけを新潟県産のお米で作る自家製麺。味付けは無添加・無化調。スイートチリソースにはきび糖を用い、ベトナムより辛すぎず、フランスより甘すぎずの絶妙なバランスに仕上げている。トッピングにはラオスでよく食される揚げ豆がたっぷりで、シャリシャリとした食感がたまらない。

上品に食べるよりも、わっさりと混ぜ合わせて味わう方が何倍も美味しくなるのがボブンの魔法。「ボブンはお米も野菜も肉も全部摂れて体にもヘルシー。麺類でお野菜を摂れる料理ってあんまりないですから」とオーナーの白井瑛里さん。メニューには温かい麺やお惣菜、フランスのナチュラルワインもずらり。ベトナムの伝統とフランスの風味と白井さんならではのセンスを掛け合わせた一軒は、ふらっと立ち寄りたくなる新しい街のオアシスだ。

「現地のブンはブツブツ切れやすいですが、コシのある状態を追求しています」と白井さん。ボブン(1650円)。揚げ卵のトッピングなども可能。自家製チャイ(660円)はもちろん、ナチュラルワインと楽しむのも幸せ。

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Stand Bo Bun 東京都目黒区祐天寺2‐3‐2 TEL:03・6303・2245 11:00~15:00(14:30LO)、17:00~21:00(20:30LO) 火曜休

ひらの・さきこ 1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)など。

※『anan』2024年4月3日号より。写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子

(by anan編集部)