髙橋ひかる 料理は好きだけど「男飯ばっかり(笑)」の素顔

2021.6.5
女優という肩書ながら、バラエティ番組で見せた関西弁トークやYouTubeチャンネルが話題になっている髙橋ひかるさん。国民的美少女が20代目前に開いた新境地とは?

自分らしく無理せずにもっと自由でいよう、って。

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――一昨年は休養した時期もありましたが…。

髙橋:お芝居が楽しくなってきた頃に、体調を崩してしまって。ありがたいことにいろんな作品に出演させてもらって順風満帆にいきすぎているのは自分でもよくわかっていたし、それがコンプレックスにもなっていた。“下積み”がないぶん、自信が持てなくて。そこにきて人に弱い姿を見せたくない、こんなことを相談したら笑われそう、と考える性格から、悩みがあっても自分一人で抱え込んだまま忙しいスケジュールをこなしていたら体に出てしまったんです。

――その時の出演作の降板は、辛い選択だったのでは?

髙橋:はい、周りのみなさんにご迷惑をおかけしたのが申し訳なかったし、悔しくて。でもだんだん、仕事仲間やスタッフ、ファンの方々にたくさん温かい言葉をかけてもらったことで一人じゃない、頼ってもいいんだって勇気が出てきた。だからこそ、体調をしっかり整えてから復帰しようと思いました。そこで何かが吹っ切れたんでしょうね。自分らしく無理せずに、そしてもっと自由でいようと思いはじめたんです。私、誰からも言われていないのに、勝手に女優という自分のイメージを作り込んでいたみたいです。

――いろんな気づきがあった休養でしたね。復帰作となったドラマ『レッドアイズ』を経て、現在放送中のドラマ『春の呪い』では主演を務めていますね。お芝居への向き合い方に変化などは感じていますか?

髙橋:はい。物語は、最愛の妹を亡くしてしまった私が演じる夏美が、妹の婚約者だった人から交際を申し込まれるという、人気の漫画を実写化した純愛もの。演じながら、妹が残した言葉の記憶からいろんなことを考えることも多くて、言葉やセリフに真剣に向き合うことで、自分自身への大きな学びになっています。リアルな恋心が展開される中で、重いシーンもありますが、まっすぐな夏美の温かい感情には共感しやすいと思います。

――また一歩成長した髙橋さんの姿を見るのがとても楽しみです! ところで、今年は10代最後の年ですね。

髙橋:早ーい! もう二十歳になるんだ…(笑)。とはいえガラッとは変われないけれど、歳を重ねながら内面をもっと磨いていきたいし、自分をもっともっと好きになりたいですね。目標は“自分に自信を持って、自分を愛すること”。お芝居にしっかり向き合いながら、食生活を正すなど丁寧な暮らしをしていきたいですね。

――自炊もしますか?

髙橋:料理は好きですが、作るのはハンバーグとか唐揚げ、丼ものなどの男飯ばっかり(笑)。でも美味しいし好きだからいいか、って。

――“好き”といえば、YouTubeチャンネル開設も話題になりましたね。ゲーム実況や釣り、ランチを食べながらの配信など、髙橋さんの好きが詰まっていてとにかく楽しそう! 新たな一面がたくさん見られて新鮮です。

髙橋:嬉しいです。子供の頃からHIKAKINさんが大好きで、中学生ぐらいからは自分でYouTubeをやりたいって思うようになっていました。それがコロナ自粛を機にやっと実現した感じです。本当に自由に、好きなことだけを発信していて、テーマは“楽しくハッピー!”です。

――「たかしの部屋」というチャンネル名の由来は?

髙橋:誰にでもいろんな面があると思うんですが、女優の私、モデルの私、YouTubeをやっている私…全部私の中にあるけれど、それぞれ違う髙橋ひかるだと思っているんです。だからYouTubeは髙橋ひかるの中の一つの部屋だという線引きをはっきりつけるために、こういう名前にしました。いろんなジャンルを発信している理由は、髙橋ひかるってこうだって決められちゃうのがもったいないから。見ていただけるみなさんのどこかのアンテナに引っ掛かれば嬉しいし、興味あるものだけを選んで見てくれたらいいな、って。

――やりたいことを一つずつ実現している感じがして、これからの活動も楽しみです。そういえば、丸の内には行きましたか?

髙橋:行きました! OLさんもいました!! もしかしたら私もここで働いていたのかもしれないって思いながら、雑誌の撮影をしていたらすごく不思議な感覚になって。すごくきれいな街で、おしゃれでかっこいいOLさんたちもたくさんいて、やっぱり憧れ。“丸の内OL”にはなれなかったけど、いつか役でできたらいいな。

11歳で母と死別した夏美は、21歳で財閥の分家の三男・冬吾と見合いをするが、冬吾の母・聖美が気に入ったのは妹の春だった…。主演ドラマ『春の呪い』は毎週土曜23:25~テレビ東京系にて放送中。原作/『春の呪い』小西明日翔(ZERO-SUMコミックス/一迅社刊) 出演/髙橋ひかる、工藤阿須加、桜田ひよりほか。

たかはし・ひかる 2001年9月22日生まれ、滋賀県出身。‘16年に公開の映画『人生の約束』で女優デビューすると、ドラマ『高嶺の花』『俺のスカート、どこ行った?』『レッドアイズ 監視捜査班』など数々の話題作に出演。昨年、YouTubeチャンネル「たかしの部屋」開設。ラジオ『髙橋ひかるHighway Runway』(JFN)が毎週木曜日20:30~放送中。

タックギャザードレス¥20,350(エパ/ロードス TEL:03・6416・1995) イヤリング¥3,850(マチルダローズ)http://www.matildarose-online.com シューズ¥7,590(ランダ TEL:06・6451・1248)

※『anan』2021年6月9日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) スタイリスト・宇田川彩子 ヘア&メイク・CHIHIRO(TRON) インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)