花村想太「5人が歌って踊れば、どんな曲もDa-iCEになる」 各メンバーの“今”の想い

2023.12.25
2024年に10周年イヤーに突入するDa-iCE。1月には、その口火を切る日本武道館公演も控え、ますます勢いに乗る5人。今、あらためてグループやファンに対して、それぞれの個を活かしたソロ活動のこと、そして近況まで、“今”の想いを語ります。
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いい意味で「他人」の5人だから、今がある。――工藤大輝

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#Da-iCE
この10年は、期待されずに地道にやってきた結果(笑)。当初周りからは「アリーナなんて夢のまた夢」って言われたけど、ひそかに「いや、俺らにもチャンスはあるだろ」ってあきらめずに続けてきた。もし違う世界線があったとして、潤沢な予算で華々しくデビューしていたら…? なんて想像することもあります。でも自分たちで作って発信する、このDIY感がやっぱりDa-iCEなんです。

#リーダー
ものづくりが好きで、いつもリーダー兼プロデューサー的目線。例えば「来年、より多くの人に知ってもらうには、もう何曲かヒットを生みたいな」とか。でも(花村)想太もいい曲を作ってるし、(和田)颯は最近ダンスの監修という立場を自覚してくれて頼もしい。何より同じ景色を見ても感じ方が違う“他人”なのがいい。今は「誰かのアイデアが当たれば万々歳!」くらいに気負わず全員を頼ってます。

#日本武道館
日本武道館といえば、2017年の武道館ライブ。その頃から関わるスタッフも増え“次の段階”に来たと感じました。でもそこで満足していたら「CITRUS」など後に続く曲も生まれず、解散していたかも。あの時、全員もっと上を目指したいと思えたから今がある。そう思うと5人の出会いは運命的ですね。2024年、10周年イヤーの起点も日本武道館。一日しかない2度目の奇跡を楽しみます!

#曲作り
Da-iCEの曲作りは(大野)雄大と想太の声ありき。二人の声を知り尽くしている自負はあるので、その音域や個性の違いを最大限活かすメロディを作りたい。カラオケで歌う人が「自分はこっち!」って迷わず選べるくらい、二人のパートにギャップができたら最高。そんな曲は頭がからっぽの時、生まれます(笑)。「スターマイン」はサウナで生まれた曲。サウナではメモれないけど、いい曲は忘れない!

#What’s up?
健康&美容担当といえば(岩岡)徹ですが、最近自分も美肌って言われます(照)。大好きなサウナのおかげですかね? サウナに求める条件は、熱めのサウナ室と、冷たすぎない水風呂。水風呂で長く癒されたい派なので。サウナ後は『THREE』のメンズ用スキンケアで肌を整えます。このトライアルセットが僕のサウナポーチにぴったりで。ポーチにはドンキで買ったパックも常備。基本ドンキ推しです(笑)。

くどう・たいき 1987年6月28日生まれ、北海道出身。パフォーマー兼リーダー。作詞・作曲も手がけ、楽曲提供多数。パーソナリティをつとめる『TALK ABOUT』(TBSラジオ)やアパレルブランド『ITEM』も展開。

この5人が集まれば、どんな曲もDa-iCEになる。――花村想太

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#Da-iCE
大輝くんはまとめる、徹くんは包み込む、颯は見守りつつ引っ張る、雄大くんは猪突猛進(笑)。で、僕は熱量担当。ベテランの域に入りつつある今も5人の役割は変わらず、心は新人です! 最近はドラマの主題歌とか自分たちより作品の世界を考えた曲も増えました。でも5人が歌って踊れば、どんな曲もDa-iCEになる。それはこの10年で証明されているから新しい世界も柔軟に楽しめます。

#声
もともと声帯が短くて声が高め。その地声を張り上げる歌い方を鍛えてきたけど、無理もしてたかも。でも昨年出演したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で地声と裏声のミックスボイスを練習して発声の引き出しが増え、楽に歌えるようになりました。さらに今年は声優にも挑戦できました。年を重ねると力で引っ張る歌い方は難しくなるけれど、経験とともに技は増えていきますね、確実に!

#声優
今年は映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』で主役のウォンカ役で声優に挑戦させてもらいました。いや~…大役です! 前作のウィリー・ウォンカは不気味なイメージですが、僕が演じたのは純粋にチョコレートを追い求める彼の青年時代。その違いを声で表現するのが難しくも面白かったです。ミュージカルに加え、こんどは声優。長く続けていきたい活動がまた1つ増えました。

#ツインボーカル
雄大くんと僕は両極端。最近は二人の声の違いをより大切にして歌うようになりました。新曲「ナイモノネダリ」でも雄大くんは伸びやかに、僕はキレキレで。羨ましいと思う部分?…いや“羨ましい”だらけです! 雄大くんの重みと温かみのある太い声質は憧れですし、雄大くんも僕に対してきっと…。お互いまさにナイモノネダリ。でもそのリスペクトがあるから、いいものが作れているんです。

#What’s up?
今のモチベーションは断然バイク! こんどは愛車で地元の関西に帰って、お父さんに会いたいです。いま僕があげたバイクで通勤しているそうなんですけど、そのバイクをまだ僕は実際に見たことがないから。二人でツーリングに行くなら明石海峡大橋。最近はバイク同士、インカムで会話ができるんです。食事の場より会話がなぜか弾むから、父親と男の本音トーク、したいですね。

はなむら・そうた 1990年8月15日生まれ、兵庫県出身。ボーカル兼パフォーマー。ミュージカル俳優としても活躍。公開中の映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』吹替版では主人公の声を担当。

芝居を通して、グループを広く知ってもらえたら。――岩岡 徹

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#Da-iCE
僕にとってDa-iCEは、やっぱりなくてはならないもの。メンバーは何にも形容しがたい特別な存在だし、この5人で集まった時にこそ見える景色がある。メンバーと一緒にいると、僕は意識的に一歩引いていることが多い気がします。それぞれ強い個性を持っているので、みんなでわちゃわちゃすると収拾がつかなくなるというか(笑)。年長者ということもあり、その辺はバランスを見がちですね。

#日本武道館
日本武道館は、大学の入学式と卒業式で行った場所。まさか、その舞台に自分が立つとは… 。2017年に武道館で初のワンマンをやった時は、そんな感慨がありました。ステージでは“気”を感じたのを覚えています。武道館には魔物が棲んでいるとも聞きますが、圧倒される感じで。でもそれも最初だけ。徐々に会場が僕たちを認めてくれた気がしてきて、最終的には一体になれたような感覚でした。

#役者
演技をすること自体にも魅力を感じていますが、ドラマや映画に出ると音楽活動をしている時とは全く違う方たちに見てもらえる。つまり、グループに還元できるところが、役者の仕事をやらせていただくうえでの大きな原動力になっています。芝居もダンスも“表現”ではありますが、全く別物。とはいえ、芝居の表現力がパフォーマンスにも活きていると言われることも。無意識なんですけどね。

#健康
コロナ禍で人生観が180度変わって、健康に気を遣うようになりました。でも、特別なことをしているわけではなく、それまでの食事や生活習慣が適当だったのを改めた感じです。例えば、朝起きたら白湯を飲んだり、日光を浴びたり。あと、湯船につかって汗をかくとか。食べ物に関しては、原材料の表示を見る癖をつけて、できるだけ添加物の入っていないものを選ぶようにしています。

#What’s up?
最近、掃除にハマっています。なんとなく掃除の仕方みたいなものをネットで調べているうちに、「月に1回ドンとやるより、ちょこちょこやったほうがきれいに保てるな」ということに気がついて。例えば、洗い物をする時にシンクも一緒に掃除するとか、毎日何かしらやっています。部屋がきれいだと、家に帰った時のリラックス度が断然上がるんです。もっと早くから習慣にしておけばよかった!

いわおか・とおる 1987年6月6日生まれ、千葉県出身。パフォーマー。ドラマ『サレタガワのブルー』など俳優としても活動。ライフスタイルブランド『COMFY』のディレクションもおこなう。

ライブの中にある“笑い”も楽しんでほしい。――大野雄大

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#Da-iCE
最近のDa-iCEの変化といえば、「スターマイン」以降、ライブの中に“笑い”を入れるようになったこと。ライブの前に流れる映像に、小ネタを仕込んだりしています。ダンス&ボーカルグループってショーケースを届けるのが基本で、笑いは必ずしも必要ないと思うんです。でも、キメてばかりではなく親近感も持ってもらえたらと。“面白い人たち”という入り口があってもいいかなと思っています。

#日本武道館
初めてワンマンで武道館に立った時よりも、その1年ぐらい前に武道館でのライブが発表された時のほうが、より強く記憶に残っています。当時のツアーの最終日に、ファンのみなさんと一緒にいるタイミングで、スタッフからサプライズ発表があったんです。嬉しくて、ステージ上で泣き崩れました。あの時のことは、メンバーもすごく覚えているんじゃないかな。感動と衝撃で一生忘れられません。

#声
自分の歌声が好きです。いろんな声を出せるように、人一倍研究し続けています。声帯の筋肉を開けたり、縮ませたりする感覚や、声が飛んでいく方向で歌声のポジションを把握していますが、その位置を調整しながら抑揚をつけていくんです。それにより歌声のバリエーションが広がります。あとは楽曲を自分の中にインプットして、いかに自分らしく歌うかということにも注力しています。

#ユーモア
人を楽しませることが好きで、「ここで何をしたら面白いだろう」と常に考えています。笑いのインスピレーションがわくと、自分の中で1回リハーサルをするんですけど、それが面白くて話す前に爆笑しちゃうことがあるんです。そういう時は、だいたいウケないですね(笑)。メンバーたちは、僕のボケに敏感。条件反射でツッコんでしまうみたいで、疲れている時は「やめて」と言われます。

#What’s up?
相変わらず趣味は釣りですが…。あと最近は湯船につかる時間も大事にしています。家のお風呂場に窓があるんですけど、そこを開けて外気浴をしながらの入浴は最高! 湯船につかっている間は、Netflixでアニメを見ていることが多いです。実は、僕は漫画を読むのが苦手で…。でも、アニメなら見ているだけでいいじゃないですか。漫画の面白さを、アニメで知るという楽しみ方を覚えました。

おおの・ゆうだい 1989年4月1 日生まれ、愛知県出身。ボーカル兼パフォーマー。趣味を活かし、釣りや料理番組に出演するほか、ソロシンガーとしてミニアルバム『A Singer』リリースやライブ活動も。

ダンスの要は表情。観る人の心に訴えかける。――和田 颯

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#Da-iCE
Da-iCEというグループは、もはやあるのが当たり前。そう考えると、僕にとっては間違いなく特別な存在です。メンバーとは、家族や友だちよりも一緒に過ごす時間の多い間柄。でも、いつ会っても楽屋が楽しくて。みんなでしょうもない話題で盛り上がっています。こういう日常のコミュニケーションが、実はグループにとって重要だと思うんです。それを普通に続けているところがDa-iCEの強み。

#ダンス
ダンスをしていて一番幸せな瞬間は、もちろんライブですが、僕は振りを覚える時間もすごく好きなんです。新しいものを自分の中に入れる感覚が楽しくて。根っからの生徒気質なんでしょうね。ダンスでとくに重視しているのは、表情です。曲を表現するような表情で、観る人の心を動かすことができると思うから。昔は意識していなかったんですけど、キャリアを重ねてその大切さに気づきました。

#コレオグラフィー
振付は、ベッドで寝転がりながら考えます。しかもうつ伏せで。最初から立って踊ると疲れてすぐに集中力が切れちゃうので、まずは寝転がった状態で頭の中で考えたものを、手足だけで再現してみる。それがある程度形になったら、立って踊るという流れ。でも、実際に踊ると全然間に合わない! みたいなこともよくあって。またうつ伏せで考え直す、という作業を繰り返しながら完成させます。

#30代
年が明けて、2月3日で30歳になります。節目の年齢ではありますが、だからといって何かが変わるわけではないと思うので、そんなに意識していないかも。ただ、僕の勝手なイメージでは、30代になると、今より少し気持ちに余裕が出てきそう。そうなると、やりたかったことにも挑戦できるはず。なんとなく考えていた目標を明確にして、しっかり取り組んでいけたらいいなと思います。

#What’s up?
リビングの電気が、ずっと入居した時のままの裸電球だったんですけど、この間ようやくランプシェードを買いました。普通に丸い形のもので、明るさを調整できるところが気に入っています。あと、最近ハマっているものといえば、古着のアイテム。リーバイスのデニムとかコテコテのものが好きなんですけど、ヴィンテージは高すぎるので、復刻を狙っています。女の子ウケは悪そうです(笑)。

わだ・はやて 1994年2月3日生まれ、群馬県出身。パフォーマー。振付のほか、俳優、モデルなどマルチに活動。今年、2ndソロ写真集『28』を刊行。アパレルブランド『how』のディレクターもつとめる。

ダイス 新曲「ナイモノネダリ」は現在好評配信中。7年ぶりの日本武道館公演「Da-iCE 10th Anniversary LIVE」は2024年1月15日開催。また1月17日には、今年開催のライブBlu‐ray&DVD『Da-iCE ARENA TOUR 2023 ‐SCENE‐』がリリース。7月よりDa-iCE初ツアーファイナルの地である渋谷・O‐EASTを皮切りに、全国のZepp全会場を合わせた10公演を巡る「Da-iCE 10th Anniversary Live House Tour 2024」の開催も決定している。

※『anan』2023年12月27日号より。写真・樽木優美子(TRON) 取材、文・保手濱奈美(岩岡さん、大野さん、和田さん) 大澤千穂(工藤さん、花村さん) 構成、文・望月リサ

(by anan編集部)