ミュールやサンダルもNG!? “ごわごわかかと”の原因になる意外な習慣

2020.6.17
正しいケアを実践して理想の美脚に近づけよう! 皮膚科医の高瀬聡子先生が「かかと」と「足の爪」の悩みへの正しいアプローチ方法を教えてくれました。

割れて痛むことも…。“ごわごわ”かかと

「靴選びやケアの間違いが原因」

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「買ったばかりのストッキングが、かかとで引っかかって破れる」悩みは、お出かけのワクワク気分を台無しに。「皮膚は乾燥すると、潤いを守るために表面の角層を厚く硬くします。柔らかくしようと削りすぎるのは、余計乾燥して硬くなるのでNG。ミュールやサンダルばかり履くのも、乾燥の原因になります」(高瀬先生)

解決テク

STEP1 尿素入りクリームをかかとになじませる。

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歩く頻度にもよるけど、かかと削りは週1回を目安に。お手入れのあとは、角質を柔らかくする効果のある尿素や、サリチル酸を配合しているクリームでしっかり保湿して。

STEP2 かかと用ソックスで保湿効果アップ。

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乾燥を防ぐために、夏でも家の中では靴下推奨。保湿効果のある商品ならなおよし。寝るときは、睡眠を妨げないように設計された、つま先のないかかと用ソックスをチョイス。

USE IT!

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W尿素が肌を柔らかく整え、潤いを補給。乾燥から肌を守る。レモンハーブの香りが爽やか。サロンフット 集中ケアスティック 20g¥1,180(イシュア TEL:0120・140・405)

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つま先をカットすることで熱を逃がし、心地よい眠りをサポート。夏に嬉しい薄手の生地を使用。睡眠科学 おやすみソックス(YEY107)¥1,900(ワコール TEL:0120・307・056)

歩きにくいのは爪のせいかも。“ぼろぼろ”爪

「靴のサイズや食生活に問題あり」

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サンダルが活躍する季節、「足指の爪が凸凹で、ペディキュアが上手く塗れない」というのも切実な悩み。「足のサイズに合わない靴を履いていると、爪がぶつかってぼろぼろに。他に考えられるのは、栄養の問題。タンパク質やビタミンA、B群、Dが不足すると丈夫な爪が育たなくなり、割れてしまったり二枚爪になったりします」

解決テク

不足しがちなビタミンを補給。

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日々の食事は栄養バランスを重視。タンパク質なら、1日分は体重1kgあたり1gが目安。肉や魚、大豆製品で補おう。食事で摂るのが難しいビタミン類は、サプリメントを活用。

角ばったフォルムで巻き爪を防止。

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足指の爪を切るときは、爪の先端と足指の先端の長さをそろえてスクエア型に整える。端を丸くしてしまうと、伸びるにつれて先端や角が足指に食い込み、巻き爪になりやすい。

USE IT!

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日本人の食生活に必要な12種類のビタミン1日分を、1粒で。ビタミンEの働きを助けるコエンザイムQ10も配合。マルチビタミン30粒¥600(ファンケル TEL:0120・750・210)

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足爪専用に、小回りが利くよう設計されたアイテム。人造ダイヤモンドが爪を優しく整える。KOBAKO ネイルファイル(ショート)¥1,600(貝印TEL:0120・016・410)

高瀬聡子先生 皮膚科医。ウォブクリニック中目黒院長。インナーケアにも詳しい。著書『いちばんわかるスキンケアの教科書 健康な肌のための新常識』(講談社)は、美肌のバイブルとして必携!

※『anan』2020年6月24日号より。イラスト・oyumi 取材、文・風間裕美子

(by anan編集部)