アニメ作品にこそ、リアリティが大事だと思っています。
“なぜこういう行動をとるのか”というキャラクターの行動原理が整理され、きちんと描かれている作品は演じていて楽しいです。逆に、行動の理論が崩れると、その上にのっかる感情にも齟齬が生まれやすいし、“なんでこうなるんだろう…?”と観る人の気持ちが冷めてしまう。それはエンタメを創る者として避けたいし、アニメ作品にこそ、リアリティが大事だと思っています。だから、台本を読んで登場人物の行動の意図がわからない時はスタッフに相談するのですが、ヒロアカの現場はそういう時に何度も協議を重ねてくれる。特に、三間(雅文)音響監督は、声優のお芝居に重きを置き、耳を傾け、心を寄せてくれる熱い人です。皆さんに助けられているからこそ、相応の思いや姿勢を持って返していかないとアンバランスですよね。プレッシャーはあるけど、だからこそ楽しいです。
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これまでは無趣味でしたが、最近は車にバイク、スマホゲームの実況&動画編集にいそしんでいます。時間が足りないから、ヒロアカのように“個性”が使えるなら、トゥワイスというキャラの分身できる“個性”がいい。それぞれで仕事や趣味を経験して、それを統合できたら最高ですよね(笑)。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』 No.1ヒーロー、オールマイトの後を継ぐ“次世代のヒーローを育成するプロジェクト”の一環として、とある島でヒーロー活動をすることになった、雄英高校ヒーロー科1年A組の生徒たち。そこへ、突然謎の敵が島を襲撃。敵の目的は一体何なのか。デクをはじめとする1‐Aの生徒は、島の住民を守るための戦いに挑む。©2019「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社
いしかわ・かいと 1993年10月13日生まれ、東京都出身。来年放送される『盾の勇者の成り上がり』『ハイキュー!!シリーズ』、『波よ聞いてくれ』などに出演。
※『anan』2019年12月18日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・壽村太一 ヘア&メイク・アートメイク・トキ 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)