いいことも、悪いことも、受け入れるしかない。
今月リリースされる占いアプリ「タロット男子」で“悪魔”のカードをモチーフにしたキャラクター、アイン・バフォメットを演じている梅原裕一郎さん。占いは「いいことも、悪いことも、結果はあまり気にしないタイプ」だけど、運命は信じているのだそう。
「天命というか、人間ができる範囲を超えた何か、というものはあると思います。人や仕事のご縁もそうですけど、自分ではどうしようもない大きな力や、流れみたいなものはあるんじゃないかな」
梅原さんがそのことを一番感じたのは、声優の仕事を始めた時。
「当時はまだ名古屋に住む大学生だったんですけど、想定していたよりずっと早く上京することになったんですよね。上京した年の末のオーディションで初めてアニメ作品の役をいただいたので、もし卒業を待って上京していたら、そのオーディションに参加することはできなかったので、あの時、無理をしてでも上京する決断をしてよかったなと、今でも思います」
2013年にデビューしてから順調にキャリアを重ねるも、’18年には病気療養のため、一時休業を余儀なくされる。だが、この休養が転機に。
「2~3か月くらいお休みをいただいたんですけど、そこから復帰したら、気持ち的にすごく楽になりました。当時はやらなきゃいけないことも、やりたいことも多すぎて、そこで一回キャパオーバーしちゃって。復帰してからはすごく身軽になりました。あんまり気負わず、気楽に、流れに任せようっていうのは、多分そこから来てるんじゃないかな。いい意味で力が抜けたと思いますね」
声優になるために予定より早く上京することを選んだ時も、「やること自体に悩みはなかったし、親の説得に時間がかかっただけ」と言う梅原さん。仕事に限らず、思い悩むタイプではないそうで…。
「悩みがゼロというわけではないんですけどね(笑)。でも、どういう結果になろうと、どうとでもなるというか。いいことも、悪いことも、受け入れるしかないですから。だから、どちらを選ぶべきか、ということではあまり悩まないです。流れに任せるというか、身を委ねるほうかもしれません」
占いの中で、よく観るという姓名判断でご自身の名前を占ってみると、思い当たる節が。
「僕の名前ではあんまり良い結果は出ないんですけど、『自分でどうこうするよりも、周りが動いてくれるタイプ』というのはたしかに当たってるなと(笑)。名前ってずっと背負っていくものなので、それによって性格が変わったり、影響を受けるというのはあるのかもしれないですよね。なので、姓名判断を観るのはけっこう好きです。自分の名前に限らず、知り合いの方の名前をインターネットで姓名判断してみたりします」
アプリ「タロット男子」で梅原さんが演じているアイン・バフォメットは、欲望や誘惑などの意味を持つ“悪魔”のカードが元になっている。
「最初に“悪魔”役ですと言われた時は、筋骨隆々ないかにもな悪役をイメージしていたんですけど、イラストを見てみたらかわいいんですよね。人を困らせるのが大好きで、自分の欲望に正直な、悪魔というより小悪魔的なキャラクターです。僕自身、あまのじゃくなところがあるので、根底では似ている部分が多いと思いますし、いい意味のカードを演じるより、悪役ではないけれど、そういう雰囲気を持ったバフォメットにキャスティングされるというのはなんだか嬉しいです」
個人的に好きなタロットカードは“隠者”のカード。
「『タロット男子』の番組で占っていただいた時に出たんですけど、悟りを意味するカードだそうです。僕も悟りを開きたいという欲求があるので、気になりますね」
そんな梅原さんが唯一、占いで知りたいことは?
「死ぬタイミングだけは知りたいんですよね。ここで終わりですってあらかじめ言われないと、計画が立てられないじゃないですか。急に人生終わられたら困るし、逆に想像以上に長生きしても…。この日が最後ですって言われたほうがいろいろ考えられるので。もし明日死ぬって言われたら、じゃあ明日の準備はしなくていいやとか、その程度のことですけどね(笑)」
うめはら・ゆういちろう 3月8日生まれ。静岡県出身。主な出演作に『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』ウェザー・リポート役、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』レオナ・キングスカラー役など。
※『anan』2021年12月15日号より。写真・森山将人(TRIVAL) スタイリスト・久芳俊夫 ヘア&メイク・時田ユースケ(ECLAT) 取材、文・尹 秀姫
(by anan編集部)
タロット男子~22人の見習い占い師~
タロットカードの大アルカナ22枚をモチーフにしたキャラクターから好きな占い師を指名して育てる占いアプリ。毎日完全無料で占いができる他、占い師との親密度をアップさせることで、占える分野を広げていく。
アプリのダウンロードはこちらから