横澤夏子「1曲ね」と釘を刺すも…コロナ禍を無駄にしない母を尊敬

2021.3.13
出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、ステイホーム期間を無駄に過ごさない女性、「楽器にチャレンジする女」になりきり。

誰しも新たな才能に目覚める可能性がある!

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今回は私の母の話なのですが、昨年、コロナでステイホームしている時に、ハーモニカを習い始めたんです。しかも、ものすごく練習したことが伝わるくらい、めちゃめちゃ上手に吹けるようになっていました。オンラインで話していると、「演奏しよう!」と言ってずっと「山の音楽家」や「チューリップ」などの楽曲を吹き続けるので、「1曲ね」と釘を刺しています(笑)。正直、どこで披露するんだろうとも思うのですが、ステイホーム期間を無駄に過ごしていなかったんだということがわかったり、特技や話のネタにもなりますよね。始めるのにハードルが高いギターなどにくらべて、ハーモニカは100円ショップでも売っているなど身近な存在。それに挑戦することで、自分の成長を感じたり、達成感が得られるのはいいなと思いました。肺活量が必要なので健康にもいいだろうし、今は“ハーモニカおばあちゃん”と呼ばれています(笑)。私はというとステイホーム中はネットフリックスばかり見るなどインプットはしていたけれど、母のようにアウトプットまでは辿り着かなかったので、何かやっておけばよかったと後悔中。今はYouTubeに演奏動画がアップされているし、家で学べないものはない時代なので活用したいと思いました!

私の母は、おそらく、朝ドラの主人公がハーモニカを吹いている姿を見て習うことに決めたと思うんです。そこからスタートして、今は一音だけをちゃんと出すというスキルまで身につけていました。その姿を見ると、誰しもに、気づいていない眠っている才能があるんじゃないかと思ったんです。まずは、簡単なことからでもいいので、何か新しいことを探してみましょう。そのうち、特技として開花するかもしれませんよ!

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。

※『anan』2021年3月17日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)