事前にきちんと準備して体への負担を減らす努力を。
この間、焼き肉を食べに行ったのですが、一緒にいた友だちから「横澤さんの腸に乳酸菌を届けたいので、これを飲んで」と、乳酸菌が入ったキャロットジュースを手渡されました。彼女いわく、すきっ腹に突然お肉を入れると腸に負担がかかってよくないから、とのこと。そこにいたみんなで一気飲みをしたのですが、食前酒を飲んだような一体感が生まれ、婚活をしていた時の合コン前にウコンのドリンクを一気飲みしていたことを思い出しました(笑)。そして、楽しいだけでなく、彼女の備える力の高さと気遣いに感動したんです。腸のことまで心配して乳酸菌をくれる人なんて、なかなかいません。私の体をいたわろうという気持ちが伝わってきて幸福感に満たされました。実際、ジュースにどんな作用があるかということは詳しくはわからないけれど、“これでお腹は大丈夫、美味しく食べるぞ~!”というふうに気合が入って、その後の焼き肉がより楽しみになったんです。しかも彼女は、「ゴミはここに入れてね」と、空いた容器を回収する袋まで持参していて、ここまで気遣いができる人はいないと、さらに感動しました。お酒を飲む前にウコンや整腸剤をくれる人もそうですが、自分だけでなく、人のことを思ってきちんと用意をしている人は素敵だなと思いました!
彼女のような気遣いができる人になるためには、自分が欲しているものを諦めず、体に負担をかけないようにする対策を、しっかりとすることが大事だと思います。たとえば、辛いものを食べる時は事前にヨーグルトドリンクを飲んで胃の表面をコーティングする、にんにくを食べる時はミントのタブレットを持ち歩くとか。自分はもちろん、一緒に行く相手のことも考えて実践してみましょう!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。2021年10月に第二子を出産。
※『anan』2023年3月15日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)