高畑充希、『unknown』で共演の田中圭は「コメディとシリアスの切り替えが日本一早い」

2023.5.29
秘密を抱えた二人のラブストーリーと連続殺人事件が絡み合うドラマ『unknown』。高畑充希さんは週刊誌記者の吸血鬼・闇原こころを、田中圭さんは交番勤務の警察官・朝田虎松を演じています。
tanaka

――演じている役の魅力は?

高畑充希:こころちゃんは吸血鬼ということでアブノーマルな設定ではあるんですけど、フラットに何でも一回受け入れる寛容さが好きです。

田中圭:「虎(松)はこういうキャラクター」と考えて演じていないので、こころとペアで見てほしいです。

高畑:虎はリアコ! 言葉の選び方とかに優しさがあって、パートナーがこうだったらいいなって思います。

――『おっさんずラブ』の組ですね。

田中:そうですね。良い意味で変な組なので、考えて芝居をすると戦えない組です(笑)。

高畑:監督はじめ関西人が5割くらい。和気藹々としているけど、シーンへの熱量を失ったらその瞬間に置いていかれそうな緊張感があります。

田中:チームの空気が出来上がっている中で、充希ちゃんに馴染んでもらうことが僕の役目くらいに思っていたけど、勝手に馴染んでたね(笑)。僕のボケも全部拾ってくれるし。

高畑:圭さんは演者さんの芝居のボケを拾うスーパーレシーバーだから、自分がボケ足りず溜まったものを休憩中に全部こちらにぶつけてくる…。

田中:現場を盛り上げるためでも何でもなく、単純に暇だからという理由で、しょうもないことを充希ちゃんに言ってる(笑)。

高畑:最近、圭さんのダル絡みをスルーすることを覚えました。

田中:充希ちゃんは器が大きくて、まったく気を遣わなくていいから。

高畑:少しは遣ってください(笑)。

田中:僕は想像通りだったでしょ?

高畑:基本的にはそうですね。少年のようにキュートで包容力もあって。もっと言ったほうがいいですか?

田中:(小声で)思ってたより大人だったとか。

高畑:大人なところも…。

田中:言葉が続かないんか~い!

――(笑)。初めてお芝居を交えていかがですか?

田中:充希ちゃんのお芝居は上手なだけじゃなく、安心感があります。

高畑:私も。二人のシーンは、カットがかからなかったらいつまでもお芝居を続けられる感覚です。

田中:他の方々も芸達者で楽しいよね。飲み屋のシーンは木野花さんだけがボケる台本でも、(ファーストサマー)ウイカさん、小手(伸也)さん、(長田)成哉と次々にボケてくるからツッコむのが忙しい(笑)。

高畑:(吉田)鋼太郎さんも抜群のバランス感覚ではじけていただいて。

田中:どんどんはじけてほしいし、それができるしっかりした骨組みがある台本なんだけど、やるのは難しくない? すごく切ないシリアスなシーンにもボケが入ってきたりして。

高畑:本当に難しい! たぶん、圭さんはコメディとシリアスの切り替えが日本一早いです。

田中:感情がぐちゃぐちゃ(笑)。

高畑:ジャンルも謎ですよね。撮ってる段階ではそのシーンがどうなるのかまったく想像がつかなくて。

田中:見る人によって受け取り方がかなり変わると思う。不覚にも僕は1話を1回見ただけでは理解できなかったんだけど、2回目でものすごく感動したんだよね。なので、みなさんにも2回は見てほしいです。

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『unknown』 平和な町で連続殺人事件が起きた。その事件に、愛し合う夫婦の吸血鬼のこころと警官の虎松が密かに背負ってきた暗い秘密が絡んでいく。二人の美しいキスシーンも話題。テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00~放送中。

たかはた・みつき 1991年12月14日生まれ、大阪府出身。13歳でデビュー。出演作に、ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』『にじいろカルテ』、舞台『宝飾時計』など。
イヤーカフ¥59,400 ピアス¥45,100 右手のダブルリング¥72,600 左手のリング、人差し指¥26,400 中指¥53,900(以上ヒロタカ/ヒロタカ 表参道ヒルズ TEL:03・3478・1830) その他はスタイリスト私物

たなか・けい 1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年デビュー。『おっさんずラブ』『あなたの番です』『リバーサルオーケストラ』など数々の話題作に出演。映画『Gメン』が8月25日公開。
すべてMARNI(マルニジャパンクライアントサービス TEL:0800・080・4502)

※『anan』2023年5月31日号より。写真・的場 亮 スタイリスト・番場直美(高畑さん) 伊里瑞稀(田中さん) ヘア&メイク・小澤麻衣(高畑さん) 大橋 覚(VANESSA+embrasse/田中さん) インタビュー、文・小泉咲子

(by anan編集部)